そろそろ髪を切りたくなり、有給休暇を取って普段通っているQBハウスに行った。しかし緊急事態宣言解除の影響か激混みしており、人気ラーメン屋のような行列ができていた。
しばらく待っても前に進む気配がないので、仕方なく近くのカット2000円の美容室に行くことにした。
入ってしばし突っ立っていたが、なかなか対応してくれず3分くらいして、アラサーくらいの男性美容師が「なんでしょう!?」とやってきた。
久しぶりの美容室でやや緊張している私は控えめに
「すみません、予約してないんですけどよろしいでしょうか...?」と尋ねたところ
「ウチ予約やって無いんで。そこ(来店表)に名前書いて、荷物ロッカーに預けて座っててください!」と言われた。
やたらピリついているなぁという印象だが、広さの割にスタッフはこの美容師とアシスタントっぽい中年女性しかおらず、忙しくてバタバタしているのかな?と思った。
私はいつもQBハウスで頼んでるようにツーブロックの長さとカットの長さ、刈り上げの要望をした。(ちなみにQBハウスはいくつかの店舗に行っているが、どこでもとくに問題なくカットに移行してくれる)
美容室なので、美容室でカットしたっぽいサンプル画像まで見せた。すると、
私「いえ、使いません」
美容師「なんでですか?」
私「(なんでって言われても...)使う習慣がないからですかね...」
美容師「ワックス使わない人はねぇ、みんな時間がないとか言うんですよ!」
美容師の語気が強くなる。
美容師「ワックスなんて1分もあればできますからね。ツーブロックなんてワックス使わなかったら、はねてダサくなりますよ。はねなかったんですか!?」
私「いや...まぁ...どうなんでしょう...?」
この人をいかに怒らせないように、クレーマーをなだめるように注文することだけに専念するようになった。
私「ええと、ちょっとどう注文していいかわからなくなってしまいました...ワックスを使わなくてスッキリさせたいのですが...」
美容師「男の髪型でワックスつけなかったら全部ダサくなるんですよ!あなたの髪質もパサついているし、トップの長さも足りない。それでもいいならやりますけど」
私「...(だめだ。正解がわからない)」
美容師「ワックスつけないんだったらマッシュとか、芸能人で流行っているセンター分けですかね?まぁそれでも芸能人はワックスつけてますけどね」
私「(だんだん腹たってきた。こいつワックスワックスうるせぇなぁ。そんなに客の要望ききたくねぇのかよ。そんなに嫌なら最初から聞くな。大体ワックスで手前のカット技術ごまかしたいだけじゃねぇのか?マッシュ?センター分け?やるわけねぇだろ。あんなの吉沢亮レベルの顔面で許されるもんだよ。それだけは阻止せねば...)すみません。ワックスつけるので全体軽くして、襟足をきれいにしてください。お願いします。」
その後美容師以下のようにブツブツ言っていたが、私は、とにかく無になり、うなずくのみだった...
「今までどこで切ってきたんですか?言われた通り切るのはラクだからいいんですよ。ここまで親切に言う人いないでしょ?」
「職場の女性とかもねぇ、ダサいと思ってますよ。男は気にしないけど、女性はワックスを使っているかとか臭いに敏感ですからね。あなたがどんな仕事してるかわかりませんがね、取引先の女性とかは清潔感を髪で判断しますからね。きちんと流行に乗って、ワックスを使っているか...」
「ほら、30秒で全然違うでしょ?」美容師は満足そうに言った。
私はスマイルを絶やさず「そうですね!ありがとうございました!」と言ってその場をそそくさと去った。
そして、どっと疲れが出てきた。
これだけ言われて、なまじ相手に同調してしまっているので「もしかして美容師の言っていることが正しくて、自分がダサくて、まちがっていたのか?」という思いの葛藤があった。
帰って妻に見せると
「え?髪切った?」と言われた。
事の顛末を話すと
「まぁ、確かにツヤが出てカッコよくなるけど、つけないからダサいとかは感じないよ。あなたはそのままでカッコいいよ」と言ってくれた。愛してる。
・ワックスでカッコいいは作れる
・人をダサいとかカッコいいとかで判別する人間。流行を追いかける人間のほうがダサい。
・QBハウスさんいつもありがとうございます。今後ともお世話になります。
うこん
三大客に対して要求されるマナーの水準がとてつもなく低い商売 美容師、ラーメン屋、歯科医
客にキチガイが多いからね
逆に散髪屋って極端に無愛想なおっさん多いよな
人の髪質とかボロクソに言って不安にさせて 店で扱ってるクッソ高いトリートメントとか整髪料とか売りつけるやつじゃないのそれ
愛してるにワロタ