安倍首相がG7で批判逃れ 帰国後に隔離生活で“雲隠れ”画策

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 数々の疑惑と支持率急落。とにかく早く国会を閉じて、追及から逃れたい安倍首相が、来月後半に米国で開かれるG7を利用した“雲隠れ作戦”を画策しているという。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、今年のG7はビデオ会議形式が検討されていたが、秋の大統領選に向けて成果をアピールしたいトランプ大統領が、対面での開催を希望。安倍首相は25日の会見で、さっそく出席の意向を表明した。



 問題は帰国後の対応だ。現在、政府は米国からの入国者に対し、原則2週間の隔離生活を送ることを要請している。そのため、安倍首相もG7から帰国した後は首相公邸などで隔離生活を送ることが検討されている。逆に言うと、G7に出席したら、その後2週間、人前に出ないで済む。これこそ、安倍首相の狙いではないかと臆測されているのだ。

「新型コロナ対策は待ったなしで、6月から本格的に倒産や解雇が増える危機だというのに、自ら率先して政治空白を生もうとするのは理解しがたい。世界のトップリーダーを気取るなら、こんな状況だからビデオ形式にしようとトランプ大統領を説得すべきでしょう。首相の訪米となれば、秘書官や記者ら随行者の数も膨大で、彼らも帰国後に2週間の隔離を余儀なくされるわけです。官邸も機能不全に陥ってしまう。批判逃れの雲隠れを許し、支える自民党もどうかしています」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

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