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自律神経失調症専門おかだ鍼灸院 

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鍼灸師の独り言

このツボ!!頑固な肩こりは、缺盆を使うと良い!

【筆者】岡田 匡史(鍼灸師)

経歴:平成20年 おかだ鍼灸院を開業

肩こりとツボ

肩が凝って辛いな~と思った時に、マッサージを受けに行った事がありますか?

 

そして、施術者によって、「スッキリする場合」と「スッキリしない場合」ってありませんでしたか?

 

一般的に、肩こりを訴える方の多くは、僧帽筋と呼ばれる筋肉が凝っています。

 

ちょうど、そこは、リュックを背負う時にベルトが当たる場所です。

 

この僧帽筋は、肩こりで有名な「肩井」と呼ばれるツボになります。

 

ツボの名前は、肩井(けんせい)

もし、あなたが「肩こりを楽にするツボがないかな?」と、肩こり・ツボなどで検索をすると必ずどこかのサイトに出てきます。

 

私も肩が凝ってしまうと、自然と「肩井」付近を揉んでいます。また、ツボを知らない方でも、手が自然と行く場所なのです。

 

しかし、頑固な肩こりの方の場合は、「肩井」を揉んでもスッキリしない事が多いです。

 

なぜかというと、一般的な僧帽筋の凝りではなく、斜角筋と呼ばれる筋肉が凝っている事が多いからです。

みんなが使わないツボだから、肩こりが楽になる!?

斜角筋は、どこにあるのかというと、首の前側にあります。ここの場所は、ツボでいうと「缺盆(けつぼん)」に当たります。

 

斜角筋の間には、腕神経叢と呼ばれる「神経」と鎖骨下動脈と呼ばれる「動脈」が流れている場所でもあり、更にその奥には、星状神経節という自律神経に関わる神経もある場所です。

頑固な肩こりを楽にするツボ!
缺盆穴の下の解剖学的構造

とても敏感な場所で重要な場所です。強く押してしまうと、かえって痛くなります。

 

素人の方や新米マッサージ師では、「まさか首の前側が凝っていると思っていない」・「下手に押すと痛がる」等で、この場所に触れる事がありません。

 

しかし、マッサージの上手い施術者やベテランの方は、上手にほぐすので楽になるのです。

 

私は、鍼灸師なので、頑固な肩こりの方の場合は、「缺盆」に鍼を行い筋肉を緩めます。そうすると、頑固な肩こりでも楽になるのです。

 

また、この場所がすごく硬くなっていると、神経と動脈が絞扼されて、腕が重だるく感じる事があります。

 

以前、マッサージを受けても、腕の重だるさが取れなくて困っている方に、この場所を鍼で柔らかくしてあげると、「腕が楽になった!」と喜ばれた事もあるツボです。

 

このように、本当の原因が腕にあるのではなく、肩に存在していたのです。それも、前側です。

缺盆で肩こり・腕の重だるさが楽になる!

人によっては、「缺盆」付近が骨のように固くなっている場合もあります。このような場合は、手でほぐす事が困難になってくるので、鍼灸の良さを知ってもらう機会かと思っています。

 

【参考図書】

  • 経絡経穴概論・・・医道の日本社

プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師