フマキラーでは、新型コロナウイルスと類似するネコ腸コロナウイルスを使用した試験を外部試験機関で行い、当社製品3品について、その効果を確認しています。(2020年2月19日, 一般財団法人北里環境科学センター)


ネコ腸コロナウイルスへの効果(ウイルス不活化試験にて確認)
ウイルス残存率 ウイルス残存率
ウイルス不活化試験(TCID50法による確認)
試験内容:当社製品3品に対してネコ腸コロナウイルスの不活化効果を調べた。
試験方法概要:
<供試ウイルス>ネコ腸コロナウイルス(Feline enteric coronavirus,WSU 79-1683株)
<方法>
試験品0.9mLにウイルス液0.1mLを混合し、10秒作用させた。
作用後、混合液から0.1mL採取し、培地で100倍程度に希釈して作用を停止させた。
②の液を感染価測定用試料の原液としてTCID50法で感染価を測定した。
   対照(ブランク)の初期感染価は1.1×105TCID50/mLであった。
試験結果:
試験品 感染価(TCID50/mL) 減少率
フマキラー キッチン用アルコール除菌スプレー <1.3×10 99.9%以上
アルコール除菌プレミアム ウイルシャット <1.3×10 99.9%以上
ウイルシャット ノンアルコール除菌プレミアム <1.3×10 99.9%以上
減少率(%):100-
(各試験品作用後の感染価/初期感染価)×100
コロナウイルスについて
遺伝情報

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)はニドウイルス目コロナウイルス科コロナウイルス亜科ベータコロナウイルス属に分類されるウイルスです。
現在世界中で急ピッチで研究が進められておりますが、実際の新型コロナウイルスで試験を行うには相応の時間を要すると考え、今回は代替ウイルスとしてネコ腸コロナウイルスを用いて試験を実施いたしました。
ネコ腸コロナウイルスはニドウイルス目コロナウイルス科コロナウイルス亜科アルファコロナウイルス属に分類されるウイルスです。

コロナウイルス科のウイルスは、表面に、スパイク蛋白、エンベロープ蛋白、膜蛋白を含む脂質膜(エンベロープ)を有するという共通構造をもちます。このエンベロープ膜を破壊することで、ウイルスを不活化させることができます。

このため新型コロナウイルスと同じ科であり同じ構造を持つネコ腸コロナウイルスは代替ウイルスとして妥当であると判断しております。

第4群ウイルスの分類(一部省略)

第4群ウイルスの分類

コロナウイルスに
効くメカニズム

エンベロープ
(脂質で構成された膜)
を溶かし、
ウイルスを不活化します。

コロナウイルスに効くメカニズム 図 コロナウイルスに効くメカニズム 図
※上記メカニズムは試験結果や類似成分からの推定となります。
当社製品はエンベロープ(脂質で構成された膜)を溶かすことで、ウイルスを不活化させることができるため、新型コロナウイルスと同じ構造を持つネコ腸コロナウイルスへの効果を確認した当社製品3品については、新型コロナウイルスに対しても同様の効果を発揮すると考えております。
以上3品は、生活環境を清潔に保つために使用するものであり、手指に使用する商品ではありませんが、商品特性上、手指にかかることも想定し、肌へのやさしさを追求した商品作りを行っております。
※なお本品は、疾病の予防や治療の目的として使用するためのものではありません。