「請求書を書いてハンコ押してよ、少し払うからさ」って言ってもらえた話し。

頼まれ仕事もあれば、自分で勝手に書いてるってものもありますが、日々文章を書いて、それを生業になるようにという想いで暮らしてます。
頼まれ仕事も勝手に書いてる方も、どちらも同じように色々な場所、メディアに載せたりします。
それで、この間、素敵なことがありました。勝手に書いてる方での出来事です。


とあるメディアで製品を勝手に取り上げて書いた記事。まあ、カレー関係ですね。
その製品レビューを書いて掲載したら「よく売れている、はぴいさんのおかげだよ」って喜んでくれたメーカーさんがありました。ここまではよくあるお話しなんだけどね。
そのメーカーさん、

「なんか名目作って請求書を書いてハンコ押してよ、少し払うから」

とおっしゃってくれたのです。
これはね本当に嬉しかった。心から。
嬉しかったのはお金ではないんです。心意気。

契約があったわけでも頼まれ仕事でもなかったんですよ。でも、彼らはボクが書いたものが仕事に値する、支払うに値するって思ってくれた。それが伝わってきたんです。これが本当に本当に嬉しい。お金なんかより何倍も嬉しい。

他にも何回もこれに似たことがありました。

とあるお店が新刊ムックの取材を受ける際にボクを信頼してライターとして指名をしてくれて、しばらく話しも回ってこなかった年1回のムック本の原稿の仕事が舞い込んだり。

ボクがお金が回らなくて苦しんでいる時に限って、なぜだかタイミングよく連絡をくださる社長がいて。
お店の取材をしてブログ書いてもらって、あとビデオを回してもらってはぴいさんのYouTubeに載っけてよ、とおっしゃってくれます。いつも掲載が終わってすぐに「請求書くださいね!」とおっしゃってくれて、すぐに差し上げると翌日に振り込んでくださったり。

彼らは大企業、組織、ではない場所で苦労して仕事をしています。もしくはそういう組織をトップで率ていらっしゃる。そういう中で情熱的に仕事をしています。だから相手の想いも痛みもわかる。相手に寄り添える。そういう人と仕事をしたいといつでも思っています。

大メーカーさんは大変です。組織だからね。決裁権もありましょう。まずは企画書という話もありましょう。そういうのは知っています。なのでご無理なさらないで、といつも思います。
でも、そういうのを跳ね飛ばしてお仕事をくださる方も中にはいるんですよ。そういうのは本当に嬉しいですねえ。組織の中でそういう思いを持ってやってらっしゃる方もいるんです。
そして、そういう中からそのご担当とそのメーカーが好きになる。だから好意的な目線になる。これは癒着というものではなく、良い連鎖なのだと思います。よくしてくださったから、その製品をより深く知りたくなる。知れば製品に関わる人たちのストーリーが見えてきて、自ず文章が深みを増したり説得力ができたりする。腕のある広報さんがいらっしゃるメーカーさんはここが強いな、と思います。

手ごたえや価値がある仕事がなによりも好きだな、といつでも思っています。

:)