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# 新型コロナウイルス

コロナ退学しないために、いま「使いたい&注意すべき」奨学金&制度実名

大学独自の就学支援策も続々と!

「コロナ退学」が続出へ…?

学生団体「高等無償化プロジェクトFREE」が4月9日から21日まで大学生や短大生およそ500人に行った、新型コロナウイルスの感染拡大の影響に関する調査のよると、およそ4割の学生が「家族の収入が減った、または無くなった」と答え、13人に1人が大学を辞めることを検討していることが分かった。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で「アルバイトの収入が減った」と答えた学生も、37.4%、「ゼロになった」と答えた学生が23%で、あわせて6割を超え、とくに親元を離れて自活している学生にとっては、非常にシビアな状況が浮き彫りになった。

このままでは、「コロナ退学者」が続出し、社会の新たなスティグマをつくることになるであろう。大学や、国、自治体、学生支援団体・奨学金団体はなにをしてくれて、何をしてくれないのか。学生とその保護者の知っておくべき情報を精査する。

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「学費の支払猶予」を活用して

例えば、上智大学では、5月11日としていた学費の納付期限を6月26日まで延長した。

5月11日までに学費を納入できない場合、自動的にこの措置が適用され、延納願等の書類の提出も必要ない。また、「なお、6月26日までに納入いただけなかった場合は、再度、学費の納入に関するお知らせを送付させていただきます」とし、さらなる猶予の可能性を含ませている。

東京都立大学でも、2020年度前期分授業料納付期限を一月延長し、5月末日とし、延長のための手続も不要とした。また、コロナの影響を受け、家計が急変した学生への授業料の減額免除申請受付も同様に延長している。

まず、現状急いで支払わなくてもよいお金について把握し、今後何が必要になるかを見極めたうえで、以下に挙げられる大学や国からの援助を待つことにしよう。長期的には、もう少し多くの救済策が出てくるかもしれない。