徐々に蒸し暑さが増していますが、マスクが必要な生活はまだしばらく続きます。
最近では、さまざまな夏用マスクが登場していますが、機能や効果を取材しました。
静岡市清水区でバッグなどを製造・販売している会社。
こちらでいま生産を加速させているのが…。
「これが当社で作っているメッシュマスクです」
インダストリーアンドマネージメント・望月久巧社長 「(始めた当初は)マスクが不足していて社内で何かできないかと考えたところ、当社はバッグの製作でメッシュ生地を使っていまして、メッシュ生地をマスクに出来ないかと思い製作を始めた」
表地には、バッグの内側の緩衝材として使っている「ダブルラッセル」と呼ばれる生地を使用。
通気性とクッション性に優れ、裏地にもガーゼを使っているのが特徴です。
入口鎌伍記者 「こちらのメッシュマスク、実際にこのように着けて話してみても息苦しさや空気がこもった感じはありません」
繰り返し洗って使えて、抗菌と防臭の加工もされています。
インダストリーアンドマネージメント・望月久巧社長 「いまはオンラインショップにて販売していますが、1000件以上の注文をいただいている」
いま注目を浴びている夏用マスク。
葵区にある大型商業施設では…。
入口記者 「こちらでは水着や夏服が販売されているのですが、ひときわ目を引くのがたくさんの種類のマスクです」
水着メーカーの「ピークアンドパイン」は、自社の強みである水着素材を生かしたマスクを製造。
その特徴は…
PEAK&PINE・後藤千佳さん 「呼吸がしやすいのと、ひんやりとした感覚で付けていただけるので、今後の夏、蒸れにくいというのが一番使いやすいと思う」
生地は伸縮性があるため隙間ができにくく、顔にピッタリフィット。
紫外線防止効果もあります。
内側にはポケットもついていて、フィルターやガーゼをはさんで使用することも…。
水着素材ということで速乾性能も高く、夜に洗濯をして室内で干したとしても朝には乾いているということです。
PEAK&PINE・後藤千佳さん 「通気性が優れているので普段用というのもあるが、スポーツをされる方、ヨガやジムが再開していく中でファッション性としても楽しめるように扱っていただけたら」
こうした夏用マスクはウイルスの侵入を完全に防ぐものではありませんが、その効果について専門家は…
聖路加国際大学公衆衛生大学院・大西一成准教授 「主に直接顔を触らないということ、それから喉を保護する目的、それと飛沫を飛ばさないという目的も、一部の大きい飛沫に於いては拡散を防ぐことができるので、その部分を期待して着用するということが重要になる」
熱中症が心配されるこれからの季節。
臨機応変な対応が必要だと話します。
聖路加国際大学公衆衛生大学院・大西一成准教授 「ソーシャルディスタンシングがしっかり取れている環境に於いて、そして、暑い状況に於いては熱中症のリスクの方が高くなるので、その部分を天秤にかけて、今使用しているマスクの熱のこもり具合を考えて、状況と環境に合わせてマスクを使い分けることが必要になる」
厚生労働省と環境省も夏の新型コロナ対応策を公表し、屋外で人と少なくとも2メートル以上離れることができる場合にはマスクを外すよう促しました。
これからの時期、こまめに水分を摂ることはもちろん、夏用マスクや、時と場合によっては「つけない」という選択も。
上手なマスクの使い方が求められそうです。