新型コロナ“第2波”は・・・ 日本人が見たアフリカの現実
JNN/TBS
5月28日(木)0時17分
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これまでに感染が確認された人が11万人に達し、死者が3400人を超えたアフリカ。世界全体の数から見ると、その数値は比較的、低く抑えられていますが、その理由は・・・
「アフリカは迅速に対応し、現時点での感染者は恐れていたより少ない」(アントニオ・グテーレス国連事務総長)
アフリカの多くの国々がとった迅速な対応。東部ウガンダで目の当たりにしたのが、国際協力活動をしていた原貫太さんです。
「突然のような形で国境が封鎖されることになり、旅客機が飛ばなくなった」(ウガンダで国際協力活動をしていた 原貫太さん)
この対応の背景には、過去の感染症の経験があったといいます。
「ウガンダではエボラ出血熱を過去に経験しているので、アルコール消毒液を手に吹きかけるスタッフが(店頭に)配置されたり、動きの早さはあった」(ウガンダで国際協力活動をしていた 原貫太さん)
アフリカでは高齢者が少ないこともあり、死者の増加数は限定的ともされる一方、感染が実際に抑えられているかといえば、そうではないようです。
「アフリカは検査ができるキャパシティーがそんなに高くないので、検査に至っていない症例は相当数あるのでは」(WHO疫学コンサルタント 堀越裕歩氏)
WHOの疫学コンサルタントを務める堀越さんは、自身が滞在していたナイジェリアでは検査所が3か所ほどしかないほか、陽性率が20%弱と感染が濃厚な人しか検査できておらず、全体像は把握しきれていないのではと指摘。また、医療体制が脆弱で、ある程度、重症者が増えただけで医療を提供できなくなる国が多いと話します。
さらに、こんな別の悲劇も予想されています。
「はしか(麻疹)はワクチンで簡単に予防できるのですが、新型コロナの影響でワクチンサービスが止まってしまうために、麻疹にかかって死んでしまう子どもが出てくる」(WHO疫学コンサルタント 堀越裕歩氏)
国内の封じ込めに成功しても、今後、世界の人々が交流を再開していくうえで、海外からの流入にも十分な警戒が必要です。
「グローバル化が進んだ中では、風土病でも簡単に世界に拡散する時代なので、第2波の原因が途上国からというのは、ありえると思います」(WHO疫学コンサルタント 堀越裕歩氏)
(27日16:00) JNN/TBS