(台北中央社)医療用マスクの輸出が6月1日にも解禁される見通しだ。新型コロナウイルスの感染対策に当たる中央感染症指揮センターの陳時中指揮官が25日明らかにした。陳宗彦副指揮官は、輸出解禁後は国内での販売も可能になると説明した。
新型コロナの感染拡大を受け、政府主導でマスクの増産に取り組んできた台湾。政府は国内で生産されたマスクの買い上げ措置も取ってきた。今後は国内生産分の一部を一定額で買い上げ、それ以外は海外への輸出や国内での販売を認める方針。ただ、政府が買い上げる量についてまだ決まっておらず、経済部(経済省)と業者間で調整が続いている。今週中にも結論が出る見込み。政府の買い上げ分は備蓄などに回されるという。
マスクの購入に導入されている実名制は継続する方針だという。陳副指揮官は、実名制による購入を続けることで、市民がマスクを買えるよう権利を確保するとした。
台湾では約2300万人の人口に対し、18日時点のマスクの備蓄は1億枚に達しており、1日当たりの平均生産量は1800万~1900万枚に上っている。
(陳偉テイ、許秩維/編集:楊千慧)