【発禁ゲームシリーズ】PS版『時をかける少女』実在した!?

予告されながらも発売されなかったゲームソフトにプレイステーション版『時をかける少女』がある。

これは小説家・筒井康隆が1967年に執筆した小説『時をかける少女』をシミュレーションゲーム化したもので、バンダイナムコゲームス(現社名:バンダイナムコエンターテインメント)から1998年秋頃に発売される予定だった。
(※発売のタイミングを鑑みると、『時をかける少女』発表30年を記念したゲーム化であったと考えられている)

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しかし、本ゲームは何の予告もなく発売が中止になっていて、現在まで発売された痕跡は一切ない。

なお、ゲーム版は当時大人気だったゲームソフト『ときめきメモリアル』に影響を受けた作風だったらしく、『まもって守護月天!』などで知られる漫画家の桜野みねねがデザインを担当したという。出演声優も川上とも子、草尾毅、松野太紀という当時の大人気声優をキャスティングしていたことからも、当時バンダイが相当な注力していたことがわかる。




このゲームの製作過程がどこまで進行していたのかは計り知れないが、97年当時PlayStation CLUBの特典であるCD-ROMマガジン「プレプレ」において、プレイ動画を収録したCD-ROMが頒布されたことがあった。また、その際には一部アニメが完成していたことから、少なくとも、企画だけではなくかなり制作が進んだ末の中止だった可能性が高いようだ。

発売中止から既に20年が経過してしまったため、この先、日の目を見る機会はおそらくないはずだが、当時のゲームファンの間では今でも伝説的な扱いのゲームであることは間違いない。

(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーション)

画像『時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)


 

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