コロナ長期化の3つのシナリオ(出典:Stat News)

日本人が知らない、コロナパンデミック長期化「3つのシナリオ」

いつまで警戒すればいいのか

新型コロナウイルスの感染がはじまって約4ヵ月が経過した。その間、世界中の感染者は560万人以上、35万人以上が死亡している。

ウイルスがなくなったわけでもないにもかかわらず、経済が立ち行かなくなることを懸念し、世界各地でロックダウン緩和が進みつつある。

現状況にあって、当分はソーシャル・ディスタンシングとマスク着用などは続けられ、感染拡大への努力を怠るわけにはいかない。

一体、コロナ感染への警戒はいつまで続ければよいのだろうか。

専門家の予測する3つのシナリオ

アメリカのミネソタ大学感染学研究政策センターとハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院が共同でこれまでのデータに基づいて感染疫学の数理モデル(コンピューター・シミュレーション)を科学専門誌サイエンス(5月22日付)に発表した。2022年冬までに起こりうる3つのシナリオを描いたものだ。

3つのシナリオ(出典:Stat News)
 

まず第1のシナリオでは、今後も2〜3ヵ月おきに感染の波が「山や谷」のように、各地で起こり続ける。そのたびに厳しい対策を練る必要が出てくる。

そして感染者数や犠牲者の数は居住する地域や感染対策によっても異なるが、運悪くスーパースプレッダーがいた場合はクラスター感染が発生する。

南半球で夏の時期にも感染が広まったことを考慮すると、北半球では7、8月もウイルスの激減はさほど望めそうにない。