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「Histoire of June~麻枝 准作品の軌跡~」第1回 『MOON.』が遺したもの
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「Histoire of June~麻枝 准作品の軌跡~」第1回 『MOON.』が遺したもの

2020-05-10 14:58
  • 7
著者:坂上秋成

 皆さんこんにちは、坂上秋成と申します。
 本コーナー『Histoire of June(イストワール オブ ジューン)〜麻枝准作品の軌跡〜』では、その名の通り、麻枝 准さんがこれまで関わってきた作品についての解説、批評を行っていきます。
 とはいえ、硬めの作品分析については2019年に星海社から刊行された『Keyの軌跡』で存分にやらせてもらったので、このコーナーでは麻枝さんから聞いたちょっとした裏話なんかも混ぜつつ、もう少しゆるっとしたノリで個々の作品について語っていきたいと思っています。
 
 そんなわけで本編です。記念すべき連載第1回では、麻枝さん初の企画・シナリオ担当作品である『MOON.』について書いていきます。このサイトを訪れている方にとっては周知の事実かもしれませんが、この作品はKeyではなく、麻枝さんがそれ以前に所属していたTactics(株式会社ネクストンのブランド)から1997年に発売されたものです。
 そのため「Key作品」ではないのですが、Keyスタッフの多くが制作に関わっていたことも含め、まぎれもない「麻枝 准作品」であり、この場で絶対に触れておくべきコンテンツだと考えています。
 
 さて、肝心の内容についてですが、「とにかくぶっ飛んだノベルゲーム」というのが『MOON.』を評する上で適切な言い方かと思われます。
 本作は主人公の天沢郁未という少女(当時女性主人公というのは割と珍しかったはずですが、麻枝さんとしては学生時代に書いていた小説がいつも女性主人公だったので、自然な流れだったとのこと)が、母の怪死の謎を追って宗教団体FARGOへ乗り込むシーンから始まるのですが、まあその後の展開がエグい!
 郁未はFARGOへ向かった後、兄に会うため施設を訪れた巳間晴香、そして姉を探しにやってきた名倉由依という2人の少女と知り合い、協力しながら施設の全容や目的について探っていくことになります。
 ですが晴香と由依、選択肢を間違えるとめっちゃあっさり死亡します。しかもその選択肢が初見で正解へたどり着くのが相当に難解なものであるため、ほとんどのユーザーは晴香と由の死亡シーンを見ているんじゃないかと思います。だからこそ、全員が生還するエンディングを見た時の感動もひとしおなんですが、そこにたどり着くまでにユーザーのメンタルはガシガシ削られていきます。「鬼畜サイコ涙腺緩まし系」「商業ゲームのタブーに挑む」というキャッチコピーに一切の偽りなしという感じの作品に仕上がっています。
 このような話を聞くと、『Kanon』や『CLANNAD』や『Angel Beats!』といった後年の作品で麻枝さんを知った人は驚くかもしれません。けれど『MOON.』が発売された1990年代後半というのは、今から振り返ると、日本のノベルゲームにとって特殊な時代だったのです。
 もの凄くざっくりした言い方になりますが、それは人間の持つ異常性を作品として表現することに今よりも世間がずっと寛容な時代でした。実際、『MOON.』は『To Heart』、『WHITE ALBUM』、『うたわれるもの』、『WHITE ALBUM2』といった作品で有名なブランドLeafが発売した『雫』『痕』(ともに1996年発売)という作品に大きな影響を受けています。
 この2作品はいずれも、きわめてダークな雰囲気で作られたゲームです。『雫』は人間の精神 
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神様になった日特設サイト〜麻枝准研究所〜
更新頻度: 不定期
最終更新日:2020-05-25 18:45
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うーむ、ムーン...。
2週間前
userPhoto
bzc
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ぐああぁっ……すごい事実だ…!

参ったぁっ! 俺は参ったぁぁっっ!
2週間前
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…『ONE』もなかなかアレでしたがさらに、とは…そちらに手を出したらこっちに戻ってこれなかったかも…
2週間前
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MOONはプレイしてませんが、話には「余白」が大事だと思います。今時のアニメや映画などは説明が細かすぎて、すぐ興味なくなります
2週間前
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そうだすのこを買いに行こう
2週間前
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私はMOON.からの麻枝さんファンだけれども、MOON.を買ったそもそもの理由はいたるさんの絵に魅かれたからだったりします。ONE以降の作品しか知らない人にとっては意外に思うかもしれませんが、MOON.のあのダークな雰囲気にとてもよくあっていて、いい意味でとんがっていた絵柄だったと思います。
2週間前
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花畑シーンを最初に見た時のあの「感覚」を未だにはっきり覚えてます。
そこに至るまでにプレイヤーを地下深く深く潜らせるのも効果を倍増させてました。例え答えは用意されていなくてもプレイヤーにそれを覚えさせる事自体が天才の為せる業かと。
それから「少年」、今でも大好きなキャラです。郁未を優しく見守る姿、その言葉一つ一つが沁みます...
エモい表現もこの頃から際立ってると思いますね。
また「匂い」の表現力やminmes(飴)/elpod(鞭)の秀逸な設定など麻枝さんが特異な才能の持ち主である事をいきなりさらけ出したのが「MOON.」だと思います。
おまけRPGはヒロイン達の合体技がむっちゃ面白くて爆笑でした。

筆者様と同じく、最近の麻枝ファンの人達にも是非プレイしてほしいと思います。届く人にはきっとすばらしい経験になる筈だから... 長々と失礼しましたー(苦笑
2週間前
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