マスク転売容疑で男逮捕 全国初、岡山県警

新型コロナ
社会・くらし
2020/6/1 19:35

岡山県警は1日、輸入販売業者から購入した衛生マスク1万6千枚を仕入れ時よりも高い価格で転売したとして、高松市伏石町、清掃会社代表、藤井淳希容疑者(34)を国民生活安定緊急措置法違反の疑いで逮捕した。同法違反容疑での逮捕は全国初。

容疑者が転売していた衛生マスク(岡山県警提供)=共同

容疑者が転売していた衛生マスク(岡山県警提供)=共同

国民生活安定緊急措置法は、価格高騰や供給不足に対処するため、日常生活に欠かせない物資を国が指定し売買を制限できると定めている。新型コロナウイルスの感染拡大でマスクが品薄になったことを受け、政府は3月、同法の政令を改正。マスクを購入価格よりも高く転売することを禁じた。

逮捕容疑は4月29日、衛生マスク7万枚を輸入販売業者から308万円(1枚44円)で購入。同日、香川県坂出市の知人男性(38)に1万4千枚を約69万円(同49.5円)で、翌30日には岡山県浅口市の知人男性(38)に2千枚を約10万円(同50.6円)で、それぞれ転売した疑い。

岡山県警によると、藤井容疑者は知人以外にもSNS(交流サイト)や路上で客を募り、計約16万枚を売るなどして数十万円の利益を得たと話しているという。

三重県では5月下旬、マスクを転売し利益を得た同法違反の疑いで、50代男性社長が書類送検されている。〔共同〕

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