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家庭で学ぶ琵琶湖の自然 県立博物館、ネットの紹介コーナー好評

琵琶湖博物館の「おうちミュージアム」のホームページ

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 新型コロナウイルスの影響で休校が続く中、インターネットで子ども向けに展示を動画などを交えて紹介する、県立琵琶湖博物館(草津市)の「おうちミュージアム」が好評だ。同館は感染拡大防止のため休館中だが、ネット上の「ミュージアム」は、琵琶湖の生物や環境をテーマにした同館らしい内容になっている。

 「おうちミュージアム」は北海道博物館(札幌市)が呼び掛け、子どもたちが家で楽しく学べるアイデアを伝えるプログラムで、全国の百八十館が参加する。日本では珍しい湖をテーマにした琵琶湖博物館では、琵琶湖に生息するプランクトンの食事や脱皮風景、水槽で泳ぐフナやワタカ、県の鳥であるカイツブリが泳ぐ姿などの動画を十四本配信している。また、ビワコオオナマズの塗り絵やミジンコのちぎり絵、アブラコウモリの紙工作、同館に関係するクイズなど、多彩なプログラムも展開している。

 五月に入ってからは「家の周りの自然に目を向けてみよう」と、タンポポの種類の調査や、カエルの鳴き声の聞き分けへの挑戦を勧める。他館との協力にも取り組み、カエルの鳴き声の素材には、兵庫県立人と自然の博物館(兵庫県三田市)のウェブサイトを使った。

 琵琶湖博物館の担当者は「こういった企画で博物館の生き物に親しんでもらい、再開後に実際に見に来てもらえれば、うれしい」と話す。

 同館のホームページからアクセスできる。「おうちミュージアム」には県内でほかに、琵琶湖文化館(大津市)、ヤンマーミュージアム(長浜市)、西堀栄三郎記念探検の殿堂(東近江市)も参加している。

 (堀尾法道)

◆琵琶湖博物館:https://www.biwahaku.jp/

(上)琵琶湖の内湖とヨシ原を再現した水槽、(中)プランクトン、(下)ミジンコの血流が見られる

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