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三重

四日市の有志、困窮外国人に米など贈る

外国人留学生たちへ支援物資を手渡す三谷さん(右)=四日市市で

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 新型コロナウイルスの影響で困窮する東海地方の外国人に支援物資を贈るため、四日市市の有志が発足させた「支援の会」が当事者に喜ばれている。24日も市内で贈呈の場が設けられ、地元の外国人留学生らが命をつないだ。

 発起人は、一般社団法人「アジア国際交流センター協会」(事務局・四日市市)の三谷雅彦代表(51)。日本とアジアの人をつなぐ業務に取り組む協会には四月に入ってから、感染症の影響でアルバイトの機会を失うなど生活苦を訴える留学生らの声が多く寄せられるようになった。

 「何かできることはないか」。三谷さんは知人の会社経営者らと協力して支援を呼び掛け、集まったお金や物資を定期的に贈る活動をスタート。同月中旬から名古屋や桑名など数回にわたり、計四十人ほどに渡してきた。

 この日はベトナムとネパールからの留学生ら十五人が乾麺や米、寄付金などを受け取った。アルバイト先の飲食店で再び働くめどがたたないベトナム人男性(28)は「生活の役に立ちます。ありがたいです」と感謝した。

 三谷さんは「彼らはこれからも絶対に必要な存在。このような活動が全国に波及していけばうれしい」と話していた。(問)三谷さん=080(4228)6006、Eメール=bsviet3102@gmail.com

 (神尾大樹)

 

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