トランプ大統領が、暴力を扇動するために州境を越えることは犯罪であると警告しており、以前にも知事や市長が暴動に対して「より厳しく」対処するよう呼びかけた。
トランプ大統領は、ANTIFAのテロ組織指定について、2019年7月にも「検討する」とツイートしていた。当時、ビル・キャシディ上院議員とテッド・クルーズ上院議員は、ANTIFAの暴力行為を非難し、同グループを国内のテロ組織とみなす決議案を上院に提出した。
ANTIFA、渋谷デモにも参加
東京都渋谷区では5月30日、警察官の対応に抗議するデモがあった。同月23日、渋谷警察署の警官が職務質問を拒否したクルド人男性を、取り押さえたことが発端となった。男性は当時、路上駐車していた。別のクルド人男性がその模様を撮影した映像をネットに投稿し、複数のネットユーザーが米国の騒乱と関連付けて転載していた。
30日のデモには、このクルド人男性を含む180人近くが参加したとされる。一部の参加者は「ANTIFA」の旗を掲げた。このデモへの参加を呼び掛けるため、多言語のANTIFA関連のアカウントもデモ参加を呼び掛けた。現地取材のフリージャーナリスト・Gregor Wakounig氏は、デモ参加者について「自発的な反ファシスト、特定政党の支持者、無政府主義者、他の政治的見解の人々が集まった」とツイートしている。
立憲民主党の石川大我議員がデモに参加している。公開された映像によると、石川議員はデモ終了時に、騒動について「国会で大きく取り上げる」と述べた。
(編集・佐渡道世)