日本による強制動員兵士、労働者、女性勤労挺身隊、慰安婦被害者ら韓国人被害者と遺族の団体「太平洋戦争犠牲者遺族会」(以下、遺族会)が1日、「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協、「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」〈正義連〉)解散と、尹美香(ユン・ミヒャン)現国会議員=共に民主党所属=の辞任を要求した。遺族会は「亡くなった慰安婦被害者は生前、挺対協と尹美香氏を怖がっていた」「政府はこれ以上、この団体に支援金を送ってはならない」と言った。そして、尹美香氏にも「これまでも日本に関連して何もしてこなかった。涙でなかったことにするのではなく、辞任しなければならない」と主張した。遺族会は挺対協と共に日本植民地時代の被害補償のために努力してきた二大組織の1つとされている。
遺族会の梁順任(ヤン・スニム)会長(76)は同日、仁川市江華郡内のある飲食店で記者会見を開き、「慰安婦被害者・李容洙(イ・ヨンス)さんの指摘通り、挺対協(正義連)は道徳性を失い、慰安婦被害者を利用した権力団体に転落した」と批判した。梁順任会長は同日、別途配布した会見文で、「過去数十年間に挺対協と尹美香氏は慰安婦被害者のための被害者中心団体ではなく、もう一つの権力団体を肥やすことに血眼になっただけだ」「尹美香個人の不正だとするのは間違っている。さまざまな不正のたまり場となっている挺対協(正義連)も存続させてはならない」と主張した。さらに、「数十年間、おばあさんたちの目と耳をふさいだまま、国民を相手に詐欺をした団体に過ぎないということが満天下に知られた以上、司法処理に先立って解散させるのが当然だ」とも主張した。毎週水曜日にソウル市鍾路区の旧日本大使館前で開かれている水曜集会については、「国際社会に慰安婦問題を知らせるきっかけとなったのは事実だ」としながらも、「それは真の被害者のおばあさんたちのための最善ではなかった」と述べた。