ふしぎのくにのありんすちゃん ~ALINCE IN UNDERGROUND LARGE GRAVE OF NAZARICK~ 作:善太夫
バハルス帝国の暗殺組織の首領だったティラは強引にナザリックにスカウトされてしまいました。
「うむ。ユグドラシルでは忍者は最低60レベルだったはずだが……それにしても現地の忍者はレアだな。しかもクノイチとアサシンの職業を持っているのか……是非とも鍛えてみたいものだ」
アインズはメッセージでシモベのハンゾウを呼び出しました。
〈はい。アインズ様。……うわ……むぐぐぐ……〉
〈……ん? ハンゾウよ。どうかしたか?〉
〈……ハンゾウでありんちゅ。なんでも、なーんでもーないでありんちゅ〉
アインズは嫌な予感がしましたが気がつかないふりで続けます。
〈……すぐに私の執務室に来るように。ティラという人間を鍛えて欲しいのだ〉
〈今しゅぐ行くますでありんちゅ〉
メッセージを切ると同時にアインズの前にありんすちゃんが現れました。どうやらグレーターテレポーテーションを使ったみたいですね。
「ありんちゅちゃ、じゃなくてハンゾウ参上しるでありんちゅ」
ありんすちゃんは歌舞伎に出てくるようなポーズをとります。よく見ると服装がクノイチっぽいですね。
「……あー……コホン。ティラよ。この者の下で修行するのだ。よいな?」
「ハッ。かしこまりました」
かくてティラはありんすちゃんの元で忍者修行する事になりました。
※ ※ ※
「まじゅは第二階ちょうに行くますでありんちゅ」
「ハッ」
ありんすちゃんは鼻唄まじりで第二階層にやって来ると〈屍蝋玄室〉に入っていきました。そしてお風呂身体を洗い、のんびりと湯船につかり、シモベに髪を乾かさせるとベッドに入ってしまいました。
「…………あの……私の修行は……?」
ありんすちゃんはベッドの中で目をパチクリさせました。
「うっかりわちゅれてちゃでありんちゅ」
※ ※ ※
ありんすちゃんはシモベのヴァンパイア・ブライドに大きなルーレットを持ってこさせました。盤上のベルトにティラの手足を固定させると言いました。
「こりから立派な『たいまにん』なるますでありんちゅ」
ティラは手足を固定されたまま高速回転させられて絶叫するのでした。
※ ※ ※
「『たいまにん』の道はまだまだ厳しいでありんちゅ」
ティラはまだ手足をルーレットに固定されたままです。
「次の修行しるでありんちゅ」
ありんすちゃんが指示をだすと四人のヴァンパイア・ブライド達がティラをくすぐりはじめました。
「アッハハハハハハ! ぐるじい……やめて! アッハハハハハハゴホゴホッ!」
ティラは身もだえするのでした。
※ ※ ※
「だいぶ『たいまにん』らしくなっちゃでありんちゅ」
いつの間にかティラの忍者装束はボロボロでバラバラあちこち穴が開いています。胸もととか太ももとか晒されてちょっとエッチですね。
「……そりでは最後の修行しるでありんちゅ」
ありんすちゃんとティラは第六階層にやって来ました。
「あれ? ありんすちゃんじゃん。そっちはアインズ様がスカウトした人間かな? あたしの階層に用かな?」
ありんすちゃんはアウラに胸をそらせてみせました。
「ありんちゅちゃはアインジュちゃまのお仕事しるでありんちゅ。アウアウじゃなくてありんちゅが頼まれたでありんちゅ!」
「……えっと……ハンゾウ様が頼まれるはずですよ……ね?」
得意そうなありんすちゃんにティラが小さな声で呟きましたが、ありんすちゃんには聞こえなかったみたいです。
「アウアウ、しゅぐにウネウネニョロニョロに案内しるでありんちゅ」
アウラはやれやれと首を振りながらもありんすちゃん達を触手だらけの蟲が住む穴に案内するのでした。
「こりで立派な『たいまにん』なるでありんちゅ。ニョロニョロウネウネがつきものなんでありんちゅ」
可哀相にティラは触手が蠢く穴に落とされてしまいました。
かくしてティラは立派な対魔忍となり、エロエロな活躍をするのでした。
仕方ありませんよね。だってペロロンチーノさんはエロ大魔王なのですから。