拡大する 自宅に届いた布マスク
4月から配布の始まった「アベノマスク」。安倍晋三首相肝いりの新型コロナウイルス感染症対策だが、東京都内に住む記者のもとに、なぜか2回、国から布マスクが届いた。12日時点では、東京、大阪、福岡の3都府県でしか配布が始まっておらず、いつになったら届くのかという声もあがるあのマスクが、どうして? 担当者に聞いてみた。
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記者宅の郵便受けに一つ目の布マスクが届いたのは、4月17日。「3つの密を避けましょう!」という注意が印刷された紙とともに、2枚ひと組の布マスクが入っていた。差出人は厚生労働省だ。
それから6日後の23日、また同じマスクの袋が入っていた。不思議に思ってツイッターで検索してみると、「2回目きました」「また! 安倍の給食マスクが入ってた!」「1回目まだな人も多い中なぜ」――。こんな投稿が複数あった。
布マスク配布に使われているのは、日本郵便の「タウンプラス」というシステム。通常は企業のダイレクトメールやクーポンの配達などに使われ、宛名を表記せず、指定した地域内の事業所などを除いた配達可能な箇所すべてにポスティングできるという仕組みだ。
日本郵便によると、布マスクの全戸配布は、各郵便局の配達可能箇所数を日本郵便から厚労省に伝え、それに応じた数のマスクが各郵便局に届けられ、そこから管轄地域内にある郵便受けに配達する、という方法で実施されている。
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同じ場所に2回届くことがあるのだろうか。日本郵便の調査・広報部に電話で尋ねると、「あまり聞かないが……」と困惑ぎみ。「担当者間で引き継ぎミスがあって同じ場所に2回配られた、などという可能性は考えられる」との回答が返ってきた。
マスクの供給がまだまだ不足するなか、手元に二つあるのは気が引ける。送り返した方がいいのか、差出人の厚労省の医政局経済課に電話して、布マスク全戸配布の担当者に聞いたところ、「予備はあるので、他の人の分が足りなくなることはありません。ぜひ有効にご活用ください」との回答で、肩すかしを食らったような気分になった。
■人が住んでいないはずの議員会…
国内の感染者
+37人16968人
死者
+3人898人
退院者
+53人15113人
5/29 21:00 時点
退院者数はクルーズ船の乗客らを含めた数。厚労省などによる
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