連敗を止めた。虎がキバをむき出しにして、西武に襲い掛かった。1点を追う4回、今岡誠内野手(32)が2号逆転2ラン。さらに2者連続で桧山進次郎外野手(37)が約1年ぶりの一発となるソロを放った。JFKの一角を欠いた救援陣も踏ん張った。宮崎オーナーの“猛ゲキ”から一夜明け、虎が一丸となって白星をもぎ取った。十三夜。分厚い雲のすき間から時折差し込む月光が背番号7を包み込んだ。闇夜をさまよう虎戦士に道しるべを与える白球が、きれいな放物線を描き、反撃の星屑(くず)となった。今岡が吠(ほ)えた。今季初めて聖地で雄叫びを上げた。