米ミネソタ州ミネアポリスで、警察に拘束された非武装の黒人男性が死亡した後、略奪と暴動が約1週間続いている。トランプ大統領は、騒動に関与する極左暴力集団「ANTIFA(アンティファ)」をテロ組織として指定するとツイートした。ANTIFAは世界的に連携する傾向がある。東京渋谷で5月30日、警察官の対応に抗議するデモが行われたが、ANTIFA支持者が参加し、ソーシャルサイトでも多言語でデモ参加を呼び掛けた。
最初は平和的なデモだったミネアポリス
ミネアポリスでは当初、黒人市民ジョージ・フロイドさんの死に対する平和的な抗議として始まった。しかし、トランプ政権によれば、外部の扇動者と過激派によって、暴力的な混乱へと駆り立てられたとしている。
トランプ氏は、ミネアポリスでのここ数日の暴動の大半は州外からの参加者であり、「ビジネス(特にアフリカ系アメリカ人の小規模ビジネス)を害している」と語った。ミネソタ州のティム・ウォルツ知事は、推定資料を引用して5月29日の暴徒の80%がミネソタ州外から来ており、残りの20%は実際のミネソタ州民であると指摘している。
ウィリアム・バー司法長官は、ANTIFAによって実行された暴力を「国内テロリズム」と呼び、「それ相応に対処する」と述べている。「継続的な暴力と財産の破壊は、他の市民の生命と生活を危険にさらし、平和的な抗議者だけでなく、他のすべての市民の権利を妨害している」と付け加えた。