ポケモンに学ぶ、属性は尊重し、レベルは向上すると良いよというお話
以前wantedlyで初めて書いたドラクエ記事が思いのほか好評だったので、
今度はポケモンのお話でも書いてみようかなと。笑
前回記事↓ 【どうぶつの森より、ドラクエ派の若者へ】
https://www.wantedly.com/companies/onlystory/post_articles/1
*Wantedly週間フィード1位、月間2位。20000PV越え
さて、僕自身、小さいころにはまっていたポケモンですが、
この年になって改めて考えてみると、ポケモンが教えてくれたことって、
思っていた以上に多かったなーと思っています。
学びは色々あるのですが、その中でも個人的に
”属性の尊重と、レベルの向上”
というのが大きな学びだったなーと思っているので、
そのあたりの話を少し書ければなと思います。
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属性とレベルの仕組みを理解する
さて、そんなポケモンですが、まず前提としてポケモンって、属性(タイプ)があるんですよね。そして、その属性によって、得意不得意があると。
例えば、
・炎属性は水属性に弱くて
・水属性は草属性に弱くて
・草属性は炎属性に弱い
みたいな感じですね。
(改めて考えると、水属性は草属性に弱いって、ロジック弱めなのでは?と思わなくもないが。。)
もう1つ前提として属性以外にレベルもあり、レベルに応じて個体変化と、技の習得と、パラメーターの向上が起きるわけです。
例えば、個体変化だと5レベルだとヒトカゲで、16レベルでリザードに、
36レベルくらいでリザードンになるみたいな。
パラメーター向上だと『守備力が上がったから、今まで50食らっていた攻撃も40しか食らわないで済むようになる』みたいなことが起きます。
技の習得で言うと、途中で火の粉や火炎放射覚えたりします。
*仕事に置き換えると、例えば営業のレベルが上がると『即興で聞いた相手のニーズに合わせて提案内容変える』とか、そういう技を覚えるわけです。
要は、こうしてレベルを上げると、個体変化と、技の習得と、パラメーターの向上が起きるというのは、大きな気づきだし、仕事とか生き方でも再現できる要素は多いのではないかなと思ったりする今日この頃です。
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レベルの向上は時に属性を凌駕する
さて、その前提の上で、ポケモンのゲームを進めていくと、
その過程で色々な敵と戦うことになります。
ここで問題なのが、戦う数が増えると、それに伴って
自分が苦手な属性の相手と戦うシーンも増えてくるということです。
炎属性のヒトカゲ選んだ人が、水属性のジムリーダーカスミと戦う的な感じですね。
ここで伝えたいことの1つとして、出てきたお題、敵によっては、意外と
”属性で悩んでるけど、レベル上げることで倒せる問題なのではないか”
ということでして。
例えば、先ほど書いた通りポケモンってレベルを上げると色々な変化が起きたりして。
攻撃面では
”新しい技を習得する”
”攻撃力あがる”
”進化してめちゃ全体的に上がる”
とかが起きたりして。
そうすると例えば”新しい技を習得する”だと、リザードンって、ノーマルタイプの技の”切り裂く”とか覚えるんですよ。それだったら水タイプの相手にも効いたりするんですね。
守備面でも
”回復技や回避技を覚える”
”ダメージを食らっても大丈夫なようにHP上がる”
”ダメージを食らいにくくするために、防御力上がる”
とかがあるのかなーと。
そんな感じで攻撃面でも、守備面でも上がったら、
苦手な水タイプとか相手でも、ある程度戦えたりするのかなと。
なので、悩んだ時に、属性は変えにくいけど、レベルなら上げれるから、レベル上げればなんとかなるのでは!と考えるのもわりとありなのかなーと。
レベルを上げることで起こせることの一つは、
”自分の属性の証明、肯定”だと思っていて。
なので属性については、”説明”よりも”証明”の方が早いなー
とか思っている今日この頃です。
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自分をポケモンでなくサトシにする:メタサトシ
さて、それでも、
”とはいえ結局自分は炎タイプなんだから、水タイプの攻撃受けやすいのは変わらないじゃん。それで水タイプと戦うとか、非生産的じゃね?”
というような意見も、このあたりでちらほら出てくるかなーと。
そんなときは、色々なやり方があるかと思いますが、全部話すと長くなるので、1つの技として”自分をポケモンでなく、サトシにする”
というやり方があるかなと思っていて。
どういうことか。例えばサトシになると、
”アイテムを使う”
”仲間に戦ってもらう”
”時には逃げる”
みたいな選択肢が出てくるわけなんですね。
例えば、『苦手な相手が来たら得意な仲間に戦ってもらおう』とか、『モンスターボール使って苦手な相手を逆に仲間にしてしまおう』とか、『HPないからここは逃げよう』とかですね。
勝手に僕はこれをメタ認知して、サトシ目線で考える
ということで、”メタサトシ”と命名しています。
(ネーミングのダサさはスルーでお願いします。。。)
なので、今あるお題に対して、そういう風にして向き合うやり方もあるのかなと。
組織で言うと、プレイヤーからマネージャーに変わる現象とかを、自分がポケモンからサトシに変わる現象なんだなと捉えると、ゲームがチェンジすることがわかって、面白い見方ができるかもしれないなと。
まあ要は、自分の苦手な相手と戦うときは、仲間や道具の力を借りたり、逃げたりするという選択肢もあるということです。
要は、属性を変えることはできないけど、レベルを上げることで、属性を足すことや、かけ持つことはできるのかなと思っています。
ポケモンで言うと、最初に炎属性のヒトカゲを選んだ人が、ピカチュウを仲間にして、水ポケモン使いのカスミを倒す的な感じですね。
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はじめの一歩は、属性とレベルの把握から
さて、ここまで色々話してきましたが『いやいや抽象的な話や例えばかりしやがって!具体的にどうしたら良いねん!』という声もあるかと思います。
そんな時に大切な最初のステップは、自分の属性とレベルの把握だと思っていて。これがわかると、受け入れること(属性)と改善すること(レベル)の分離ができるようになるのが良いなと思っていて。
『じゃあ自分の属性や今のレベルを知るのに、どうしたら良いんやーーーー!!』という声も出てきそうだと思うので、参考までに1つ、弊社オンリーストーリーでやっている施策を共有すると、
属性に気づくための”360度アサーションワーク”と
レベルに気づくための”360度フィードバックワーク”
ということを、1~2か月に1度、設けています。
これは、自分で自分のことって意外とわからないですよねということで、
いつも働いている仲間から、自分に向けて意見をもらう時間をつくっています。
アサーションワークでは『君ってここって魅力だよね』、『これ系の仕事すごく早くて才能ヤバいと思う』と、相対的に属性の尊重や肯定をする時間をつくっていて。
逆にフィードバックワークでは、『ここは今このくらいのレベルだから、こうしていくと良いかもね』みたいな、レベルに対しての指摘をしたりしています。
色々な施策を試してきた中でも、これは特に効果あって、よかったなーと思っているので、一つのアイデアとして良かったら参考にしてもらえればと思います。*逆に皆さんの中で良い施策とかあったら教えてください^^
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恥ずかしい実体験からの学び
最後の章です。
そもそもなぜこんな『属性は尊重し、レベルは向上すると良いよ』的なことを考えるようになったかというと、恥ずかしい話ですが、僕って普通に悩んだりするターン多い人なんですね。
考えなくても良いことを反すうしてしまったり。
自分の中での理想の経営者イメージみたいなものと無意識に比較して、多少のコンプレックスみたいなものもあったりしていて。
それで、悩まない方法とか色々調べたり、それを元に施策も狂ったように打ってきたのですが、正直短期的な改善はあれど中長期的な改善にはつながらなかったりして。。。
ただ、そんな中でも頑張っていたら、ある時からこの属性の持つ強みも分かってきて。
例えば
『悩んだことがあるから、同じ悩みの人に教育だけでなく、共感ができる』
みたいなこととかですね。
同時にこの属性が中々変えられないことにも気づいてきて。(あくまで僕の場合) ただこの属性の中でもレベルを上げていくと、
"幅広いお題に対して共感して話せるようになる"
"悩む時間が短くなる"
"悩まず推進が得意な人を仲間にする"
みたいな技の習得やパラメーター向上が起きてきて。そうして
変えられないものを受け入れ、変えられるものを変える
ようになって僕自身色々生きやすくなってきたなと思ったりするわけです。
これは当時の自分がすごく知りたかったことなので、昔の自分みたいな人に向けて、どうしたらうまく伝えられるかなと考えて、自分の好きなポケモンに例えてみましたが、結果的にわかりにくかったらすいません。。。
最後に、この『属性は尊重し、レベルは向上させよう』という話について、全然違う角度から、個人的に好きな言葉を残して、記事を締めくくろうと思います。
”ニーバーの祈り”
変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。
変えるべきものを変える勇気を、
そして変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えて下さい。
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