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ガブリアスの歴史

ガラル!!(ガラル地方の挨拶はガラルではない) みなさん今日もポケモンやってますか?

私は、うん、まあ、ぼちぼちです。

それはさておき、今回はガブリアスについて語りたいと思います。

ポケモン界の主人公なんて呼ばれることもあるガブリアス。しかしガブリアスがどうして主人公なのか、割と違う歴史認識があるようなので整理しておこうと思いました。

 

とりあえずガブリアスのスペック

タイプ:ドラゴン 地面

種族値(HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ)
108-130-95-80-85-102

特性:砂隠れ(隠れ特性:鮫肌)

世界一有名な種族値、人によっては何も見なくても言えるでしょう。

カミツルギ同程度の物理耐久、サーナイト程度の特殊耐久、ラグラージよりちょっと硬いぐらいの耐久を持っています。

タイプでは4倍弱点は氷、2倍弱点がドラゴン・フェアリー、半減は岩・炎・毒、無効は電気でその他は等倍です。一致威力80程度の2倍弱点では耐えることがある程度の耐久です。半減や無効が少ないので耐性を活かしたサイクル戦にはあまり向いてません。

素早さ102は耐久と火力、素早さがトレードオフになる90~100より2速いところが凶悪ですね。ガブリアスより速いポケモンは耐久か火力がやや足りないのでガブリアスに上を取られると倒されてしまったり火力不足で倒しきれなかったり、ガブリアスより遅いポケモンはガブリアスから攻撃を受けてしまう、と対面でのダメージ遂行に適性が高いです。

 

はじめは過小評価されてたガブリアス

ガブリアスはポケモン第四世代、ダイヤモンド/パールから登場したポケモンです。

四天王チャンピオンのシロナが繰り出してくるドラゴン/地面タイプのポケモンであり、レベル66、ドラゴンダイブ/地震/瓦割り/ギガインパクトと高い物理火力・素早さ・耐久を持つ強力なポケモンとして登場しました。

しかし初期の対戦環境においては、当時は役割理論と先制技全盛期であったため過小評価されてました。

トップメタはボーマンダとメタグロスの二体。

威嚇で物理ポケモンに後出し可能で流星群によって瞬間火力を出したり、龍の舞でエースになるといった物理・特殊の両方の型が存在して受けが不可能なボーマンダ

一貫性の高いドラゴンタイプを受けることができコメットパンチ+バレットパンチ(コメバレ)で多くのポケモンを縛れて大爆発で役割破壊できるメタグロスでした。

地面タイプとしての要請は地震+氷の礫で多くの対手を縛ることができ、ドラゴンタイプの相手も可能なマンムーが使われていました。

しかし対戦考察が進み広い攻撃範囲、高い素早さ、シロナ戦で見せた高い耐久が注目されるに従って、耐久調整を施すことで当時のサイクル戦でスイーパーとしての役割を持ったガブリアスが登場します。

それが191ガブと呼ばれたガブリアスです。

HP191-特防110とすることで特攻167ライコウのめざめるパワー氷を確定で耐えることができたり、H191だけでも陽気ヘラクロスの根性インファイトも確定耐えと、行動保障がついていて、拘りスカーフを持つことで上から攻撃できる相手を増やしたガブリアスです。

これまで繰り出し回数が精々2回でサイクル戦不向きだったガブリアスでしたが、191ガブや201ガブなど耐久調整を施すことで繰り出し可能な回数が、拘りスカーフで対面有利な相手が増え、地震と逆鱗の2択を迫ることができるとサイクル戦偏重環境での評価が見直され、強力なポケモンの一角になりました。

ただしトップメタのドラゴンタイプはというと、やはりボーマンダとHGSSで厳選ができるようになったラティオスでした。
これら2体を受けきる鋼タイプにメタグロスとヒードランが存在し、これら鋼タイプを狩るガブリアス、ガブリアスを処理可能なポケモンは裏のポケモンで起点にするといった環境の進展で、環境末期にガブリアスはこれらと並ぶドラゴンタイプの一角になりました。

第四世代結論パとして「ガブリアス/バンギラス/メタグロス/スイクン/サンダー/ゲンガー or ボーマンダ」として挙げられることが多いのですが、これらポケモンは強いポケモンを強そうな順番で並べただけのパーティで催眠対策、先制技持ち、マニューラやゴウカザルやマンムーが重い、相手のガブリアスが重いといった欠点があります。
『結論パ』は『結論パ』と呼ばれるパーティであって、結論ではないというのが正しい認識ですね。

ボーマンダ、ガブリアス、ラティオスの比較

・ボーマンダとラティオスは流星群によって瞬間火力を出せる

・ボーマンダは物理竜の舞と流星群で物理特殊両方の型が存在

・ガブリアスはドラゴンタイプを半減する鋼タイプの弱点を突ける地震をタイプ一致で打つことができる

・ガブリアスの逆鱗と地震は威力が高く、連発しても威力が落ちない

・ガブリアスはバンギラスに対して、地震で弱点を突け、バンギラスの砂を利用してガブリアスの特性:砂隠れを発動できる

・ラティオスとボーマンダはバンギラスに対して後出しが不可能、特に特殊型ではバンギラスに対して不利、追い打ち/ストーンエッジのダメージが痛い

 

第四世代の環境

・サイクル重視

・催眠自重

・バトレボ、HGSSから50フラットルール開始

・厨ポケと呼ばれる強いポケモンの忌避

 

ちなみにダブルバトルでは結局威嚇のあるボーマンダと火力/素早さの高いラティアスが一番。
サンダーとガブリアスを並べて上から放電+地震をする構築なんかもありましたが、まあ、思ったほどというか。
第四世代ではGSルールが公式大会で長かったので、GSルールでもガブリアスの範囲はいい感じだと思うのですが、スカーフカイオーガに弱かったり、隣を選ぶ地震と対象を選べない逆鱗、火力が微妙に足りないドラゴンクローと目立った活躍はありませんでした。

 

無限の勝ち筋、避けろ!ガブリアス

環境最初期は191ガブや201ガブが使われましたが、テラキオンボルトロスといったガブリアスより速く火力の高いポケモンやジュエルによって耐久が崩されるため駆逐されていきました。
第四世代最末期に考えらえていたバンギラスの砂でガブリアスの砂隠れを発動させる砂ガブが凶悪なポケモンとして出現しました。光の粉を持つことでバンギラス不在でも強引に動かせるガブリアスがトップに躍り出ました。

他、ジュエルでなければめざめるパワー氷を耐えられるDSガブリアス、通せば相手が受けきれなくて勝ちが見える剣舞珠ガブリアス、同じく相手が受けきれないという点を突き詰めた鉢巻ガブリアスが出ました。

しかしこれら耐久や火力を突き詰めたガブリアスは、マルチスケイルカイリューに取って代わられます。

そこで高い素早さを活かしたスイーパーや切り返し択としてのスカーフガブリアスが戻ってきます。第五世代では強力な積み技が追加されたため、積み構築もメジャー構築でした。蝶の舞を積んだウルガモス竜の舞を積んだカイリューやギャラドス1加速したバシャーモに対してスカーフガブリアスは上を取れる点が採用理由になりました。
同じように気合の襷で攻撃を確実に耐えて切り返すのはという考えはありますが、ステルスロックが流行していたため信用が足りず、むしろ先発でステルスロックを撒くガブリアスに気合の襷を持たせることが多かったです。気合の襷を持たせたガブリアスは初手で切り捨てるので負荷をかけるために流星群採用の無邪気CSガブリアスも出ました。

また役割集中オノノガブのスカーフガブ、ユキトドで岩と炎を受けるスカーフガブとスカーフガブ全盛期。ユキトド相手にバンギラスを出せば砂隠れが起動してしまうジレンマを作りました。

最終的にガブリアスが積極的に採用されるパーティはこれらスカーフガブ、バンギラスと組み合わせた残飯ガブ、ステルスロックを設置する気合の襷ガブ、相手のバンギラスを起点にする逆砂ガブに落ち着き、不利な対面でも避けてワンチャンス作る姿は主人公と呼ばれました。

 

第五世代の環境

・カバドリュを始めとしたサイクル以外のパーティ戦略の深堀りが進む

・テラキオン、ボルトロスといった高速高火力ポケモンの登場

・積み技の追加で対面構築やバトン構築が組まれる

・雨降らしニョロトノやマルチスケイルカイリューといった隠れ特性の追加で天候や積み構築がより強力に

 

ダブルバトルでも悪くはない評価は600族なので使われることはあるものの、やはり地震と逆鱗の使いにくさから下火。霊獣ランドロスが出現してからは枠がもう取られないような。地面タイプならば他にも威嚇のあるワルビアルがいたりと、まあ採用理由が特にありませんでした。

ダブルバトルトップメタの雨パに対しても、水技が等倍になってしまうことから、まあメタの張り方としてはサンダーと並べることで処理を強制させたりとありますけど下火。

 

主人公ガブリアスの時代到来

第六世代では天候特性が、これまでは永続であったのに、5ターン継続に変更され、砂嵐で砂隠れを起動し光の粉や食べ残しを持って相手の攻撃を避けるようなガブリアスはいなくなりました。

めざめるパワーの火力が最大70から60に低下、冷凍ビームなど特殊技の火力も低下して相対的にガブリアスの耐久が増しました。

またフェアリータイプが出現。ガブリアスの逆鱗の通りが悪くなりトップメタから引いてしまうのかと思われました。しかしフェアリータイプの中にガブリアスより速いポケモンがいなく、カロス地方には逆鱗と地震両方を半減以下にできるポケモンはいませんでした。つまり地面ドラゴンであるガブリアスを受けきれるポケモンはいませんでした。フェアリータイプに強い炎・鋼・毒タイプにガブリアスが強いこと、カロス地方には地面タイプのポケモンが他にホルード・ミノマダム・ワルビアル・カバルドン・ドサイドン・ハガネール・ガラガラ・ゴルーグ・ニドクイン・ニドキング・ゴローニャ・ヌオー・マンムー・サンドパン、パッとしないと書こうと思ったのですが割といて笑う。

超強力なメガシンカであるメガリザードンX/Yとメガガルーラはどちらも素早さ種族値が100であったため、ガブリアスのS102という素早さが活きる場面が増えました。

メガリザードンX/Y、メガガルーラどちらよりも先に行動でき、メガリザードンXには逆鱗や地震が、メガリザードンYには岩雪崩やストーンエッジが効き、メガガルーラに対しては特性:鮫肌での削りも合わせて1:1交換を仕掛けることもできました。

メガシンカしたポケモンと殴り合える通常ポケモンであったため、まさに主人公

第五世代と同じく積み技を使ったポケモンに対して上を取れるスカーフガブも採用されました。

メガガブリアスなんてなかった。いいね。弱くはないんだけど強くもない。

ORASが発売されるとメガメタグロスやメガボーマンダが出現。メガメタグロスは素早さ種族値110、メガボーマンダは120とガブリアスより速い。とはいえ対面ではこれらポケモンの素早さはメガシンカ前の素早さになるので一方的に倒される展開はなく。

とはいえこれら物理エースが出てしまうと、ガブリアスの役割はまたスイーパーやステルスロックを撒く程度になってしまい、パワーの低下を実感するような時代でもありました。

そもそも逆鱗が活かせる機会が減り、地震を打つとなるとガブリアスより攻撃種族値が高く威嚇で相手の物理火力を落とせて蜻蛉返りもある霊獣ランドロスが採用されることが多かったです。ガブリアスもランドロスも氷4倍であるため、同じ技で処理されました。

第六世代の環境

・ガブリアス(ドラゴンタイプ)に強いフェアリータイプに強いポケモンに強いガブリアス

・メガシンカポケモンが構築の中心に

・メガシンカポケモンと殴り合うガブリアス

・地面タイプでは霊獣ランドロスが採用されがち

 

ダブルバトルではWCS2014でsejunがガブリアスを使っていたことが懐かしいですね。

 

アローラの守護神ガブ・リアス

第七世代、アローラの地ではますますフェアリータイプが増えるものの、地面タイプを持つガブリアスもますます活躍していきます。

地面Zで瞬間火力を得てカプ・テテフとカプ・レヒレに致命的なダメージを与えたり、カプ・コケコのめざめるパワー氷があるものの、命の珠をもってしても37.5%の低めの乱数でしか落とせないため不利対面にはなりきれないとガブリアスの強さが際立つ世代になりました。

アローラの守護神と呼ばれるようにまでなりました。

ミミッキュに対しても上からアイアンヘッドや岩雪崩で怯み狙うといったクソプレイかませる点が強かったです。

メガシンカ解禁となると、前作同様、素早さ102でメガリザードンX/Yとメガガルーラをしばくポケモンとしても活躍。襷・スカーフ・地面Zのガブリアスが採用されました。メガガブリアス? 知りませんね。

しかしながらカプとも相性がいいメガボーマンダ、メガメタグロスがいたため採用は微妙に落ち着いた形に。シングル対面最強のミミッキュもいて、メジャーなガブリアスは気合の襷でステルスロックを撒く。

フェアリータイプの存在からドラゴンタイプを持つことが足を引っ張り、霊獣ランドロスに取って代わられる場面が多かったです。

 

WSC2017では地面枠としてワルビアルが採用される始末。威嚇もあるし悪戯心無効だし、まあ仕方ないね。
JCS2017では喰い断さんが砂隠れ地面Zガブリアスを採用しており、全国3位に買輝いています。

 

これからのガブリアス

第八世代、高速ドラゴンタイプとしてはドラパルトが出現。物理特殊両方あり、圧倒的な素早さから情報開示性能も高く、弱点の数と耐久から弱点保険とも相性がいいです。クリアボディで能力も下がりません。

それに対してガブリアスは氷の礫で弱点保険を発動できるもののダメージ的に微妙か。

ダイマックス技でタイプ一致なのは攻撃ダウンのダイドラグーンと特防アップのダイアースなのでドリュウズと同じく物理と特殊両方の耐久を上げられます。

ダイロックで砂隠れを発動するのも悪くないかもしれません。

バンギドリュがトップメタと考えると、その両方に強いガブリアスは採用されることがありそうです。

しかしトゲキッスには古来剣盾で伝わるダイマックスで抜群技耐えて弱点保険発動しダイジェットから切り返しが効いてしまうので何とも。

相手のダイドラグーンでのAダウンが、たとえ耐えたとしても、物理火力を振り回すガブリアスの火力が下がるので今一。

対ギャラドスという点でいえば、ストーンエッジがダイマックスしたギャラドスを確2、急所に当てると8~9.5割削れ、自信過剰で攻撃が1上がったダイストリームで56.3%ほどで倒されるので何とも。

バンギドリュに対して強いが、単純な構築に採用されがちなヒヒダルマ(ガラル)にやや弱く、H振ったジュラルドンは低乱数で一発、当然ながらガオガエンでは受けきれず、やはりドラゴンタイプがネックとなってしまうか。切り返し択としてダイロックから素早さ2倍で動けるドリュウズと比べると見劣りしてしまうのは仕方ないか。

うーんやはり耐久調整してスカーフで上から縛っていくのがベターな感じがしてしまう。

リザードンより速い点を活かしてストーンエッジの採用(攻撃182なら耐久無振りリザードンを50%の確率で一発)(当たれば)が見込まれると思います。

 

その他

ローテのガブリアス

高い素早さと耐久で剣の舞を積んで上から逆鱗や地震で縛っていったり、拘り逆鱗/地震で削りとスイープをこなすと、ガブリアスがエースとして活躍していました。

 

トリプルのガブリアス

夏に波乗りしてバンギラスの弱点保険を発動させてました。

 

まとめ

・第四世代ガブは微妙な評価

・第五世代ガブはヒョイヒョイ主人公

・第六世代、第七世代はメガシンカと殴り合う主人公、霊獣ランドロスに負けがち

・ガブリアスが主人公していたのは第五世代からだけど、霊獣ランドロス解禁されるとガブリアスは採用されなくなりがち

 

 

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2020/05/17 28.53 ALIS 10.00 ALIS
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