隕石家族 第8話 最終回 天野ひろゆき、羽田美智子、泉里香、北香那、松原智恵子… ドラマのキャスト・主題歌など… New!


出典:『<オトナの土ドラ>・隕石家族 #08【さよなら、家族】』の番組情報(EPGから引用)


2020/05/30(土) 23:40:00 ~ 2020/05/31(日) 00:35:00

[終]<オトナの土ドラ>・隕石家族 #08【さよなら、家族】[字]


何があろうと最後まで人としてちゃんと生きなきゃダメだろ!そして迎える巨大隕石衝突の日。最後の晩餐に最後の会話…家族を待つのはハッピーエンド?それとも?今夜完結!


番組内容

会社の倉庫からマッサージチェアを盗んで売っていたとして逮捕された和彦(天野ひろゆき)。家族は俺の無罪を信じているはず!と思っていたが、そのころ門倉家では、久美子(羽田美智子)、美咲(泉里香)、結月(北香那)が「絶対にお父さんはやっている…」と盛り上がっていた。盛り上がるそばでは静かに眠る正子(松原智恵子)の姿が…。いよいよカウントダウン。門倉家はどう過ごすのか?そして地球の運命は?スペクタクル

番組内容2

ホームドラマついに完結!

出演者

羽田美智子 


泉里香 


北香那 


中尾暢樹 


ブラザートム 


中村俊介 


松原智恵子 


天野ひろゆき

スタッフ

【企画・チーフプロデューサー】

市野直親(東海テレビ)


【原作・脚本】

小松江里子


【音楽】

富貴晴美


【主題歌】

PassCode「STARRY SKY」(ユニバーサル ミュージック)


【音楽制作】

藤田雅章(インスパイア・ホールディングス)


【プロデューサー】

松崎智宏(東海テレビ) 

千葉行利(ケイファクトリー) 

宮川晶(ケイファクトリー)


【演出】

千葉行利

スタッフ2

【制作】

東海テレビ 

ケイファクトリー

ご案内

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【公式サイトURL】

https://www.tokai-tv.com/io/insekikazoku/


【公式ツイッター】

@tokaitv_dodra


【YouTube】

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『<オトナの土ドラ>・隕石家族 #08【さよなら、家族】』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

隕石家族 第8話 最終回 天野ひろゆき、羽田美智子、泉里香、北
  1. 結月
  2. 和彦
  3. 美咲
  4. パパ
  5. 翔太
  6. 最後
  7. 家族
  8. ママ
  9. 正子
  10. ホント
  11. 一緒
  12. 刑事
  13. 男性
  14. 芳子
  15. 一同
  16. お母さん
  17. キャプテン
  18. お姉ちゃん
  19. 一番
  20. 自分


『<オトナの土ドラ>・隕石家族 #08【さよなら、家族】』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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(久美子)パパが 盗みだなんて。
何かの間違いよ。

(結月)そんなこと あり得ないよ。
ねえ? 翔太。

(翔太)うん。
(美咲)ありがとうございます。

(美咲)そういうことか。
えっ? 何?

(結月)お姉ちゃん
どこに 電話したの?

(美咲)パパの会社。 何か
おかしいと 思ったんだよね。

今の この状況で
退職金が 出るなんて。

(久美子)まさか?

(美咲)嘘だったの。
退職金どころか

一時金だって
一円も出てないって。

刑事さんの
言ったとおりみたい。

会社の倉庫から マッサージチェアが
大量に なくなってるんだって。

パパの指紋も 出たって。

でも パパは
そんなことする人じゃ。

(結月)そうだよ。
盗みなんて 犯罪だよ。

気の小さい パパに
できるわけない。

(美咲)じゃあ あのときの
カニや 牛肉は?

それは…。
(翔太)あっ。 パチンコとか?

(久美子・結月)えっ?
(正子)ねえ?

和彦は どこに行ったの?

≪(チャイム)
今度は 何かしら?

すいません。
今 ちょっと 取り込んでまして…。

(男性)ちわ。
荷物の受け取りに 来ました。

荷物?
(男性)門倉 和彦さんから

ご依頼 受けました。
お邪魔します。 すいません。

あっ。 ちょっと。
ああ ちょっと。 えっ? ちょっと。

ちょっと待ってください。

ちょっと待ってくださいって。

(男性)いや。 待てませんよ。 もう
売れちゃってるんですよ これ。

(男性)今 大人気で。
高値で 取引されてますから。

ですから
何かの 間違いですって。

これは パパが
お母さんのために

健康器具の部署に
異動になった その日に

社内販売で 買ったんですよ。
ねえ。

こんな。
売るなんて あり得ませんから。

(男性)そんなこと 言われても。
えっ?

(男性)ほら。 伝票 間違いなく
ここの住所ですし。

えっ?
(男性)じゃあ お邪魔しました。

あっ。 あっ。
ちょっと。 ねえ?

(美咲)やっぱり パパだ。

そんな。
(結月)許せない。

これで はっきりしたでしょ。
動かぬ証拠。

どうして こんなこと?

パパ!

(美咲)その お金で
エビや カニ 食べたのよね。

おなか いっぱい。
めっちゃ おいしかったけど。

(結月)盗んだも同然の
お金だったなんて。

(正子)久美子さん。
どこに 隠したの?

えっ?
(美咲)マッサージチェアよ。

さっきのこと 忘れてんの。

(正子)自分が ジェットバス
買ってもらえなかったからって

ホント 嫌な嫁ね。

(結月)おばあちゃん。
ママじゃないよ。

ママは 一生懸命
止めようと してくれたんだよ。

(正子)じゃあ
誰が どこに隠したの?

(結月)パパだよ。
結月。

(正子)えっ? 和彦が?

(正子)あの子は 母親思いの
優しい子です。

そんなことするはず ないでしょ。

すみません。 お母さん。
私のせいです。

(正子)やっぱりね。
だから 私は

あなたとの結婚は
反対したんです。

ホント すいません。

(美咲)ママが
悪者になってる方が

まだ 救われるからね。
おばあちゃんにとっては。

帰ってきた早々 とんだことに
なっちゃったわね。 翔太君。

(翔太)あっ。 いえ。
それは いいんですけど。

(美咲)ホント 最低よね。
「最後は 家族と

この家で」なんて 言ってた
パパが 留置場の中だなんて。

(和彦)みんな すまん。

(扉の開く音)

(男性)そちらは 何を?

(男性)私は 自転車で
歩道を 走っていたら。

(男性)私は たばこの
ぽい捨てですよ。

(一同)冗談じゃねえよな
まったくよ。 やってらんねえよ。

(壁をたたく音)
(男性)もう 世の中には

逮捕が 生きがいみたいな
警察官しか

残ってないらしいですからね。

(刑事)現場の倉庫から

あなたの指紋も
出てきたんですよ。

(刑事)退職金が
払われないことに 対しての

会社への 恨みの犯行ですよね?

(刑事)ですよね?

(刑事)黙秘が 一番
つまんねえんだよな。

(刑事)ほら。 何か しゃべれよ。

(机をたたく音)
(刑事)しゃべれよ。

刑事さんから 聞いた。
黙秘してるって。

パパ。

軽い罪なら 自白すれば
情状酌量で

釈放も
あり得るかもしれないって。

このままじゃ 刑務所の中で
最後のときを

一人で 迎えることになるのよ。

パパ。 何とか言って。

(和彦)俺から話すことは
何もない。

そんなこと言わないで。
話してよ。 お願い。

パパ。
≪(ドアの開く音)

(刑事)出ろ。
(和彦)えっ?

(刑事)真犯人が 捕まったんだよ。

えっ?

(和彦)やっぱり お前だったのか?
(久保田)すいません。 課長。

あっ。
もう そうじゃなかったけど。

(久保田)《ピンチを
チャンスに変えて》

ピンチを チャンスに変えて
大出世してみせますっていうのは

こういうことだったのか?
何があっても

最後まで 人として
ちゃんと 生きなきゃ 駄目だろ。

(久保田)はい。 でも 課長。
(和彦)えっ?

(久保田)課長の家の
マッサージチェアは

なるべく 高く 買い取ってくれる
業者 選んだんですけど。

いいんだよ。
そういう気遣いは 今は。

(久保田)すみません。
(和彦)この野郎。

(刑事)ほら。 いくぞ。

元部下の人の 仕業だって
分かってたなら

そう言えば いいのに。

(和彦)あいつの 初めての上司が
俺なんだ。

部下の責任を 取るのは
上司の務めだろ。

1年前 あれが降ってくるって
分かったとき

半分以上の人が 会社 辞めたのに
今 自分まで 辞めたら

仕事する社員が いなくなるって
残って。

働きに 働いて。

で リストラが 始まったら
一番に 首 切られて。

パパって 本当に
お人よし過ぎるのよ。

まあ そんなところが
いいんだけどね。

けど ママも
疑ってたよな?

えっ?
(和彦)「えっ?」じゃないよ。

疑ってたよ。 何?
そろりそろりじゃ ないんだよ。

帰ろう。

みんなも 最初は 違うと
思ったんだけど。 ねえ。

(結月)でも それは 私と ママ。

お姉ちゃんは
はなから パパだって。

(美咲)ちょっと。
(結月)だって すぐ 会社に

電話して
退職金のこと 聞いてたじゃん。

それは 何か ぴんときたからよ。

決め手は お母さんの
マッサージチェアよ。

あれを 引き取りに来られたらね。

(結月)そうだよ。
あれが 動かぬ証拠だって。

お姉ちゃんが。
(美咲)また 私?

でも お母さんの マッサージチェアも
戻ってきて よかった。

(和彦)それは いいとして。

こんなにも
信用されてなかったとはな。

ショックだよ。

あと ひとつきという
ここにきて 大ショックだよ。

いいか? よく 聞けよ。

俺はな この数十年
働いてきた。 家族のために。

なのに その 夫であり
父親であり

この家族の 家長である 俺が
盗みをしただなんてな。

しかも 家族の みんなが
そう 思ってたなんて。

こんなに 情けないことは
ないんだよ。

分かってんのか?
おい! おい!

じゃあ パパ。
(和彦)うん?

だったら どうやって エビとか
カニとか 牛肉とか 買えたの?

(結月)そうだよ。
(美咲)おかしいじゃない。

(和彦)それは
へそくりが あったんだ。

あるわけないでしょ。
キャプテンにも 貢いでいたのに。

自分の 楽器や 持ち物まで
売って。

(結月)えっ? マジで?
(和彦)ママ。 どうして それを?

一緒に 暮らしてるんだから
分かるに 決まってんでしょ。

バレないわけないよね。
ママを なめんなよ。

(美咲)さあ どこから出た お金か
教えてもらおうじゃない。

パパ。
(和彦)うん?

うちではね
黙秘は 通用しないの。

(結月)この家で
秘密は なしなんでしょ?

(翔太)あのう。

(翔太)実は…。
(和彦)いや。 あのう。 ねっ。

何?
(結月)どうかした?

(翔太)僕が お父さんに
お金を 貸したんです。

ええ!?
(結月)えっ?

どういうことか
説明してちょうだい。

(和彦)はい。
そのう。 実は

退職金が 入らないと
分かったときに

はっと 思い付いたんですよ。

(和彦)《困ったなぁ》

(和彦)《翔太君か》

(香)《結月さんの
お父さんなんだって》

(店長)《初めて 見たよ》

《フフッ。 結月ちゃんは
お母さん似ってことか》

《私もね》

(店長)《だな》

(翔太)《こんにちは》
(店長)《おう》

(翔太)《お待たせしました》
(和彦)《呼び出して 悪かったね》

(翔太)《それで
話って 何ですか?》

(和彦)《お金を
貸してもらえないか?》

(翔太)《えっ?》

《あと 2カ月 家族が
暮らしていけるだけの

お金が 必要なんだ。
頼む》

翔太君に
そんなこと 頼むなんて。

(結月)しかも そんとき
私と 翔太 別れてんだよ。

元カレに 借金 申し込む
父親って いる?

面目ない次第でございます。

「父親の威厳だ」
「俺は この家の 家長だ」って

いつも あんだけ 言ってんのに
恥ずかしくないの?

はい。

でも どうして 翔太君も
何も言わなかったの?

約束してたので。

(和彦)《いいのかい?》

(翔太)《はい。 まだ 父の遺産も
残ってますし》

(和彦)《ありがとう》

《でも このことは 誰にも
言わないでもらえるかな?》

《何があってもだ。
男と男の約束だよ》

《いいかな?》
(翔太)《はい》

(和彦)すみませんでした。
(翔太)すいません。

いいのよ。 翔太君は。
(結月)そうだよ。

(美咲)お礼を言うのは
私たちの方なんだから。

ホント。
ありがとう。 翔太君。

(結月)ホント あきれた。

ここにきて ホント 情けないよ。
パパって。

(翔太)そんなことないよ。
(結月)えっ?

続きが あるんだ。

《それと もう一つだけ
お願いがある》

《結月のことだ》

《あいつは 強情で
一度 こうと決めたら

意地を
張り続けるところがある》

《でも 君のことが
大好きなんだ》

《私たち 家族は 何としても

結月だけは 生き延びてほしいと
思っている》

《だから このとおりだ》

《何とか もう一度 説得して

結月を 一緒に 宇宙に
連れてってくれないか?》

《お願いします》

パパが?

(翔太)もしかしたら
お金を借りるのは ついでで

そのことを ホントは
頼みたかったんじゃないかと思うよ。

結月のためね?

あと 2カ月ぐらいなら
お金なんか なくたって

草や 木の根っこでも
何でも食べて

何としても 生きていけるもの。

退職金が出るって
大見えを 切ったんだ。

最後の 父親の威厳だ。

いっつも そう。

家族のこと
一番に 心配してくれて。

私が 家に戻ったときも…。

《一番 大事なのは

家族だってことに 気付いたの。
よくよく 気付いたの》

(和彦)《よし。
それなら いい》

分かってた。

パパなら
私を 突き放したりしないって。

パパの優しさに 甘えてたの。

ありがとう。 パパ。

何を そんな あらたまって。

だって あと少しなのよ。
こうして いられるのも。

最後まで 自分の気持ちに
正直に 生きたいの。

えっ? また 出てくって
いうんじゃ?

♬~

パパと結婚して よかった。

私ね パパと 家族と
みんな 一緒に

この家で 最後を迎えられることが
とっても うれしいの。

幸せなの。

俺もだよ。

ママと結婚できて よかった。

世界で 一番 幸せな男だ。

パパ。

ママ。
パパ。

ママ。

(美咲)できた。
どう? おばあちゃん。

(正子)わあ。 こんなに
かわいらしくしていただいて。

(正子)どなたでしたっけ?
(美咲)美咲だよ。 おばあちゃん。

おばあちゃんの孫の 美咲。

(正子)あっ。 何だか ここんところ
ぼんやりしちゃって 駄目ね。

(美咲)ううん。 大丈夫。
何回でも 言うから。

私は 美咲。 おばあちゃんのことが
大好きな 孫の 美咲だよ。

(正子)美咲ちゃん。
(美咲)うん。

(翔太)ホント いい家族だよ。
結月んちは。

(結月)うん。
だから 私も 最後くらい

家族のために 何かしてあげたい。
みんなが 喜ぶこと。

(アナウンサー)先ほど 政府の
正式発表が ありましたように

巨大彗星の軌道が
変わらなければ

地球衝突までは
あと 14日と なりました。

(結月)ママ。 ちょっと いい?
何?

あのう。 お父さん。
ちょっと いいですか?

(和彦)うん?

(和彦・久美子)何よ? 何だよ?
何 何? うん?

えっ? ちょっと。
どうしたの? 2人とも。

(和彦)何だ 何だ? おい。

(結月)ジャン。
はっ?

翔太が くれたの。
ホントは 宇宙船の中で

渡すつもりだった
みたいなんだけど。

娘さんを 幸せにします!
(和彦)えっ!?

あと 14日ですが。

それじゃあ プロポーズされたのね?
おめでとう。 結月。

(和彦)いや。 でも まだ
早いんじゃないかな?

あと 14日よ。
(和彦)いや。 でも…。

(和彦)えっ? 何?
何してんの?

パパ。
(和彦)えっ!?

ママ。
(和彦)いや。 ちょっと。

花嫁の父親として
まだ 泣く準備が できてない…。

今まで 育ててくれて
ありがとうございました。

(和彦)言っちゃった!?

(店長)お疲れさまでした。
ホントに お世話になりました。

(結月)[そして
いよいよ 最後の日が来た]

ホントに いい店長さんだったね。
(芳子)ねえ。 お世話になった。

いよいよ 今日で 最後か。
(芳子)世の中 まだ

落ちる落ちないで
右往左往してる人

いっぱい いるけどね。
うん。

(芳子)あっ。 そうだ。
えっ?

(芳子)これ プレゼント。
えっ?

(芳子)娘さん 今日 結婚式でしょ?
ケーキ 作ってきたの。

えっ? いいの?

(芳子)上に載ってるのは
イチゴじゃなくて

梅干しだけどね。
えっ!?

(芳子)嘘 嘘。 干しぶどう。

やだ。 もう。 信じた。
ありがとう。

(芳子)じゃあね。
無事だったら また あした。

うん。 また あした。

(芳子)うん。 じゃあね。
じゃあね。

バイバイ。
(芳子)バイバイ。

(アナウンサー)いよいよ
この日が やって来ました。

皆さんは 今日という日を
どう お過ごしでしょうか?

今日 神社には 多くの人たちが
お参りに 訪れています。

(アナウンサー)巨大彗星の
衝突回避を 願うのか?

それとも 地球への 最後の別れを
告げているのでしょうか?

(和彦)みんな 何を
祈ってんだろうな?

(美咲)さあね。

(和彦)よし。 「ん」 くれ。 「ん」
(美咲)ん?

(和彦)「ん?」じゃなくて
「ん」 くれって。

(正子)これは
何に 使うのかしら?

結月の結婚式ですよ。

式場は どこも 駆け込みで
いっぱいだったから

うちで するの。
(正子)そうだったわね。

結月の結婚式が
見られるなんて。

この分じゃ ひ孫の顔も
見れそうね。

もっと 長生きしなくちゃ。
(美咲)そうだね。

(正子)うん。 よし。

(美咲)おばあちゃん よかった。
幸せそう。

(和彦)うん。
最後に あんなに うれしそうに。

奇麗だ。 結月。

ありがとう。 ママ。

こんな 奇麗なドレス
着れるなんて。

高かったんじゃないの?

ジェットバス貯金が
役に立って よかった。

そのおかげで 娘の花嫁姿が
見れるんだから。

結月。
うん?

あなたには ママの秘密 全部
話しちゃったりして ごめんね。

結月の 真っすぐな目を 見てると
嘘をつけなくて。

(和彦)おお! 新郎 登場だ。
(美咲)似合ってるじゃない。

そうですか?
何か 緊張してきました。

(美咲)そろそろ 結月も

支度が できるんじゃない?
(和彦)えっ!

(和彦)いや。
ちょっと 太ってた。

(和彦)いいじゃないか。

(美咲)馬子にも衣装だね。

奇麗だよ。
(結月)ありがと。

よかったな。 結月。

最後の日が 家族にとって
一番 幸せな日になるなんて。

さすが わが家ね。
(和彦)うん。

(翔太)あっ。

(結月)お姉ちゃん?
(美咲)うん?

(結月)はい これ。
私からの プレゼント。

(翔太)結月は お姉さんと 一緒に
幸せになりたいんです。

これも 自分で作って。

(結月)裁縫は 得意じゃないから。
そこは 我慢してね。

こんなの もらったって ちっとも
うれしくなんか ないのに。

美咲。 もう。
最後まで ひねくれてんな。

うるさい。

バカな妹の やりそうなことだって
あきれてんの。

かぶれば いいんでしょ?
かぶれば。

(結月)私が やる。
はい。

(結月)はい。

(結月)似合ってる。
私ほどじゃないけどね。

(美咲)どう 見たって
私の方が 似合ってるわよ。

娘 2人の ウエディング姿が
見れるなんてね。 パパ。

ああ。

でも 美咲に
新郎が いないっていうのは

ちょっと 様になんないわよね?
パパ。

(せきばらい)

病めーるときも。
(結月・翔太)えっ?

健やーかなるときも

お互ーいを 信頼し合ーい

永遠の愛を 誓いますか?

(翔太)はい。
(結月)はい。

父親として。
(和彦)ママ。

娘として。
(美咲)ママ。

末永ーく 家族としていることを
誓いますか?

(和彦)はい。
(美咲)はい。

(美咲)永遠。 末永くか。
まあ あと 半日だけどね。

終わりが来ても
ずっと 続くものって あるのよ。

目には見えない
心の中にあるものが 一番 大切。

では 誓いのキスを。

♬~

あっ。 どうぞ。
(美咲)えっ?

(和彦)じゃあ。
(美咲)ちょっと やめてよ。

(クラッカーの音)

では 今日 ここに

晴れて 夫婦になったことを
宣言いたしまーす。

(クラッカーの音)
おめでとう。 おめでとう。

(クラッカーの音)
ああー!?

このケーキ 芳子さんが
下さったから 後で食べようね。

(美咲)この手羽先も おいしいよ。

この手羽先は 山ちゃんっていう
店長さんが

最後だからって
こんな たくさん 下さったの。

(正子)ねえ? この 肉まん
おいしいんだけど。

さあ お母さん。 この 肉まんは
誰が 下さったでしょうか?

(正子)和夫さん!

あっ。 正解は
買いました。

でも これが 最後の晩餐に
なるかもしれないのね。

(和彦)けど あしたが来るかもって
思ってる人も 結構 いるからな。

(美咲)そうそう。 この前も
途中で 向きが変わったみたいに

100%じゃないかも
しれないじゃない。

(結月)私は どっちにしろ
未来に懸けてるから。

最後の最後まで
あしたを 信じてる。

(美咲)あんたって
最後の最後まで バカだね。

(結月)バカで 結構。
(美咲)バカ。

(結月)もう。 ねえ。
バカって 言った…。

(翔太)痛っ。
(結月)あっ。 ごめん。 ごめん。

(翔太)いいよ。
でも 結月の言うとおりかもね。

だって 諦めたら
人生 そこで 終わりだもん。 ねっ。

(一同)うん。
(和彦)よし。

あしたの人生に 懸けてみるか。

(美咲)8。
(和彦)8。 8。 8。 8。

(美咲)
1・2・3・4・5・6・7・8。

「ラーメンの 食べ歩きで 散財。
8, 000ドル 払う」 嘘!?

(和彦)大丈夫?
結構 いくぜ。

(結月)7。
(和彦)7。 7。 7。 7。

(結月)1・2・3・4・5・6・7。

「うんちを踏んだら 金運 アップ。
1万5, 000ドル もらう」 やった!

(和彦)もらえんの?
(翔太)喜び過ぎだから。

あんた
うんち 踏んだんだよ。

うんち 踏んで 1万5, 000ドル
もらえるんだったらさ

今まで 踏んどきゃ よかったよ。
「ふん」だけに。

(翔太)じゃあ 僕ですね。

(翔太)2。
1・2。 うん?

「おねだり。
誰かから 3万 もらう」

(一同)えっ!? やだ。 やだ。

(結月)ねえ?
妻からは 取らないよね?

(美咲)妻だって。
嫌な 言い方。

(結月)だって 妻だもん。
妻だね。

(和彦)お父さんからは
取らないよね?

ホントに お金 借りてるけど
生きてたら 返すからさ。

(翔太)お父さん。
(和彦)嫌!?

(一同)9。 9。 9。 9だよ。
9だと 結構 いくね。 ねえ。

おばあちゃん? おばあちゃん?

待って。 ねえ?
息してないんじゃない?

(一同)お母さん? お母さん?
おばあちゃん? お母さん?

(一同)お母さん? お母さん?
(美咲)大丈夫。 眠ってるだけ。

(和彦)ホント?
(結月)よかった。 生きてて。

あと 4時間だけどね。

お母さん 笑ってる。

楽しい夢でも 見てんのかな?

寝かしてあげようか。
そうね。

1・2。 やっと 結婚だ。

ねえ? ママ。
えっ?

ホントのとこ どうだったの?
えっ?

(結月)パパと キャプテン
どっちが 好きだったの?

(美咲)最後なんだから
正直に 言ってよ。

そうねぇ。
その答えは もう出てるよな ママ。

男としては キャプテンかな。

(結月)やっぱね。
(美咲)当然。

で パパ どうなの?
(和彦)はっ?

そうだよ。 本気で
キャプテンのこと 好きだったの?

俺?
(一同)うん。

好きっていうより
本気で 憧れてたよ。

生まれ変わったら
キャプテンみたいな男に なりたいって。

(和彦)爽やかで 何でも できて

ここぞっていうときに
決めることが できる あんな男に。

(和彦)最後は キャプテンとも

この家で みんなと 一緒に
迎えたかったけど

これ 置いて
出てっちゃった。

(和彦)《危ねえ》

(片瀬)《これ買っちゃったんです。
気に入っちゃって》

(和彦)最後も 決まってたなぁ。

あれ? こっちだっけ? こっち?
(美咲)何してんの?

(和彦)何か 俺だとさ
あんまり 様になんないなって。

自分で 分かってんなら いいけど。
(和彦)おい。

(結月)そうだね。
(和彦)おい。

でも それじゃ
私と 結婚できないわね。

(和彦)えっ!?
また 生まれ変わっても

私が 結婚したいのは
パパだから。

(和彦)ハハハ!
(はやし立てる声)

(和彦)聞いた? 聞いた?

(結月)ほら。 ママが
こう 言ってくれてんだから。

(美咲)今のままで
いいんじゃないの?

(和彦)たぷたぷ するな。
たぷたぷ するな。

(翔太)僕も 今のままの
お父さんが 好きですよ。

(和彦)そうか。 よし。
じゃあ 喜んじゃおうかな?

≪(破裂する音)
(結月)うわ!? 何? 今。

(花火の音)

(和彦)誰かが 花火してんな。
最後の夜だものね。

(美咲)そういえば
うちにも あったんじゃない?

(結月)やろう やろう。

(美咲)ところで あんたさ。
(結月)うん。

(美咲)ホントに 不合格だったの?
(結月)えっ?

(美咲)宇宙船に乗るための
試験。

あと 2時間なんだから
正直に 言いなさいよ。

(結月)うん。 不合格だったよ。
だから 帰ってきた。 ねえ?

(翔太)うん。

うちは 隠し事がない
家族なんだぞ。

最後に そんな 分かりやすい嘘。

ありがとう。
パパの夢を かなえてくれて。

ううん。
私たち 家族の夢ね。

最後のとき
家族と 一緒に この家でって。

(美咲)ホント バカ。

宇宙に行けば
生き続けることが できたのに。

生きるよ。

(結月)あれが あるもん。

(和彦)これか。

(翔太)ボイスメモです。
この音声データを 送れば

宇宙ステーションに
そのメッセージが 保存されます。

(翔太)世界中の みんなが
きっと 今ごろ 同じように。

もう 色々 入れてある。
私たち 家族の思い出。

(結月)桜は
やけに 奇麗に見えた。

もう 二度と 見ることがない
景色だからかもしれない。

この先 どうなるかは
分からない。

けれど 今 このときの
家族の思い出を

ボイスメモに 入れておく。

《私 好きな人が います。
その人と 一緒に 暮らしたいの》

(結月)ママの秘密。
おばあちゃんの秘密。

今まで 知らなかった家族がいる。

(正子)《しょせん 嫁は他人》

(悲鳴)

(翔太)《これですね》
《お願いします》

《ああ!? ごめん ごめん。
もう ホント 駄目ね》

(結月)ママと おばあちゃんは
少しだけ 仲良くなったみたい。

えっ?

(和彦)《くそばばあ。
僕は 母さんが 嫌いだ》

《今 何て?》

(結月)今どき
くそばばあって。

パパの 遅過ぎる反抗期が
やって来た。

《まさか?》
(和彦)《何だ?》

《生きる目標を 失って
お母さん…》

(和彦)《ごめんなさい》

(正子)《もう ホント いつまでも
子供なんだから。 もう》

(結月)お姉ちゃんにも
秘密があった。

(森山)《私は 一人で
そのときを迎える》

《でも 門倉さんは…》

(美咲)《許さない》

(美咲)《私は 先生が 好きなの》

(美咲)《じゃあ!》
(結月)お姉ちゃんが出ていった。

(結月)もう ケンカしなくて
清々する。

もし 帰ってきたって 絶対
許さないんだから。 バカヤロー。

(結月)うちの家族は
やっぱり おかしい。

ママの好きな人を
今度は パパが好きになるなんて。

(片瀬)《1981年製の
初代モデルじゃないですか》

《人生 エースを ねらえです》

(和彦)《使ってください》

(和彦)《好きなんです。
キャプテンが》

(結月)翔太も パパも 大嫌い。

私の気持ちなんて
どうでもいいんだ。

すねてやる。 グレてやる。

《この家を 出ていきます》
(一同)《えっ?》

《父親として 娘との交際を
認めるわけには いかないな》

《結月さんとは 別れます》

(結月)《告白した 自分を
ごまかして

全部 なかったことに
したかったんでしょ?》

(和彦)
《何とか もう一度 説得して

結月を 一緒に 宇宙に
連れてってくれないか?》

《お願いします》

(結月)パパが
キャプテンを 連れてきた。

ママは どうするんだろ?
どっちを 選ぶんだろ?

私の気持ちも 複雑過ぎて
訳 分かんない。

《えっ!?》
《キャプテン!?》

(結月)《お姉ちゃんが 言ってた。
一緒に 暮らしだすと

ときめきは 消えるって》

《お水は 大切に
使ってくれなくちゃ》

(片瀬)《これで
毎日 君と会える》

《とっても 大きな秘密を
抱えてる》

(結月)《えっ?》
(片瀬)《君のことだよ》

《結月が
実の子じゃないってことでしょ》

(結月)《みんなのこと
大好きなの》

《この家で 家族として
一緒に いれたこと

ホントに 幸せだって
思ってる。 ありがとう》

♬~

(翔太)じゃあ 送るよ。
(結月)うん。

♬~

(アナウンサー)皆さん。
巨大彗星の 衝突予想時刻は

今夜の 12時ちょうどです。

もしかすると この放送が
最後となるかもしれません。

それでは 最後は
この曲で お別れです。

千葉県立 幕張総合高等学校
合唱団で

『あの素晴しい愛を もう一度』

♬「命かけてと 誓った日から」

♬「すてきな想い出
残してきたのに」

♬「あの時 同じ花を見て
美しいと言った 二人の」

♬「心と心が
今は もう 通わない」

♬「あの素晴しい愛を
もう一度」

ありがとう。

♬「広い荒野に
ぽつんと いるよで」

♬「涙が 知らずに」

(正子)どうしたの? こんな夜中に
起こして。 何が始まるの?

お母さん。 座ってください。

(和彦)お母さん。 大丈夫ですよ。
怖くありませんから。

(美咲の すすり泣く声)

お姉ちゃん。

(正子)美咲も 結月も
どうしたの?

家族 みんな 一緒で
こんな 幸せなことないのに。

そうですよね。 お母さん。

(和彦)そうだぞ。

(美咲)そうね。
(結月)うん。

パパ。

(和彦)さあ。

♬~

どんとこいだ。

ええ。 みんな 一緒だから
大丈夫よ。

♬~

(和彦)トイレ
行きたくなってきちゃった。

(一同)えっ?
パパ。 今?

(和彦)いや。
緊張したからかな?

ちょっと 一瞬だけ
行ってきていい?

あっ。 私も ガスの元栓
閉めたかしら?

ちょっと 気になる。 見てくる。
(和彦)どうでもいいよ それ。

(美咲)だったら 私も 携帯
取ってきていい? 最後に

みんなで 写真 撮りたいじゃん。
(和彦)誰が 見んだよ?

(結月)パパ。 ママ。 お姉ちゃん。
やめてよ。

あとちょっとなんだよ。

(和彦)でも 生理現象は 無理だ。
私も ガスの元栓 気になる。

(美咲)私も やっぱり 携帯。
(結月)ああ もう。 駄目 駄目。

トイレも 元栓も 携帯も
全部 駄目!

(結月)ああ!?
おばあちゃんも 起きて!

(翔太)ああ!? もう 時間が!

[宇宙は 広い。
どこかの星には もしかすると

うちのような家族が
いるかもしれない]

[すてきなパパと
カワイイ娘たち]

[ちょっと 憎らしい姑が
いたりして]

[でも これだけは 言える]

[うちの家族は
宇宙一の家族だ]

結月。 忘れ物ない?
受験票 持った?

(結月)持った。
翔太。 祈っててね。

(翔太)結月なら 大丈夫。
(正子)和彦?

(和彦)大丈夫です。 ティッシュ
ポケットに あります。

(正子)久美子さん。
また この お花?

お母さん。 後で 聞きます。

(美咲)早くしないと ハローワーク
いっぱいに なっちゃうよ パパ。

(和彦)分かってるよ。
ほらほら。 みんな 急いで。

(一同)いってきます。


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