福岡県の小川洋知事は29日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛要請について、6月1日に解除することを明らかにした。接待を伴う飲食店やライブハウスなどへの休業要請も同日解除する。イベントの開催についても段階的に緩和する方針。一方で、再び感染が増えている北九州市については外出自粛や休業要請を継続する。
6月1日から都道府県をまたぐ帰省や旅行も可能としたが、感染者の確認が続く北海道と首都圏への移動は慎重に検討するよう求めた。イベント開催は同18日までは人との距離を保つなどした上で屋内は100人以下、屋外は200人以下の参加人数を目安とし、19日以降は参加人数を順次拡大する。8月1日からは花火大会や野外フェスティバルなども可能とする。
一方で、再び感染が拡大している北九州市では当面の間、県内外問わず外出自粛を要請。休業要請も6月18日まで延長する。
県は追加の支援策として国の補正予算を活用し、売り上げが急減したテナント事業者の家賃の3分の2を補助。北九州市で休業要請に応じた施設については家賃の1割を負担する。小川知事は「北九州市での感染を他地域に波及させずに、経済への影響を和らげる」と述べた。