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倒産・動向記事

2014/08/18 (月) 12:07:35
業 種ディスカウントストア・遊技場経営
商 号武蔵産業株式会社
 <ムサシサンギョウ>
企業コード270195163
所在地埼玉県
倒産態様民事再生法の適用を申請
負債額負債43億円
「埼玉」 武蔵産業(株)(資本金1億7000万円、春日部市大場991、代表山崎薫氏ほか1名、従業員78名)と、(株)ショッピングひまわり(資本金1000万円、同所、代表山崎輝光氏)は、8月15日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請、同日保全命令を受けた。

 申請代理人は美谷島隆明弁護士(東京都港区虎ノ門1-17-1、電話03-5501-7160)ほか。

 武蔵産業(株)は、1971年(昭和46年)8月に設立されたディスカウントストア、遊技場などの経営業者。当初はボーリング場やサウナ風呂の経営を手がけていたが、75年に「ディスカウントストアパール」の店名で小売業に進出、89年7月には「パチンコパール大袋店」を出店し遊技部門にも進出するなど多角経営を進めていた。ピーク時の2005年9月期には年売上高約259億3200万円を計上。また、この間の2003年8月に生鮮食品スーパーの(株)ショッピングひまわり(当時、北葛飾郡鷲宮町)を買収するなどさらなる事業の多角化を進めていた。

 しかし、その後は小売部門が同業他社との競争激化の煽りで不振に転じたほか、遊技場部門の客足の落ち込みも重なり、2008年9月期の年売上高は約164億3000万円に落ち込み、店舗の売却損から約1億1500万円の赤字に転落していた。こうしたなか、2009年に入って関係会社の(株)ショッピングひまわりにおいて不正競争防止法違反容疑で社員が逮捕される事件が発生。対外信用が大きく低下していた。その後も本業のディスカウントストア、パチンコホールともに競合激化の影響で業況はさらに低迷。近時の2013年9月期は年売上高が約79億円にまでダウンし、大幅な赤字計上を余儀なくされていた。このため、不採算店舗の閉鎖や金融機関をはじめとした取引先の支援を受け、本業回復に向けた再建策を模索していたものの、ここへ来て支援も限界に達し自主再建を断念。法的手続きによる再建を目指すこととなった。

 (株)ショッピングひまわりは、1972年(昭和47年)10月設立の食品スーパー経営業者。2003年8月期には年売上高約41億4600万円を計上していたが、このたび親会社とともに同様の措置を採ることとなった。

 負債は、武蔵産業(株)が2013年9月期末時点で約43億円。(株)ショッピングひまわりについては調査中。

 なお、8月20日(水)午後2時より大手町サンケイプラザ(東京都千代田区大手町1-7-2)にて債権者説明会が開催される予定。

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