web retrospective 14 大林宣彦

大林 宣彦(おおばやし のぶひこ、1938年1月9日 - )は、日本の映画監督。

画像: http://screenanarchy.com/2015/11/nyc-happenings-nobuhiko-obayashi-a-retrospective-a-career-spanning-showcase-that-goes-far-beyond-hou.html

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1960年当時、8ミリで(趣味ではなく映画を作ろうと考えていた人は、大林と高林陽一と飯村隆彦の三人しか日本にいなかった)自主映画の上映会などをスタートさせる。当時の作品は、日本を超え世界のアンダーグラウンドの映画祭などでもなんども上映され、1963年に初の16mm作品として藤野一友と共作の『喰べた人』ではベルギー国際実験映画祭で審査員特別賞受賞する。

64年より、当時は作家気質が強く、CMをとる映画監督が少なかった中で、いち早くCMディレクターとなり数々の大ヒットを生む。高度経済成長の波に乗り、急成長したCM業界で、一日一本のペースでCMを作り続け「CM界の巨匠」となっていく。

その中でもCMの歴史に残るのが、大ヒットしたチャールズ・ブロンソンを起用したマンダムのコマーシャル。これによって、社名までをマンダムに変えさせるほどの影響力があった。
また、彼は日本で著名な世界的なスターを続々と起用し、ソフィア・ローレン、カトリーヌ・ドヌーヴ、リンゴ・スター、カーク・ダグラス、デヴィッド・ニーヴン、キャサリン・ヘプバーン、アイススケートのジャネット・リンに、CMソングにはフランシス・レイなどを起用。

その後、1977年の『HOUSE』で、商業映画を初監督。日本映画の斜陽によってその年、新人監督の登用は、ピンク映画界から以外では大林一人だった。もともと、撮影所上がりでないと、映画を撮れなかった時代に彼が先鞭をつけたおかげで自主映画出身者として大森一樹、森田芳光、CM出身者として市川準ら映画界に出て行く道筋をも作った。

映画監督としては、角川映画などとアイドル映画の先駆的な作品を作るとともに、「尾道三部作」や文芸作品やアニメに至るまで、幅広く作品を生み続けている。

自主製作映画の先駆者として、CMディレクターとして、映画監督として、日本の映像史の中で常に最先端を切り拓いていった。

まずは、CMの代表作となるマンダムのCM

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Charles Bronson Mandom commmercial

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大林宣彦監督映画作品  年代順

EMOTION 伝説の午後 いつか見たドラキュラ(1967年3月8日公開) - 16ミリ自主映画

HOUSE ハウス(1977年7月30日公開 東宝) - 兼製作

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House (Hausu) Trailer - Subtitled (Nobuhiko Obayashi, 1977)

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瞳の中の訪問者(1977年11月26日公開 ホリプロ/東宝) - 兼出演
ふりむけば愛(1978年7月22日公開 東宝)
金田一耕助の冒険(1979年7月14日公開 東映)

ねらわれた学園(1981年7月11日 東宝)

画像: 薬師丸ひろ子 Hiroko Yakushimaru/ねらわれた学園OP youtu.be

薬師丸ひろ子 Hiroko Yakushimaru/ねらわれた学園OP

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転校生(1982年4月17日公開 松竹)

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転校生 バージョン1予告

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時をかける少女(1983年7月16日公開 東映) - 兼潤色/編集

画像: 【CM】映画「時をかける少女」TVCM 原田知世(1983年) youtu.be

【CM】映画「時をかける少女」TVCM 原田知世(1983年)

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廃市(1984年1月2日公開 ATG) - 兼プロデューサー/企画/編集/作曲
少年ケニヤ(1984年3月10日公開) - 兼編集
天国にいちばん近い島(1984年12月15日公開 東映) - 兼潤色/編集

さびしんぼう(1985年4月13日公開 東宝) - 兼脚本/編集

画像: Sabishinbou 「さびしんぼう」 - 1985 - Trailer 予告編 youtu.be

Sabishinbou 「さびしんぼう」 - 1985 - Trailer 予告編

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姉妹坂(1985年12月21日公開 東宝)

彼のオートバイ、彼女の島(1986年4月26日公開 東宝) - 兼編集

画像: https://www.amazon.co.jp/彼のオートバイ彼女の島-デジタル・リマスター版-DVD-原田貴和子/dp/B005PS3JGY

https://www.amazon.co.jp/彼のオートバイ彼女の島-デジタル・リマスター版-DVD-原田貴和子/dp/B005PS3JGY

四月の魚(1986年5月31日公開 ジョイパックフィルム) - 兼企画/脚本/編集

野ゆき山ゆき海べゆき(1986年10月4日公開 ATG) - 兼編集/音楽

画像: 1986年 『野ゆき山ゆき海べゆき』予告編 youtu.be

1986年 『野ゆき山ゆき海べゆき』予告編

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漂流教室(1987年7月11日公開 東宝東和) - 兼潤色
日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群
(1988年3月29日公開 アートリンクス) - 兼脚本/編集

異人たちとの夏(1988年9月15日 松竹)

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異人たちとの夏-予告編-

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北京的西瓜(1989年11月18日公開 松竹) - 兼編集
ふたり(1991年5月11日公開 松竹 原作:赤川次郎) - 兼編集
私の心はパパのもの(1992年6月13日公開 東北新社/ギャラクシーワン) - 兼編集
彼女が結婚しない理由(1992年6月13日公開 東北新社/ギャラクシーワン) - 兼編集

青春デンデケデケデケ(1992年10月31日公開 東映) - 兼編集

第16回日本アカデミー賞優秀監督賞

画像1: 【予告篇】青春デンデケデケデケ - Dailymotion動画 dai.ly

【予告篇】青春デンデケデケデケ - Dailymotion動画

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はるか、ノスタルジィ(1993年2月20日公開 東映) - 兼脚本/編集
第17回日本アカデミー賞優秀編集賞
水の旅人 -侍KIDS-(1993年7月17日公開 東宝) - 兼編集
第17回日本アカデミー賞優秀編集賞
女ざかり(1994年6月18日公開 松竹 原作:丸谷才一) - 兼脚本/編集
あした(1995年9月23日公開) - 兼編集
三毛猫ホームズの推理 ディレクターズカット(1998年2月14日公開 PSC、ザナドゥー) - 兼編集

SADA〜戯作・阿部定の生涯(1998年4月11日公開 松竹) - 兼撮影台本/編集

第48回ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞受賞作

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Sada (1998) Trailer

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風の歌が聴きたい(1998年7月17日公開 ザナドゥー) - 兼脚本/編集
麗猫伝説 劇場版(1998年8月16日公開 PSC) - 兼編集/作曲
あの、夏の日 〜とんでろ じいちゃん〜(1999年7月3日公開 東映) - 兼脚本
マヌケ先生(2000年9月30日公開 PSC) - 兼原作/脚本
淀川長治物語・神戸篇 サイナラ(2000年9月30日公開 PSC)
告別(2001年7月14日公開)
なごり雪(2002年9月28日公開 大映) - 兼脚本/編集
理由(2004年12月18日公開 アスミック・エース) - 兼脚本
転校生 -さよなら あなた-(2007年6月23日公開 角川映画) - 兼脚本/潤色/編集/撮影台本
22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語(2007年8月18日 角川映画) - 兼脚本

その日のまえに(2008年11月1日公開 角川映画) - 兼撮影台本

画像: 『その日のまえに』予告編 youtu.be

『その日のまえに』予告編

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この空の花 -長岡花火物語(2012年4月7日公開) - 兼原作/脚本/撮影台本/編集

画像1: 映画『この空の花』(1204公開)予告編 - Dailymotion動画 dai.ly

映画『この空の花』(1204公開)予告編 - Dailymotion動画

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野のなななのか(2014年5月17日公開) - 兼脚本/撮影台本/編集/脚色

画像: 大林宣彦監督作品『野のなななのか』予告編180秒ヴァージョン youtu.be

大林宣彦監督作品『野のなななのか』予告編180秒ヴァージョン

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唐津を舞台にした新作映画「花筐(はなかたみ)」の制作記者発表会

原作は檀一雄の同名の純文学短編小説で、戦前の若者たちの群像劇。40年前にシナリオまでできていた“幻の映画”で、今回の企画を大林宣彦監督と原作者の長男の檀太郎さんが語っている。
2017年夏に公開予定、製作:唐津映画製作推進委員会/(株)PSC) 脚本:大林宣彦・桂千穂

画像: 唐津映画「花筐」 記者発表[2016.07.22] youtu.be

唐津映画「花筐」 記者発表[2016.07.22]

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岩波ホール(東京・神保町)が6/13(土)に再開!

新型コロナ感染拡大によって『巡礼の約束』を 2 月下旬に上映を中止してから、休館を続けていた岩波ホール(東京・神保町)が6/13(土)から再開。
過去のヒット作を10週間にわたって連続上映する「岩波ホールセレクション」 を開催します。
第一弾は配給会社ムヴィオラの2作品を上映。『オレンジと太陽』は、名匠ケン・ローチを父に持つジム・ローチの デビュー作で、名女優エミリー・ワトソンと『ロード・オブ・ザ・リング』のヒューゴ・ウィーヴィング、デイヴ ィッド・ウェナムが共演。英国政府が、19世紀から1970年まで、施設の子供たちを勝手に海外に送っていた “児童移民”の事実を暴いた実在の女性を描いた衝撃的な感動作。 『パプーシャの黒い瞳』は、圧倒的なモノクロ映像で第二次世界大戦下のポーランドのジプシーの世界を描いたポーランドの名匠クシシュトフ・クラウゼの遺作。ジプシー女性として初めて「詩人」と呼ばれた実在の女性パプー シャが主人公である。

なお、岩波ホールでは当面の間、定員220席のところ60席を満席とし、感染防止対策を%%十分に行い、安心して鑑賞 していただけるよう営業を行っていく。

上映作品

◆6/13(土)〜6/19(金)

『オレンジと太陽』

(2010|イギリス、オーストラリア)

監督:ジム・ローチ
出演:エミリー・ワトソン、ヒューゴ・ウィーヴィング、デイヴィッド・ウェナム

画像1: ©Sixteen Midlands (Oranges) Limited/See-Saw (Oranges) Pty Ltd/Screen Australia/Screen NSW/South Australian Film Corporation 2010

©Sixteen Midlands (Oranges) Limited/See-Saw (Oranges) Pty Ltd/Screen Australia/Screen NSW/South Australian Film Corporation 2010

画像2: ©Sixteen Midlands (Oranges) Limited/See-Saw (Oranges) Pty Ltd/Screen Australia/Screen NSW/South Australian Film Corporation 2010

©Sixteen Midlands (Oranges) Limited/See-Saw (Oranges) Pty Ltd/Screen Australia/Screen NSW/South Australian Film Corporation 2010

ノッティンガムでソーシャルワーカーとして働く女性が、19世紀から1970年まで英国が行っていた“児童移民”政 策の事実を暴いた。政府が施設の子供たちを勝手に海外に送っていたのだ。“オレンジと太陽”を約束されながら、 実際に子供たちを待っていたのは、過酷な労働や虐待だった......。隠された<児童移民>の真実を明らかにした実在の女性の物語。名匠ケン・ローチを父に持つ、ジム・ローチ衝撃の長編デビュー作。

◆6/20(土)〜6/26(金)

『パプーシャの黒い瞳』

(2013|ポーランド)
監督:ヨアンナ・コス=クラウゼ、クシシュトフ・クラウゼ
出演:ヨヴィタ・ブドニク、アントニ・パヴリツキ

画像1: © ARGOMEDIA Sp. z o.o. TVP S.A. CANAL+ Studio Filmowe KADR 2013

© ARGOMEDIA Sp. z o.o. TVP S.A. CANAL+ Studio Filmowe KADR 2013

画像2: © ARGOMEDIA Sp. z o.o. TVP S.A. CANAL+ Studio Filmowe KADR 2013

© ARGOMEDIA Sp. z o.o. TVP S.A. CANAL+ Studio Filmowe KADR 2013

書き文字を持たないジプシーの一族に生まれながら、幼い頃から、言葉に惹かれ、文字に惹かれ、こころの翼を広げ、詩を詠んだ少女“パプーシャ”。彼女は成長し、やがてポーランドの詩人イェジ・フィツォフスキと出会い、ジプシー女性として初めての「詩人」となる。しかし、彼女の詩は、古くから伝わるジプシーの秘密を外部にさらしたとその社会を追放されてしまう......。驚嘆すべきモノクロ映像美による名匠クシシュトフ・クラウゼの遺作。

*なお2月中旬に上映中止となった『巡礼の約束』は来年3/13(土)〜4/2(金)までアンコール上映
*「岩波ホールセレクション」の上映作品は順次発表予定

6 月 13 日(土)より岩波ホールにて連続上映!

戦後75年の特別上映
敗戦の虚脱と混乱、それに匹敵する未曾有の危機に直面した2020年
日本の現在に問いかけてくる、私たちは歴史から何を学んだのかを

画像1: (C)講談社2018

(C)講談社2018

『人間の條件』『切腹』の巨匠小林正樹監督が
自らの戦争体験をもとに鎮魂の祈りを込めて綴った4時間37分 
戦後75年、未曾有のコロナ禍に揺れる2020年に問いかけてくる!

東京裁判”と呼ばれ、戦後日本の進路を運命づけた極東国際軍事裁判。
太平洋戦争敗戦後の1946年(昭和21年)、市ヶ谷の旧陸軍省参謀本部にて開廷された裁判の模様を、判決から35年の後の1983年(昭和58年)に公開された日本映画史上に残る、ドキュメンタリーの傑作。
アメリカ国防総省によって撮影された50万フィートに及ぶ膨大な記録フィルムをもとに、『人間の條件』『切腹』の名匠、小林正樹監督が5年の歳月をかけて編集、制作した巨編が、平成の終わりと新しい時代の幕開け2019年に4Kフィルムスキャン、2K修復版によるデジタルリマスターで鮮やかに蘇った。昨年の夏に劇場を席捲した巨編が、戦後75年となる今夏再び劇場に蘇る!

画像2: (C)講談社2018

(C)講談社2018

画像3: (C)講談社2018

(C)講談社2018

画像4: (C)講談社2018

(C)講談社2018

画像5: (C)講談社2018

(C)講談社2018

コメント★小笠原清さん
(監督補佐・脚本・デジタルリマスター監修)

画像: 『人間の條件』『切腹』の巨匠小林正樹監督が 自らの戦争体験をもとに鎮魂の祈りを込めて綴った4時間37分 戦後75年、未曾有のコロナ禍に揺れる2020年に問いかけてくる!

あの大戦も、コロナ戦争も -戦後75年、映画『東京裁判』の再上映にあたって-
 令和2年、戦後75年。四分の三世紀を経た。国際軍事裁判によって掘り起こされた第2次大戦前後の政治の混乱と過酷な世相を、古い記録フィルムで集成した映画『東京裁判』が、デジタルリニュアル版で鮮明に蘇った。戦争は紛れも無く人災であることを物語っている。国益、権力闘争、イディオロギー、宗教、貧困、差別…。紛争を超克して平和を目指したはずの国連は、近年エゴむき出しの国際社会の中で身悶えしている。今世界を席巻している天災コロナウィルスは人類共通の敵としても、戦争抑止こそ国際社会の永久命題であろう。

映画『東京裁判 4Kデジタルリマスター版』予告編

画像: 映画『東京裁判 4Kデジタルリマスター版』予告編/令和元年8月3日(土)公開 www.youtube.com

映画『東京裁判 4Kデジタルリマスター版』予告編/令和元年8月3日(土)公開

www.youtube.com

総プロデューサー:足澤禎吉、須藤 博  エグゼクティブプロデューサー:杉山捷三(講談社)
プロデューサー:荒木正也(博報堂)、安武 龍  原案:稲垣 俊  脚本:小林正樹、小笠原 清(CINEA-1)
編集:浦岡敬一(CINEA-1)  編集助手:津本悦子、吉岡 聡、佐藤康雄  録音:西崎英雄(CINEA-1)  録音助手:浦田和治
音響効果:本間 明  効果助手:安藤邦男  資料撮影:奥村祐治(CINEA-1)  撮影助手:北村徳男、瓜生敏彦  ネガ編集:南 とめ
タイトル美術:日映美術  現像:東洋現像所  録音:アオイスタジオ  協力:博報堂 
史実考査:一橋大学教授 細谷千博(現代史)、神戸大学教授 安藤仁介(国際法)  翻訳監修:山崎剛太郎  
監督補佐:小笠原 清  助監督:戸井田克彦  製作進行:光森忠勝

ナレーター:佐藤 慶 音楽:武満 徹 指揮:田中信昭 演奏:東京コンサーツ  
監督:小林正樹

デジタルリマスター監修:小笠原 清、杉山捷三  
企画・製作・提供:講談社  
配給:太秦 協力:芸游会
1983年/日本/DCP/5.0ch/277分   
(C)講談社2018

令和2年8月1日(土)よりユーロスペースほかにて特別上映!

原作は2013年に第149回直木賞を受賞し、累計発行部数85万部(電子書籍を含む)を超える桜木紫乃の自伝的代表作。発売元の集英社で「ここ5年で発売した中で最も売れた」単行本・電子書籍としても知られ、今なお性別を超えて多くの読者を獲得しています。桜木自身の生家でもある北海道の釧路湿原に立つラブホテルを舞台に、現在から過去へ時間軸を遡り、ホテルの盛衰とそこを訪れる人々の生と性を、切なくも瑞々しいタッチで描いた七編からなる連作小説。映画では、原作の持つ静謐な魅力をそのままに、閉塞感のある日常を離れ、ホテルローヤルの扉をひらく男と女、問題を抱える経営者家族・従業員のそれぞれの人生模様をホテルの経営者家族の一人娘・雅代を主軸として繊細に綴ります。

画像: 「ホテルローヤル」原作書影

「ホテルローヤル」原作書影

メガホンをとるのは、『百円の恋』(14)で日本アカデミー賞をはじめ国内外の各映画賞を総なめにし、その後も『きばいやんせ!私』(19)などで一本芯の通った女性像を描いてきた武正晴監督。『嘘八百』(18)、『銃』(18)、『嘘八百 京町ロワイヤル』(20)、Netflix「全裸監督」の総監督と精力的に作品を手がける日本映画屈指の才能が、いよいよ直木賞原作の映画化に挑みます。脚本は、現在放送中のNHK連続テレビ小説「エール」を手掛ける清水友佳子。人間の抱える欲望や優しさ、悲哀を丁寧に救い上げる珠玉の人間ドラマが、いよいよ2020年冬に公開いたします。

『ホテルローヤル』の主演は波瑠!!
「悲劇のヒロインになりきれないところが人間味」 

画像: ©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会

©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会

この度発表となった主演は、連続テレビ小説「あさが来た」をはじめ、ドラマ「あなたのことはそれほど」「G線上のあなたと私」、映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』など、ドラマ・映画と多彩な作品でその存在感を示す女優・波瑠。3月に公開された『弥生、三月–君を愛した30年–』では監督を務めた遊川和彦が惚れ込みオファーをするなど、ー流の仕事人たちから絶大なる支持を受け主演オファーが絶えない実力派の女優。

今回演じるのは、北海道・釧路湿原を背にして建つ小さなラブホテル「ホテルローヤル」の経営者の一人娘・田中雅代。美大受験に失敗し、どことなく居心地の悪さを感じながら、家業であるホテルの仕事を手伝うことになっていく役どころ。ひとときの”非日常”を楽しみ、安らぎと寂しさを胸にホテルを後にする客たちを、少し冷めた目線で眺めながら仕事に励むという難しい心情を繊細に表現しています。

原作者の桜木紫乃は「波瑠さんに、ホテルローヤルのひとり娘、雅代を演じていただいた。誰にも心を見せず開かず、無表情を貫き、黙々とラブホテルの掃除をする彼女の姿は、苦しくなるほどリアルでした。」と、自身を投影した役でもある雅代を演じた波瑠へ惜しみない賞賛のコメントを寄せております。

主演:波瑠 (田中雅代 役)コメント

ラブホテルで働く人と訪れる人がいて、そこにうまれる微妙な温度差を役者さんたちがどんな風に表現するのかととても楽しみになる脚本でした。
撮影期間は、素敵な共演者のみなさんでとても楽しかったです。私が演じた雅代はちょっと周りに馴染めないところがあるので、もっと皆さんと仲良くなりたいなと思いながら我慢していました。
雅代はどこかいつも傍観者というか、起こる状況の中心にはいない人で。それも自覚していてどこかコンプレックスだったりもして。いつも所在なさげで可哀想にも思えるけど、悲劇のヒロインにはなりきれないような曖昧さだったり、中途半端にも見えるところが彼女の人間味になればいいなと思って演じていました。

出演:波瑠

監督:武 正晴  脚本:清水友佳子

原作:桜木紫乃「ホテルローヤル」(集英社文庫刊)

製作:「ホテルローヤル」製作委員会 

製作幹事:メ~テレ、ファントム・フィルム

配給・宣伝:ファントム・フィルム

©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会

2020年冬、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー 

監督・岨手由貴子×原作・山内マリコ
今、最も旬なキャスト、監督、原作者のアンサンブルが都会で織りなす シスターフッドムービーの新境地

マンネリカップルが妊娠をきっかけに互いの背景や関係を見つめ直す初のオリジナル長編作品『グッド・ストライプス』で、新藤兼人賞金賞を受賞した岨手由貴子監督、待望の長編2作目となる『あのこは貴族』。原作は、映像業界が最も注目 する小説家・山内マリコによる同名小説。2021年公開予定の本作の主演に、本年度、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」では、長谷川博己演じる明智光秀に生涯にわたって影響を与えるヒロイン・駒役を好演している門脇麦、共演には、女優だけでなく、モデル、デザイナーと多彩に活動し、常にその動向から目が離せない水原希子が決定致しました。

門脇演じる、 都会に生まれ、婚活に余念がない箱入り娘の華子と、水原演じる、地方から上京し、自力で都会を生き抜く美紀。同じ都会に暮らしながら、全く異なる生き方をする二人の人生が交差したとき、それぞれが自分の居場所を見つめ、恋愛や結婚だけではない自分の人生を切り開こうとするシスターフッドムービーの新境地が誕生しました。異なる階層で生きる 女性たちの自立の物語を、女優としてのキャリアもパブリックイメージも全く異なる門脇と水原がどう演じるのか。注目が集まります。

画像: ©山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会

©山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会

【コメント】

門脇麦(榛原華子役):

この度、映画『あのこは貴族』で榛原華子役を演じさせて頂きました。

家柄の事、出身の学校、職業。 私達は無意識のうちに世間から、そして自ら自分の人生に線引きをし、それを全うすべく日々を過ごしている部分が少 なからずあるのではないかと思います。この物語は、そんな窮屈さを感じながら生きる2人の女の子が、少しづつ自分を解き放っていくお話です。

『グッド・ストライプス』を観てから、いつかご一緒したいとずっと思っていた岨手監督。さり気ないト書き1行が監督の手によって、みるみるうちに胸をきゅっと掴まれるようなシーンに変わっていく様に何度も高揚しました。

皆様が映画館に足を運べる日常が、1日でも早く訪れることを祈っています。 『あのこは貴族』がたくさんの方に届きますように。

水原希子(時岡美紀役):

この度、『あのこは貴族』で地方生まれの時岡美紀役を演じさせて頂く事になりました。 そして大好きな門脇麦さんをはじめとする素敵な共演者の方々に沢山刺激を受けながら共演させて頂けた事をとても嬉しく思います。初めて岨手監督とお会いした時、とても柔らかい印象。でも現場に入ると、明確に指導して下さり、全てのシーンにおいて、フラットにディスカッション出来た事、疑問や不安から解放してくれて、監督の包容力で等身大の自分として、素直な感情を制限なく自由に表現する事が出来たと思います。

この映画は境遇の全く違う2人が、自分らしく生きる事、自分にとって本当の幸せとはどういう事なんだろうと葛藤しながらも、悩みと変化の中で成長し、自立していく事でより自由になり解放されていく。29歳、地方育ちの私にとって、 とても共感の多い作品でした。女性のみならず、色んな方が自分で自分の人生を選択していく事の大切さに共感して頂ける作品になっていると思います。

岨手由貴子監督:

監督を務めた岨手由貴子です。『あのこは貴族』は出自も生きる階層も違う二人の女性が、これまでどんな風に生きてきて、これからの日本をどう生きるのかを描いた作品です。多くの選択肢が用意されているわけでもなく、器用にベストな 選択ができるわけでもない。それでも自分の足で立ち、生きていく。そんな原作の持つスピリットを、素晴らしい俳優陣が血の通った物語に昇華してくれました。

タイプの違う二人の女性、「華子」と「美紀」を演じた門脇さんと水原さん。お二人は芝居や役柄へのアプローチも異なる、まさに“タイプの違う”役者さんでした。けれど、対峙するのではなく、お互いを認め、共存する。そうやって、それぞれの やり方で「華子」と「美紀」の人生を生き、体現してくれました。そんなお二人の在りようは、まるで劇中の彼女たちそのもので、初号試写のあと普通の女の子に戻って楽しくおしゃべりする姿に、とても幸福なキャスティングだったことを実感させられました。

普通に生きることすら困難な時代だからこそ、これまで頑張ってきた自分を肯定してあげたくなるような、誰かにとっての特別な一作になることを願っています。ぜひ、多く方に見ていただきたいです。

【ストーリー】
都会に生まれ、箱入り娘として何不自由なく育てられ、「結婚=幸せ」と信じて疑わない華子。結婚を考えていた恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされてしまう。気が付けば20代後半、名門女子校の同級生たちの結婚、出産の話を聞くたびに焦りが増すばかり。あらゆる手立てを使い、お相手探しに奔走した結果、ハンサムで良家の生まれである弁護士・青木幸一郎と出会う。幸一郎との結婚が決まり、幸せが叶えられたかに思えたのだが...。一方、東京で働く美紀は富山生まれ。猛勉強の末に 慶應大学に入学し上京したが、学費のために夜の世界も経験したが、中退。恋人はなく、仕事にやりがいを感じているわけで もなく、都会にしがみつく意味を見いだせずにいた。同じ都会で暮らしながらも、出会うはずもなかった2人の人生が静かに 交錯した時、それぞれに思いもよらない世界が拓けていく―。

脚本・監督:岨手由貴子
出演:門脇麦、水原希子
原作:山内マリコ(「あのこは貴族」集英社文庫刊)
配給:東京テアトル/バンダイナムコアーツ
©山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会

公式Twitter:anokohakizoku

2021年 全国公開

新型コロナウィルスの感染拡大により臨時休業を余儀なくされていた映画館。5月25日の緊急事態宣 言の解除を受け、6月1日(月)から随時営業再開となります。この度、映画館の再開をゆっくりと落ち着いて促してゆくプロモーション映像「映画館で会いましょう」が制作されました!

参加映画館は、アップリンク渋谷、シネクイント・ホワイトシネクイント、シネマヴェーラ渋谷、 イメージフォーラム、ユーロスペース
映像には、人通りの少ない渋谷の街並みから始まり、映画館の 外観、シートやスクリーン、再開に向けて掃除や除菌にと動き回る映画館スタッフたちの姿など、各映画館の個性が伝わるショットが収められています。

企画したのは、児山隆監督。今回のプロモーション映像を通して、映画館のある日常が戻り、映画業界が再び賑わうことを願い、企画しました。自身も6月5日にホワイトシネクイントで公開予定だった長編映 画1作目『猿楽町で会いましょう』(出演:金子大地、石川瑠華)が延期になったこともあり、その想いを映像にした形です。そして、『猿楽町で会いましょう』にも出演する俳優の栁 俊太郎が本企画に賛同し、 ナレーションを務めています

児山 隆(映画監督) コメント

自分にとって映画館はとても大切な場所です。
記憶に残っている映画を思い返すと大抵映画館で観た映画だったりします。まだまだ難しい状況が続くかもしれません、ですが少しでも映画館があった日常が戻ることを願っています。 今回の企画に賛同してくださった劇場のみなさん、スタッフのみなさん、本当にありがとうございます。

1979年生/大阪府出身。大学卒業後、映画監督、林海象に師事。助監督、オフラインエディターとして活動後、2014年に独立。広告を中心に映像ディレクターとして数々のCMを手がける。最近の主な仕事にLINE、マクドナルド、Google、 TOYOTAなど。初監督作『猿楽町で会いましょう』が公開待機中。

栁 俊太郎(俳優) コメント

映画に憧れていた自分を失っていなかったと改めて感じています。
この企画を通して少しでも映画、映画館の力になれればと思います。

1991年5月16日生/宮城県出身。09年に「MEN'S NON-NO」モデルグランプリを受賞。モデルとして活躍しながら12年 俳優デビュー。近年の主な映画出演作に『ストレイヤーズ・クロニクル』(15/瀬々敬久監督)、『東京喰種トーキョー グール』(17/萩原健太郎監督)、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第一章』(17/三池崇史監督)、『デ メキン』(17/山口義高監督)、『勝手にふるえてろ』(17/大九明子監督)、『チェリーボーイズ』(18/西海謙一郎監 督)、『LAPSE ‒SIN-』(19/志真健太郎監督)、『東京喰種 トーキョーグール【S】』(19/川崎拓也監督/平牧和彦監 督)、『おいしい家族』(19/ふくだももこ監督)、『見えない目撃者』(19/森淳一監督)など

"映画館で会いましょう" プロモーション映像

画像: 映画館で会いましょう youtu.be

映画館で会いましょう

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19世紀を代表する女性作家、ルイーザ・メイ・オルコットの世界的ベストセラー 小説「若草物語」を『レディ・バード』のグレタ・ガーウ ィグ監督が繊細にそしてみずみずしく描き、本年度アカデ ミー賞で6部門のノミネートされた『ストーリー・オブ・ マイライフ/わたしの若草物語』。

ハリウッド<新作>映画の待望の劇場公開作として 6 月 12 日(金)に初日が決定し発表して以降、映 画ファンの皆さまからの待ち望んだ声や、全国各地の劇場からの上映希望もあり、また全国での緊急事態宣言解除後には一道一都三県の劇場も加わり、当初発表の 128 館(5月 25日段階)から大幅に公開館数が増え、6 月 1 日現在で全国 340 館となりました。

初めての、そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを 描いた『君の名前で僕を呼んで』(17)でアカデミー 賞主演男優賞にノミネート、その後も本作と同じくガ ーウィグ監督&シアーシャ・ローナンとタッグを組んだ 『レディ・バード』(17)、そして『ビューティフ ル・ボーイ』(19)などの話題作への出演が続き、ハリウッドの新星との呼び声も高いティモシー・シャラメの特別インタビュー映像が公開されました。

ティモシー・シャラメの特別インタビュー映像!

本作では、四姉妹の隣に偶然引っ越してきた資産家の息子・ローリーを演じたティモシー。
切ない想いを寄せる次女・ジョー役を演じた彼は『レディ・バード』以来の共演となる盟友シアーシャ・ローナンについて「大好きな共演者」「女優スイッチが入った時が目に見えてわかる」「本当に刺激的で才能の塊だ」と大絶賛! 続いて 150 年以上前に刊行されたにもかかわらず、世代を超えて『若草物語』が多くの人たちに愛され、そして共感され続ける理由について問われた際には、女性の権利が守られていなかった時代に本作が「女性の権利を初めて擁護した物語」であったと同時に「男性と女性が一緒になって同じ未来を指差して前に進む、そんな様子を描いた最初の物語」であったからだと思うと、彼なりの解釈を語っています。

画像: ティモシー・シャラメの特別インタビュー映像!

なお、インタビューは劇中でローリーが実際に着用している衣装で登場。本作で第92 回アカデミー賞<衣装デ ザイン賞>を受賞したジャクリーン・デュランが手掛けるこの特別なスーツは 1800 年代のパリの男たちを参考に作られた、すべて本作のためのオリジナル。普段はおしゃれ番⻑としてモダンなファッションを披露、レッドカーペットやプレミア会場の話題をさらうことの多いティモシーのクラシックなスーツ姿を着こなす姿も必見です。

ティモシー・シャラメの特別インタビュー映像

画像: LTW SB TChalamet YT www.youtube.com

LTW SB TChalamet YT

www.youtube.com

なお本作の公開を記念し、6月1日からはソニー・ピクチャーズ公式 Twitter/facebook や『ストーリー・オブ・ マイライフ/わたしの若草物語』公式 Instagramで、ティモシー・シャラメに関する特別企画もスタートします。

<STORY>
ジョーはマーチ家の個性豊かな四姉妹の次女。情熱家で、自分を曲げられないため周りとぶつかりながら、小説家を目指して執筆に励む日々。控えめで美しい姉メグを慕い、姉には女優の才能があると信じるが、メグが望むのは幸せな結婚だ。また心優しい妹ベスを我が子のように溺愛するも、彼女が立ち向かうのは、病という大きな壁。そしてジョーとケンカの絶えない妹エイミーは、彼女の信じる形で、家族の幸せを追い求めてい た。共に夢を追い、輝かしい少女時代を過ごした4人。そして大人になるにつれ向き合う現実は、時に厳しく、それぞれの物語を生み出していく。小説家になることが全てだったジョーが、幼馴染のローリーのプロポーズを断ることで、孤独の意味を知ったように――。自分らしく生きることを願う4人の選択と決意が描く、4つの物語。

製作:エイミー・パスカル、デニーズ・ディ・ノヴィ、ロビン・スウィコード

音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:シアーシャ・ローナン、ティモシー・シャラメ、フローレンス・ピュー、エリザ・スカンレン、エマ・ワトソン、ローラ・ダーン、メリル・ストリープ
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

◆全米公開:2019年12月25日
◆公式Twitter:https://twitter.com/SPEeiga
◆公式Facebook:https://facebook.com/SPEeiga

6月12日(金) 全国順次ロードショー

豊原功補、小泉今日子、外山文治監督らで立ち上げた映画制作会社「新世界合同会社」の第1回目のプロデュース作品『ソワレ』が2020年、晩夏に公開されることが決定いたしました。

“ソワレsoiree”とはフランス語で「陽が暮れた後の時間」、「夜会」、または劇場用語で「夜公演」を意味し、本作に対し「誰もが心の奥底に秘める癒えることのない傷や大切な想いを“一夜かぎりのソワレ(夜会)に閉じ込め、次のまた新しい朝を迎え歩き出す」というメッセージを込めたというプロデューサーの豊原氏。

本作の特報映像とティザービジュアルが解禁

解禁されたティザービジュアルには、辛い現実から目を逸らすかのように俯いたままの2人が、自転車に乗りまさに“逃避行”へと突き進む一瞬が描かれている。翔太とタカラ、2人の逃避行の結末に待ち受けるものは絶望か、それとも希望かー?

画像: (C)2020ソワレフィルムパートナーズ

(C)2020ソワレフィルムパートナーズ

メガホンを取るのは長編デビュー作『燦燦―さんさん―』(13)で「モントリオール世界映画祭2014」から正式招待を受けるなど、いま世界からも注目を集める外山文治監督による、和歌山を舞台に描いたオリジナル作品となる本作。
主人公・翔太を演じる実力派俳優・村上虹郎(23)と、100人以上のオーディションから大抜擢され、インディーズ映画で最注目の新星・芋生悠(22)(いもうはるか)の2人をW主演に迎え、若い男女の切ない逃避行を映し出します。

解禁された特報映像では、翔太とタカラの2人が街を駆け抜け必死に何かから逃げ続ける焦燥感あふれる様子や、身を潜めた民家の中で、電気もない中ひっそりとラジオを聞き、虚ろな表情をみせる2人の姿などが切り取られている。背後に映し出される影の世界では、現実の暗い表情とは裏腹に、2人が手を取り合い流れる曲に合わせて体を揺らしているのも印象的だ。ラジオから流れるこの曲は、「How many times did I kiss you ?」というタイトルで、本作の音楽監督であり作曲家で歌手の亀井登志夫さんと、詩人でアーティストの奥様、故・亀井知永子さんの共作。知永子さん闘病の折に、病室のベッドで歌詞を書き上げ、枕元でメロディを作ったそうで、お2人が歩んできた道のりを振り返るかのようなラブソングとなっている。知永子さんの最後の作品でもあるこの曲を、外山監督が初めて聞いたとき「もし永遠というものがあるならこういうことをいうのだろうと心が震えました。」というほど感激したのだとか。

すでに、テアトルシネマグループ全館で劇場毎に雰囲気の違う10カラーの超ティザーチラシ、超特報映像が解禁となり話題になっている。

さらに、本作には、村上虹郎、芋生悠のほか、岡部たかし、康 すおん、塚原大助、花王おさむ、田川可奈美、江口のりこ、石橋けい、山本浩司らといったキャスト陣も出演していることが明らかとなっている。

映画『ソワレ』特報

画像: 映画『ソワレ』特報 youtu.be

映画『ソワレ』特報

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<あらすじ>
役者を目指し上京した若者、岩松翔太(村上虹郎)が、生まれ育った海辺の街の高齢者施設で演劇を教えることになり、そこで働く山下タカラ(芋生悠)と、ある事件をきっかけに先の見えない逃避行を始める─。

監督・脚本 外山文治

プロデューサー:豊原功補 
共同プロデューサー:前田和紀 アソシエイトプロデューサー:小泉今日子 

制作プロダクション:新世界合同会社 
制作協力:キリシマ1945

製作:新世界、ベンチャーバンク、東京テアトル、ハピネット、TBSラジオ、ステラワークス、カラーバード

後援:和歌山県 
協力:御坊日高映画プロジェクト 
配給・宣伝:東京テアトル

2020年/日本/111分/5.1ch/シネスコ/カラー/デジタル/PG12+ 
(C)2020ソワレフィルムパートナーズ

2020年 晩夏、全国公開

ジョーとエイミーが、ふたたび出会う場所をめぐって

この映画を見た帰り道、思い出したのは、自分自身の十代の終わりだ。映画の原作「若草物語」では、子供時代が終わり、それぞれの自立時代がはじまって、姉妹が、バラバラになるくらいの年齢。私は、交通事故にあった。歩いていた歩道に、たまたま、つっこんできた車をよけきれなかったのだ。私のすぐ前に歩いていた友人たちは、とっさに車をよけてジャンプし、かすり傷ですんだ。彼らはよけられたのに、なぜ、わたしは、よけられなかったか。大怪我して、包帯にグルグル巻きになって、入院した病院に、親友から「君の、この入院は、”大人になりたくない”という入院だと確信しています」という手紙が届いた。多分、私は、十代が終わってしまうということが受け入れられず、暗い気持ちで、下を向いて歩いていたために、ひとりだけ、車に気づくのが遅れたんだろう。

そう、十代の女性同士の関係が、あまりに、すばらしくて、完全に満たされていたので、自分は、大人になりたくなかった。特に、女友達たちと、大人のいない場所で、だべる時間は、爆発的な面白さがあった。あの時の、「あの感じ」が、この映画には、ちゃんと、うつっている。みんな知ってると思う。その子その子の、本質的なところが、むきだしで、そこにゴロンとある感じ。矛盾することや、くいちがうことを恐れずに、様々な、やりとりがおこなわれ続ける感じ。同時に、みながしゃべっているのに、聞き取れる感じ。投げやりで、夢見がちで、現実的で、知的で、しょうもなくて、ナイーヴなのに、どこか図太くて、反感や諍いはしょっちゅうなのに、すぐに仲直りする、直感的で論理的で、下世話でモラルがないのに、生真面目で神聖で清らかで、美しいものと甘いもので、全てがチャラになる。あの感じ。あの、伸縮する居心地のいい自由な宇宙。そこには、その後起こりうることの、全ての芽がある。いいことも、わるいことも全部。

画像1: ジョーとエイミーが、ふたたび出会う場所をめぐって

あの頃、表面上は、「重要なのは、これからはじまる未来であって、この、だべっている時間になど、価値はない」というふりをしていた。この関係が、そのうちに、なくなってしまうことはわかっていた。そのかなしみに耐えかねて、何も感じないふりをしたのだ。あのとき、一緒だった友人たちは、一体、どこに行ってしまったのだろう…と、だんだんと、寒々しい気持ちに襲われてくる。「成長する」ってことは、子供時代にあった「本質的な何か」を「永遠に」失ってしまうことなんだろうか…それとも、子供時代に得たものというのは、永遠なんだろうか。

この映画は、いつも一緒だった若草物語の4姉妹がバラバラになり、それぞれが、孤独に自分の問題と向き合う時期を生きているところから、はじまるのだ。長女のメグは、誰よりも賢くて現実的な人に見えるけど、実は、洗練された優雅で贅沢な暮らしに、人一倍憧れている。愛する人と結婚したけれど、身分不相応な優雅な衣装が着たくて、貧しい夫がコートを買うはずだった、なけなしのお金を使い込んでしまうのだ。

次女のジョーは、原作者のオルコット自身が自己投影されているといわれる、主役だ。まっしぐらに作家だけを目指していて、自分を省みることがない。衝動が衝動としてうごめいている。自分でそれを止めることは決してない。衝動を否定されることを恐れて、すぐに敵認定して相手を打ち負かそうとする。傲慢で、すぐに誰かを傷つける。強気なはずなのに、尊敬する相手に、自分の小説を批判されて、あっという間に挫折してしまう。

画像2: ジョーとエイミーが、ふたたび出会う場所をめぐって

三女のベスは、体が弱くて、極度の恥ずかしがり屋なので、学校には通っていない。でも、自分だけの揺るぎない世界を持ったミュージシャンで、4姉妹の良心であり支柱なのだ。でも、病気で、大人になる前に、亡くなってしまう。

そして、四女のエイミーは、気取りやで、見栄っ張り。そして、ジョーに負けず劣らず、勝気な性格だ。プライドが高くて、鏡ばかり見てる。いつも完璧でいたいから、負ける勝負はしたくない。現実主義者で、ジョーとは、いつも、対立する。画家を目指すけれど、残念ながら、才能に恵まれていないと気づいてしまう。だから、金持ちの男をつかまえようと、現実的な努力に励む。でも、本当に、それを自分が望んでいるのか、自分でも、わからない。ジョーにいれこみ、「ジョーのように生きたい」と願う読者や観客に、エイミーという人物は、とことん、嫌われてきた。その証拠に、「amy hate」とか「エイミー 嫌い」という検索が、今でもされている。ジョーの幼なじみで親友だったローリーが、自立志向のジョーに結婚を断られたのち、エイミーを選び、2人は結ばれて結婚するからだろうか。しかし、この映画では、エイミーは、ジョーと同じくらいに魅力的な人物として描かれる。情熱はあるし、勤勉で、人に好かれる美貌や、如才なさをもっている上に、竹を割ったような、さっぱりした性格だ。しかし、ジョーのような、弾けるような芸術的才能はなく、自分に失望している。言い寄ってくる金持ちの男と結婚するべきなのか、自分の気持ちに正直になるべきなのか、がんじがらめになってしまう。しかし、誇り高く賢い彼女が、姉ジョーへのコンプレックスを無防備にも、思わず口にしてしまうとき、彼女は、ほんとうにほしいもの、ジョーのことを思い続けているローリーの心を手にすることができる。ローリーとエイミーの、雪の中の初めてのキスが、大ロングショットになるシーンが、あまりにもロマンティックで、はっとした。姉を思うローリーを、黙って、ずっと思い続けていた、エイミーの純情に、気高さに、けなげさに、胸がふるえる。

画像3: ジョーとエイミーが、ふたたび出会う場所をめぐって

この映画を真に美しくしているのは、ジョーとエイミーという対照的でありながら、拮抗する力を持つ2人の女性の対立と愛の物語だ。彼女たちが、大人になっても、子供のころの「本質的な自分」を見失わないために、もがく姿をみて、痛みを感じずにはいられない。エイミーを演じるフローレンス・ピューの、あの、薄い青の意思的な目、それが、きっと見開かれたり、憂いを帯びて曇ったり、愛に輝いたりする様子に、思い切りかすれた低く強い、はっとするほど明晰な声に、すっかり魅了されてしまった。あたしの、愛しい、エイミーよ。わたしが、あなたを嫌ったりしたのは、あなたが、私に近かったからだ。他聞に漏れず、ジョーに入れ込み、ジョーにアイデンティファイしてきた私も、この映画を見ることで、自分の中の、「エイミー」と、初めて折り合いをつけることができたような気がするのだ。「ジョー」の中にも「エイミー」はいて、「エイミー」の中にも「ジョー」がいる。ベスの死後、再会した2人が、改めて心を通じ合わせるシーンでは、子供時代を共にしたお互いへの、かけがけない感情が、溢れ出すのだ。

十代の頃からの友人たちとの間に、大人になってから次々と起こった、様々な齟齬、喧嘩、離別の辛さ。そして、それから、何年もたった後の交流の再開が思いがけず穏やかであったことを思い出して、泣けてくる。

映画は、暖かい子供時代が終わり厳しい現実をつきつけられ、4人それぞればらばらになっているブルーがかった「現在」から、満ち足りていた4姉妹が一緒だった頃のオレンジ色のかかった「過去」とを、何度も行き来する。しかし、その、オレンジ色の暖かい過去がやがて「現在」に近づいてきて、3女のベスが病気で亡くなってしまうのを最後に、世界は、ブルーがかった色だけになっていく。そして、ジョーは、孤独に書くことに没頭していく。この、過去と現在を激しくぶつけていくような構成には、胸がつまった。しかし、この映画は、それでは、終わらず、満ち足りた暖かい子供時代と、寒々しい大人の世界との往還から、その全てを相対化し、自由に、さし貫いていくような、透明で冴えわたった「書く」という世界への飛躍までを描く。若草物語を生み出した、オルコットの道程を追体験するかのようだ。

画像4: ジョーとエイミーが、ふたたび出会う場所をめぐって

監督グレタ・ガーウィグは、この映画は、原作に忠実でありながらも、とても、自伝的な映画だと感じると言う。「自伝的な映画」を作ると、監督は、登場人物に自己投影していると、一般的には、思われるわけだけど、映画を作るための動力として、自己投影が機能したとしても、それは映画を作りおえた時点で終わってしまうものだ。物語というのは、運命的なものではなく、恣意的なもので、その物語は、「わたし」というものを、どこにも、あらわさない。どうにでも、いじれる物語を自分の責任において、調整決定したものだ。だから、完成したときは、どこまでも、孤独で、まわりに誰もいない。ふるえるほどさびしいが、これ以上ないほど、落ち着ける場所だ。そして、物語は、一度できてしまえば、作家からさえ自立した、一つの世界=本=映画になる。

この映画のラストで、ジョー役のシアーシャ・ローナンは、息をつめて、なんとも形容しがたい表情で、自らが書いた「若草物語」が製本されていくのを、見つめている。誇らしく、感極まったような、それでいて、さびしいような。冷たくも自由な風が吹き抜ける場所に、たった1人で立つ、「作家」の顔なのだろう。この「作家」は、原作者オルコットであると同時に、映画監督グレタ・ガーウィグでもあるような気がする。まさに、ジョーと同じように、彼女もまた、爆発的な喜びと愛にあふれた10代と、そこから続く大人への道程を、冴え渡った透明な視点で、自在に撚り合わせ、生々しい輝きを放ったフィクションにすることで、自らの子供時代の「本質的な何か」を人生全体を貫く「永遠のもの」へと昇華できたのかもしれない。(終)

木村有理子(きむら・ありこ)
映画監督。慶応義塾大学環境情報学部卒。角川大映に勤務の後、様々な媒体に映画評を寄稿。主な監督作品に『犬を撃つ』(カンヌ国際映画祭正式出品)、『わたしたちがうたうとき』(ソウル国際女性映画祭招待作品)、『くまのがっこうのみゅーじかるができるまで』(ドキュメンタリー)。

ストーリー

19世紀、アメリカ、マサチューセッツ州ボストン。マーチ家の四姉妹メグ、ジョー、ベス、エイミー。情熱家で、自分を曲げられないため周りとぶつかってばかりの次女ジョー(シアーシャ・ローナン)は、小説家を目指し、執筆に励む日々。自分とは正反対の控えめで美しい姉メグ(エマ・ワトソン)が大好きで、病弱な妹ベス(エリザ・スカレン)を我が子のように溺愛するが、オシャレにしか興味がない美人の妹エイミー(フローレンス・ピュー)とはケンカが絶えない。この個性豊かな姉妹の中で、ジョーは小説家としての成功を夢見ている。ある日ジョーは、資産家のローレンス家の一人息子であるローリー(ティモシー・シャラメ)にダンス・パーティで出会う。ローリーの飾らない性格に、徐々に心惹かれていくジョー。しかしローリーからプロポーズされるも、結婚をして家に入ることで小説家になる夢が消えてしまうと信じるジョーは、「私は結婚できない。あなたはいつかきっと、もっと素敵な人と出会う」とローリーに告げる。自分の選択でありながらも、心に一抹の寂しさを抱えながらジョーは小説家として自立するため、ニューヨークに渡る――。

『 ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』予告編

画像: アカデミー賞6部門ノミネート!シアーシャ・ローナン主演『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』予告 youtu.be

アカデミー賞6部門ノミネート!シアーシャ・ローナン主演『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』予告

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監督・脚本:グレタ・ガーウィグ(『レディ・バード』)
原作:ルイーザ・メイ・オルコット
製作:エイミー・パスカル、デニーズ・ディ・ノヴィ、ロビン・スウィコード
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:シアーシャ・ローナン、ティモシー・シャラメ、フローレンス・ピュー、エリザ・スカンレン、エマ・ワトソン、ローラ・ダーン、メリル・ストリープ

6/12(金)より、全国順次ロードショー!
『 ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』公式サイト

「デッド・ドント・ダイ」

 死人は死なない。すでに死んでいるのだから、死ぬわけはない。その通りなのだが、映画における死人は往々にして生き返ってくる。本作では、ただ生き返るのではなく、人間に襲いかかり、噛みつき、その肉を食する。噛まれた人間もすぐに彼らの仲間入りをしてしまう。これまで作家性の強い、人間ドラマを作り続けてきたジム・ジャームッシュの新作は、今やホラー・アクション映画の定番となったゾンビ映画だ。

画像1: ©️2019 Image Eleven Productions Inc. All Rights Reserved.

©️2019 Image Eleven Productions Inc. All Rights Reserved.

 ここでゾンビ映画の歴史を紐解くと、もともとは死人を呪文で生き返らせサトウキビ畑で働かせたという中南米ハイチのヴードゥ伝承に由来している。無休無給の労働力だったわけだが、スクリーンでも「恐怖城」(32)、「私はゾンビと歩いた!」(43)といったローカル色豊かなホラー作品に登場していた。そして1968年、広告映画を撮っていたジョージ・A・ロメロがイメージテンというプロダクション名のもとに撮った「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」によって大きく変わることになる。死人が蘇り、人間に襲いかかってくるという画期的な設定は、その後のホラー映画に多大な影響を与えた。当初は話題にならなかったが、次第に知れわたり、カルト映画のステイタスを得るまでになる。亜流作品が雨後の筍のように出来たが、いまだにこの映画を越すインパクトのある作品は登場していないと言っても過言ではない。

 アメリカの地方都市センターヴィル。米系企業が極地で工事を行い、そのため地球の自転軸がずれて異常事態が発生する。政府と企業は異常事態と工事とは関係ないと発表していた。だが、夜の八時過ぎでも明るく、家畜が逃げ出したりする。墓からは死者が起き上がり、ダイナーに行き、二人の女性を襲い、その肉体を食した。クリフ・ロバートソン保安官、ロニー・ピーターソン巡査、ミンディ巡査の三警官を始め、浮浪者ボブ、嫌われ者フランク、雑貨屋ボビー、金物店主ハンク、葬儀屋ゼルダ、少年囚三人、モーテル主人、都会から来た三人といった人々の行動をコラージュのようにちりばめながら、ゾンビとの戦いが展開されていく。

 随所にホラー映画への言及がなされ、ゾンビが出土した墓にはサミュエル・フラーと彫られ、製作プロの名前がイメージイレヴンとなっているように、パロディやコミカルな要素が満載。もちろんゾンビ映画らしいえぐい描写も少なくない。ロニーは「頭を狙え(Kill the Head)」と強調し、なたで首を切り、保安官はショットガンで頭を射つ。すると、血ではなく黒い粉状のものが舞い出るところがユニーク。ゼルダは剣道着のようなものをきて、畳敷きの部屋で黄金の仏像に頭を下げてから、刀を振り回す。ゾンビ集団の中を噛まれもせずに歩き(まさに「私はゾンビと歩いた!」)、宇宙船から発せられた光を浴びて浮上し中へ入り、宇宙船は急発進する。

画像2: ©️2019 Image Eleven Productions Inc. All Rights Reserved.

©️2019 Image Eleven Productions Inc. All Rights Reserved.

 全世界規模のゾンビ跳梁を人口700人強の小さな町に限定し、ストーリーを象徴するような同名カントリー曲を随所に流して、雰囲気を醸し出す。墓から出てきた死人は、なぜか死装束ではなく、生前に着ていた普段着をまとい、生前にやっていたことを死後もやる。子供ならおもちゃ、お菓子をあさり、野球選手やテニス選手はバットやラケットを素振りする。
 この異常事態は経済活動を重視して自然を傷つけたことへの復讐なのか、ゼルダの正体や目的は何だったのか、多くの謎が不明のままに終わってしまう。

画像3: ©️2019 Image Eleven Productions Inc. All Rights Reserved.

©️2019 Image Eleven Productions Inc. All Rights Reserved.

今回のジャームッシュはいつもとは一味違うジャンル映画の枠組みの中で、究極の状況における人々の行動と心理をテンポよく紹介し、ゾンビ映画としての面白さも満喫させてくれる作品に仕上げていた。保安官に扮したビル・マーレーの軽妙な演技がよい。不思議なゼルダに扮したティルダ・スウィントンはまさにはまり役。
他にジャームッシュ作品常連のトム・ウェイツ、アダム・ドライヴァー、サラ・ドライヴァー、スティーヴ・ブシェーミ、クロエ・セヴィニーらが顔をそろえている。

北島明弘
長崎県佐世保市生まれ。大学ではジャーナリズムを専攻し、1974年から十五年間、映画雑誌「キネマ旬報」や映画書籍の編集に携わる。以後、さまざまな雑誌や書籍に執筆。
著書に「世界SF映画全史」(愛育社)、「世界ミステリー映画大全」(愛育社)、「アメリカ映画100年帝国」(近代映画社)、訳書に「フレッド・ジンネマン自伝」(キネマ旬報社)などがある。

ジム・ジャームッシュ監督最新作-
『デッド・ドント・ダイ』日本版予告

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日本版予告!ジム・ジャームッシュ監督最新作-愛すべきゾンビ・コメディ『デッド・ドント・ダイ』

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<STORY>
アメリカの田舎町センターヴィルに、何やら恐ろしくゾッとする影が・・・。
3人だけの警察署で働くロバートソン署長(ビル・マーレイ)とピーターソン巡査(アダム・ドライバー)は、ダイナーでの変死事件を皮切りに、思わぬ事態に巻き込まれていく。次々と墓場から蘇えり、町に溢れる死者たち。どうやら生前の活動に引き寄せられているようだ。日本刀を携えて救世主のごとく現れた葬儀屋のゼルダ(ティルダ・スウィントン)も加わり、時間を追うごとに増殖していくゾンビたちに立ち向かう。彼らを待ち受けるのは、希望か、それとも絶望か・・・!?
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ(『パターソン』 『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』)
出演:ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、ティルダ・スウィントン、クロエ・セヴィニー、スティーヴ・ブシェミ、ダニー・グローヴァー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、イギー・ポップ、セレーナ・ゴメス、 トム・ウェイツ
2019年/スウェーデン、アメリカ/英語/104分/アメリカンビスタ/カラー/5.1ch/原題:THE DEAD DON’T DIE/日本語字幕:石田泰子 
​提供:バップ、ロングライド 
配給:ロングライド 
#デッドドントダイ
 
©️2019 Image Eleven Productions Inc. All Rights Reserved.

6/5(金)全国公開

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