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 「決して新型コロナウイルスを狙ったものではなく、2年前から開発してきた」─。新型コロナウイルス感染症拡大が深刻化する中、空間除菌(東京・千代田)が、2020年3月中旬に発売した除菌装置「Devirus AC(デヴィルス エーシー)」に多数の引き合いが来ているという(図1)。

図1 亜塩素酸水を噴霧する除菌デバイス「Devirus AC」
図1 亜塩素酸水を噴霧する除菌デバイス「Devirus AC」
200ppm程度に希釈した亜塩素酸水をネブライザーでミスト状にした上で室内に放出する。右にあるのはスケルトンモデル。(出所:日経ものづくり)
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 同装置は、「亜塩素酸水」(詳細は後述)を空間に噴霧する。空気中に浮遊する細菌の除菌やウイルスの不活性化をうたい、主に商業施設や食品工場など業務用途としての利用を想定して開発した*1。同社代表取締役の森久康彦氏が、製品の詳細や構造、開発の経緯を明らかにした(図2)。

*1 最大1.2L/hの噴霧能力を持つ。価格は14万8000円(税別)。
図2 空間除菌代表取締役の森久康彦氏
図2 空間除菌代表取締役の森久康彦氏
(出所:日経ものづくり)
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