朝鮮日報

【独自】正義記憶連帯事務総長は現職青瓦台秘書官の妻

 実際に政財界のあちこちには正義連の前身である韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)の出身者が多数いる。1990年代初めから始まった挺対協の活動を足掛かりとして、2000年代以降に本格的に政界に進出した。代表的な人物としては、盧武鉉政権で最初の女性部長官を務めた池銀熙(チ・ウンヒ)氏がいる。池氏は挺対協企画委員長を経て、1998年に挺対協の共同代表に就任。2006年から7年間、徳成女子大総長を務めた後、16年から17年にかけ、「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶財団」の理事長も務めた。挺対協と正義記憶財団は18年7月に統合し、現在の正義連が発足した。

 韓国国際協力団(KOICA)の李美卿(イ・ミギョン)理事長は1990年代初めから挺対協で活動し、広報委員長などを務めた後、96年に統合民主党から国会議員に初当選し、5選を果たした。文在寅政権の青瓦台で初代の均衡人事秘書官を2年間務めたシン・ミスク氏も挺対協実行理事出身だ。シン氏は盧武鉉政権の青瓦台で社会政策行政官を務め、その後は李美卿理事長が国会議員在任当時の補佐官となり、挺対協と関係が生まれたとされる。16年総選挙後は民主党の権美赫(クォン・ミヒョク)国会議員の補佐官も務めた。シン氏は「環境部ブラックリスト問題」で裁判を受けている。

 政界からは「正義連は事実上、女性政治家の参与連帯のようなものだ」との声が漏れる。有力市民団体の参与連帯出身者が青瓦台、政府、与党で多数活動しているように、現政権には正義連出身の女性が多いという意味だ。挺対協での活動が与党で「女性運動の象徴」かのように受け止められ、出身者の活発な政官界進出で正義連の存在感がますます増し、青瓦台・与党も批判しにくい政治勢力になったとみられている。

アン・ジュンヨン記者
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