隕石家族 第7話 羽田美智子、泉里香、北香那、中尾暢樹、ブラザートム、中村俊介… ドラマのキャスト・主題歌など… New!


出典:『<オトナの土ドラ>・隕石家族 #07【アヒルの子】』の番組情報(EPGから引用)


2020/05/23(土) 23:40:00 ~ 2020/05/24(日) 00:35:00

<オトナの土ドラ>・隕石家族 #07【アヒルの子】[字]


隕石は再び地球へと向きを変えた。衝突まで2ケ月。翔太(中尾暢樹)と一緒に火星に移住するのか、最後まで家族と一緒に地球に残るのか、結月(北香那)の決断は…。


番組内容

隕石が再び向きを変える中、片瀬(中村俊介)と暮らし始めた門倉家。認知症の進む正子(松原智恵子)は、片瀬を亡夫と思い込む。家族と純愛の両方を手にした久美子(羽田美智子)のはずだったが、片瀬が和彦(天野ひろゆき)から借金していることを知り複雑な想いに。地球脱出を拒否した結月(北香那)だったが、翔太(中尾暢樹)の再三の説得に加え、家族が隠していたある秘密を聞いて涙、涙、涙の決断を迫られる。

番組内容2

しかし、感動だけでは終わらない、和彦に緊急事態が!

出演者

羽田美智子 


泉里香 


北香那 


中尾暢樹 


ブラザートム 


中村俊介 


松原智恵子 


天野ひろゆき

スタッフ

【企画・チーフプロデューサー】

市野直親(東海テレビ)


【原作・脚本】

小松江里子


【音楽】

富貴晴美


【主題歌】

PassCode「STARRY SKY」(ユニバーサル ミュージック)


【音楽制作】

藤田雅章(インスパイア・ホールディングス)


【プロデューサー】

松崎智宏(東海テレビ) 

千葉行利(ケイファクトリー) 

宮川晶(ケイファクトリー)


【演出】

千葉行利

スタッフ2

【制作】

東海テレビ 

ケイファクトリー

ご案内

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【公式サイトURL】

https://www.tokai-tv.com/io/insekikazoku/


【公式ツイッター】

@tokaitv_dodra


【YouTube】

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『<オトナの土ドラ>・隕石家族 #07【アヒルの子】』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

隕石家族 第7話 羽田美智子、泉里香、北香那、中尾暢樹、ブラザ
  1. 結月
  2. 和彦
  3. 片瀬
  4. 美咲
  5. 正子
  6. パパ
  7. キャプテン
  8. 家族
  9. 翔太
  10. ママ
  11. 一緒
  12. 宇宙
  13. 最後
  14. 地球
  15. 和夫
  16. 隕石
  17. ホント
  18. 一同
  19. 久保田
  20. 店長


『<オトナの土ドラ>・隕石家族 #07【アヒルの子】』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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(正子)おいしい? 和夫さん。

(片瀬)おいしいよ。
正子さん。

(正子)あっ そうだ。
芋けんぴが あったわ。

(片瀬)芋けんぴ?
(正子)はい。 ちょっと待ってて。

(久美子)お母さん。 10年前に
亡くなった お父さんと

間違えてるのよ。
(和彦)ちっとも 似てないけどな。

(結月)それより 問題は
キャプテンでしょ。

(美咲)どうして うちに?

(和彦)それは あれだよ。
さっき 言っただろ?

(結月)パパ 告白したんだよね?
キャプテンに。

(和彦)《好きなんです。
キャプテンが》

(美咲)今は そんなことより
その キャプテンが

ここにいることが 問題でしょ。
(和彦)だって キャプテン

キャンピングカー 売って
住むところないって言うんだもん。

(久美子)だからって 何も
うちに 連れてくること

ないんじゃないかしら。
(結月)そうだよ。

(結月)友情なんて 言ってさ。
家族と キャプテン どっちが大事なの?

(和彦)どっちもだ。
えっ?

(結月)もう それ
ママの せりふでしょ。

どうなっちゃってんのよ?
パパ。 ねえ? パパ!

(美咲)ちょっと あんた うるさい。
黙ってて。

(結月)何で? 気になるから…。
(美咲)うるさい。 ここ 響くのよ。

(美咲)バカ!
(結月)バカって 言った。

もう 2人とも
やめなさいって。

(片瀬)あっ。
そうだ 正子さん。

あした どこか
行きたいところ ないですか?

(正子)連れてってくれるの?
和夫さん。

(片瀬)うん。
(正子)うれしい。

(片瀬)どこ 行きたいですか?

でも どうして 私たちが
こんなとこで

こそこそ 話さなきゃいけないの?
(和彦)あれ? いつだっけかな。

秋田でさ みんなで かまくら
入って 鍋 つついてさ。

で 「あちぃ」つって やけど…。

(美咲)よく 笑ってられるわね。
あと 2カ月だからって

やっていいことと
よくないことが あんのよ。

そうよ。 あと 2カ月よ。
(和彦)そっちの方が 重大だな。

翔太君との 脱出計画
もう 迷ってる時間ないのよ。

一緒に 火星に行くんだ。

あんたは この家にいても
邪魔なんだから。

(結月)また 言った。
(美咲)何度でも言ってやるわよ。

いなくなってくれた方が
清々するってね。

(和彦)おい。 それは 前
言い過ぎだって 言っただろ。

家族の長として 許さんぞ。
(美咲)何よ? 偉そうに。

こうなったのも みんな
パパのせいでしょ。 頭 きた。

あのこと 言ってやる。
(和彦)言わない。 言わない。

あのことって?
(和彦)言うな 言うな。

(美咲)パパ リストラされた。
(和彦)ああ!? ああ!?

えっ!? えっ? えっ!?

(片瀬)正子さんが 入れる 紅茶
おいしいな。 ホントに。

(和彦)あのう。 うちは 何事も
多数決で 決めておりまして。

(片瀬)はい。
(和彦)ですが ご存じのとおり

私 リストラされまして。
余裕がないと いうことで

キャプテンを
うちに置くことを 反対と。

(片瀬)えっ?
(正子)和彦。

お父さんに向かって
何てこと 言うの?

お母さん。 この人は
お父さんじゃなくて…。

(正子)じゃあ 誰だっていうの?
えっ。 それは…。

(正子)まったく 嫁の分際で
よく そんなことを。

(片瀬)いいんですよ 正子さん。
久美子さんを責めないでください。

(正子)和夫さんは 嫁の
久美子さんを かばってばかりね。

(正子)久美子さん。 あなたが
このうちに いられるのは

和夫さんの おかげなんですよ。
ああ。 はい。

(正子)けれど また こうして
一緒に 暮らせるなんて

ホント 生きてて よかったわ。

いいんですか?
ここで 寝させてもらって。

(正子)もちろんです。

(片瀬)はっ! 何年ぶりだろ?
布団で寝るの。

♬~

休戦しよ。
(美咲)まあ いいけど。

(美咲)まずは キャプテンね。

(正子)わあー! わあー!

(正子)もう一つ!
(片瀬)やったな?

こっちから いくぞ。
次は いくぞ。

(結月)実は お姉ちゃんに
言ってなかったんだけどさ

ママと キャプテン
続いてんだよね。

(美咲)えっ? そうなの?
現在進行形で?

(結月)そう。 なのに パパが
うちに 連れてくるとか

もう 訳 分かんないよ。

(美咲)もしかすると
パパの作戦かもよ?

(結月)作戦?
(美咲)一緒に 生活するとね

ときめきも 冷めるから。
(結月)えっ?

離れているから
相手を すてきに思えるものなの。

(結月)じゃあ
わざと 一緒に 住まわせて

ママの気持ちをって いうこと?

私もね 森山先生と
田舎暮らし したじゃない?

(結月)うん。
(美咲)あれで ちょっとね

距離 置こうかなって
思っちゃったんだよね。

(結月)最後のとき 一緒に
迎えたいくらい 好きだったのにね。

(美咲)そういうもんなのよ。

(結月)まあ でも パパが そこまで
考えてるとは 思えないけど。

(美咲)考えてないでしょ 絶対。
(結月)ああー。

あと 2カ月なのに。
面倒は もう いいよ。

とにかく キャプテンには
早く 出てってもらおう。

(結月)うん。

はっ。
(片瀬)んっ。

ほら。 借りたよ。
和夫さんの 浴衣。

パジャマ姿 カワイイね。
似合ってる。

パパとは もう 会ってないって
言ってたのに。

ああ。 いや。 それは
言わない方が いいかなって。

あっ。 パノラマさんも
その方が いいみたいだったし。

しかも うちに 来るなんて。
パノラマさん。

君の ご主人が いいって
言ってくれたんだ。

だからって…。
これで

毎日 君と会える。

(結月)あと 2カ月で
また 隕石が

降ってくるかもしれないってときに。
わが家は どうなってんだろうね?

(美咲)そういうときだから
こうなっちゃってるんじゃないの。

(美咲)常識とか 世間体なんて

余命 2カ月の 今じゃ
何の意味もないってこと。

まあ パパに関してだけ いうと
隕石さまさまじゃない?

この状況 喜んでるような気が
するなぁ。

(結月)確かにね。

(和彦)キャプテンも 一つ屋根の下か。
みんな 一緒だな。

(においを嗅ぐ音)
うん?

うん!?

えっ? 薫製?
(片瀬)あっ。 おはよう。

卵で作ると うまいんだよ。
朝食にと 思ってね。

うちは 朝は 目玉焼きなの。
へぇ。 そうなんだ。

おいしい。

朝から 薫製なんて
しゃれてるなぁ。

よかった。

(正子)和夫さんに
作ってもらえるなんて。 おいしい。

(片瀬)んっ。
美咲ちゃんも どうぞ。

(美咲)じゃあ。

(美咲)うーん!
(結月)ちょっと。

(美咲)あんたも 食べれば?
(結月)いや。 私は…。

(片瀬)結月ちゃんも。
(結月)いいです。 いらないです。

(美咲)何よ?
めっちゃ おいしいよ。

(結月)早く
出てってもらうんでしょ。

(和彦)料理も できるなんて
さすが キャプテン。

(片瀬)見よう見まね。
はい。 どうぞ。

何でも チャレンジするのが
好きなんです。

(和彦)
「エースを ねらえ」ですよね。

やっぱ 人生 それだな。
ハハハ。

うちは パパも リストラされて

朝から こんな ぜいたくな
食事をする余裕は ないの。

(片瀬)ああ。 ごめん。
(和彦)いや。 謝んなくても。

≪(ケトルの鳴る音)
(片瀬)ああ。 僕が。

(正子)リストラって?
あっ。

お母さんは 気にしなくて
いいですから。

(正子)そう。

(和彦)大丈夫だ。
退職金が出る。

そしたら あと 2カ月は
持つはずだ。

(和彦)おい。 美咲。
ラジオを つけてくれ。

(美咲)何よ? 偉そうに。

(和彦)一人 増えても 何とかなる。
お金の心配は するな。

(アナウンサー)日本政府の見解が
発表されます。

(男性)皆さん。 巨大彗星は
再び 地球に 向かっています。

しかし このまま
地球に 衝突するか どうか?

それは 必ずしも 100%とは
言い切れません。

(美咲)これじゃ 世の中
半々になるわね。

落ちてくる派と 落ちない派。
でも ほぼほぼ 落ちるんでしょ。

(和彦)ああ。
うちは それを知っている。

よかったね パパ。

じゃないと 退職金じゃ
持たないもんね。

♬~

(結月)絶対に 変だよ。
この状況は。

ママだって 分かってる。

何とかしないと。
ホントね。

でも これで ママの 思いどおりに
なったってことだよね。

えっ?

2つとも 手に入れた。

じゃあ 私 予備校 いってきます。
いってらっしゃい。

おはよう。
(芳子)おはよう。

ぶつかるとか ぶつからないとか
はっきりしないよね。

(芳子)あの人たちは
ぶつかる派だね。

地球滅亡の前に
有り金 はたいて 買い込む気だ。

気持ちは 分かるわ。
今日も 頑張ろう。

(芳子)うん。 行こう。

♬~

(翔太)《結月。
一緒に 宇宙に行こう》

《2人で 地球を脱出しよう》

(結月)やっぱ いるわけないか。

♬~

(結月)お店 再開したんですか?
(店長)うわー!? ああ!?

びっくりさせないでよ。
店は まだ。

でも でも また 隕石が
ぶつかってくるかも しれないし

そうなったら 借金取りから

逃げて 隠れてる必要も
なくなるだろ?

したら 再開しようと。
あれ?

隕石 ぶつかる。 俺 いなくなる。
店が なくなる。 アハハ。

(香)こんにちは!
(結月)うわ!? 香ちゃん? 何で?

(香)家にいても
つまんないから。

ねっ? パパ。
(結月)パパ!?

(店長)父親。 娘。
(結月)えっ!? そうなの?

(店長)親権は ないんだけどね。
(結月)えっ!?

(和彦)おお。 悪い 悪い。

(久保田)呼び出しといて 何すか?
(和彦)バスが 止まっててさ。

(久保田)で 課長 話って…。
あっ。 もう 課長じゃないんだ。

(和彦)何だよ。 あのさ 退職金が
振り込まれてないんだけどさ

何かの 手違いかな?
(久保田)ああ。

手違いじゃないっすよ。
(和彦)えっ?

(久保田)社長や 専務
いなくなりましたからね。

いなくなった?

(店長)最近さ お金を
使い果たしちゃった人がさ

窃盗とか 空き巣とか
やってるようなんだよね。

警察も 取り締まりを
強化してるみたい。

(香)あと ひとつきかも
しれないんだから

そんなに 厳しくしたって
しょうがないのにね。

(店長)逮捕は 生きがいなんだよ。
警察官の。

(店長)何もしないのが
怖いんじゃないのかな?

あれと また
まともに 向き合うのが。

俺が コーヒーを
入れ続けてるのと同じ。 飲んでよ。

(和彦)じゃあ 俺の退職金は
どうなるんだよ?

(久保田)もらえるわけ
ないじゃないですか。

(和彦)えっ?
(久保田)ちなみに 俺は

ぶつからない派ですから。
(和彦)ぶつからない派?

(久保田)うちの マッサージチェアが
また 売れ出してるんですよ。

ピンチを チャンスに変えて

2カ月後
大出世してみせますよ。

(トメ)いいわね。
こんな人が 現れて。

(昭三)残りの人生 バラ色だ。

(片瀬)正子さん。
これはね こっちを切って。

(正子)はい。

(トメ・昭三)いいな。 いいよな。


(片瀬)あっ。 電話だ。
ちょっと 行ってくるね。


(片瀬)パノラマさんだ。

どうしました?
(和彦)あのう。 キャプテン。

キャプテン キャンピングカー
売ったんですよね?

ええ。
(和彦)その代金っていうのは…。

ありますけど。
それが 何か?

実は あのう。 ちょっと。

(片瀬)じゃあ これ。
(和彦)これ?

えっ? これだけですか?
6, 000円。

(片瀬)いやぁ。
もっと あったんですけど。

(和彦)危ねえ。
(片瀬)これ 買っちゃったんです。

(和彦)えっ? ええ!?
(片瀬)気に入っちゃって。

いいですね。
キャプテンに 似合ってます。

(片瀬)ありがとう。
あっ。

パノラマさんに 借りた
お金の方を

先に 返さなきゃいけないのに。

(和彦)ああ。 いいんです。
あんなの いつでも。

それより 母さんの世話
ありがとうございます。

(和彦)何か ねえかな?
ああ。 これ いっちゃうか。

おお。 五円 あった。

いかん。 いかん。

キャプテン。
ちょっと 散歩に 行ってきます。

(片瀬)あっ。 いってらっしゃい。

(和彦)何か 食べたいものとか
ありますか?

(片瀬)そうだな。
あっ。 肉まんとか いいですね。

あればで いいですよ。
もし あったら。

(和彦)任せてください。

≪貸した お金って 何のこと?

(片瀬)えっ?
昨日 話してたでしょ?

ああ。 あれ。

実は お金に 困っていてね。

あと 半年だって なったとき
仕事も辞めたし

それで 君の ご主人に
お金 借りたんだ。

えっ? でも この前 フレンチ
ごちそうしてくれたり…。 まさか。

ああ。 そっか。
駄目な男だね。

あっ。
レモンティー 入れるから。

(和彦)620円か。
困ったなぁ。

(和彦)うちの商品
高額買い取りか。

(結月)また モヤシばっかり。
とほほ。

パパの退職金が 出るまでは
切り詰めなくっちゃ。

(片瀬)やっぱり シャワーは
気持ちいいな。

(結月)やだ。
えっ?

(片瀬)どうした?
うわ!? ねえねえねえ。 あのう。

家の中では
ちゃんと 服 着てちょうだい。

それと お水は
大切に 使ってくれなくちゃ。

ああ。 そっか。 ごめん。
早く。 早く。

(結月)お姉ちゃんが 言ってた。
うん?

(結月)一緒に 暮らしだすと
ときめきは 消えるって。

≪(ドアの開く音)

(和彦)ただいま。
よいしょ。

(和彦)よいしょ。
(結月)何 これ?

どうしたの? これ。
(和彦)うん?

エビに タイ。

カニ!
(和彦)アメ横で買ってきたのよ。

新鮮な 魚介類たちだ。

(結月)こっち 牛肉。
すごい! でも 高かったんじゃ?

一時金が 出たんだ。
正式な退職金が 出るまでは

もうちょっと かかるけど
こんなときぐらい ぱっとな。

さあ 今夜は
みんなで ごちそうだ!

♬~

(和彦)ママ。 食べてる?
食べてる。

(和彦)お母さんは?
(正子)食べてます。

(和彦)結月や 美咲は?

(結月)食べてる。
(美咲)気が散る。

(和彦)キャプテンは?
(片瀬)食べてます。

(和彦)最高だね。

(結月)それで キャプテンさん。
(片瀬)うん?

(結月)こんなときに
言いにくいんですけど。

(片瀬)うん。
(結月)お姉ちゃん!

(美咲)えっ? 私?
(結月)そう。

(美咲)片瀬さん。
この家 出てってもらえます?

(片瀬)えっ?

(美咲)うちのルールが
乱れるんです。

(和彦)お前…。 お前たち
手を組んだな? さては。

≪(チャイム)
誰だろ? こんな時間に。

ああ!?
(和彦)ああ もう。

(片瀬)僕 行ってくる。
ああ。 ごめんなさい。

(片瀬)はーい。

はい。
(翔太)あっ。 結月 いますか?

(片瀬)結月ちゃん。
(結月)うん? 私?

(片瀬)イケメンの 彼かな?

(片瀬)ちょっと待ってて。 ねっ。

片瀬君。 ちょっと。
(片瀬)いや。 でも…。 ちょっ。

≪(翔太)もう 時間がないんだ。

手続きをしないと
間に合わなくなる。

(結月)私は行かない。
そう 言ったでしょ。

≪ねえ。 取りあえず 中に。
≪(結月)駄目。

これは 私と 翔太の
問題なんだから。

(片瀬)誰なんです?
(和彦)翔太君。

(和彦)あっ。 結月と 一緒に
宇宙に 行こうって。

(片瀬)えっ?
(正子)和夫さん。

お肉も おいしいですよ。
(片瀬)ああ。

(翔太)結月。
話を 聞いてくれないか?

≪翔太君。

結月 ちゃんと 聞いてるから。
話して。

(翔太)1年前 もう 地球が
終わるって 分かったとき

もう 何もする気も
しなくなってた。

大学も辞め
家も 飛び出し

あと 1年 絶望の中で
過ごそうとしてたんだ。

そんなとき 結月に会った。

(店長)《♬「隕石 落ちても
胆石 取らない 隕石」》

(女性)《♬「満席の客も
親戚 観劇」》

(女性)
《♬「感激したまま 眠りたい」》

(一同)《♬「感激したまま
眠りたい」》

(女性)
《♬「衝撃 受けても 歌いたい」》

(一同)《♬「衝撃 受けても
歌いたい」》

《♬「イェイ イェイ イェイ
イェイ イェイ イェイ 隕石」》

(翔太)《いらっしゃいませ。
ご注文は?》

(結月)《コーヒー 下さい》

《あっ。 でも やっぱ

こういうときは ココアかな。
ダブルで》

(翔太)《あっ はい》

(翔太)《お待たせしました》

(翔太)《誰か
後から 来るんですか?》

(結月)《ううん》

(結月)《1杯目は
泣いていいんだよって

悲しい気持ちを
慰めてくれる ココア》

《2杯目は 泣いちゃ駄目だよって
勇気をくれる ココア》

(結月)《大学受験の
結果発表の 帰りなんです》

《でも 不合格だった》

(翔太)《もう どっちでも
いいんじゃないの?》

《どうせ もうすぐ 地球は…》

(結月)《よし。
これで また 頑張れる》

(翔太)《えっ? またって?》

(結月)《来年の受験。
ヘヘヘ》

(結月)《だって まだ
100% 隕石が直撃するって

決まったわけじゃないし。
私は 自分の未来に 懸けてるの》

《諦めちゃったら
人生 そこで 終わりだよ》

(翔太)正直 すごいなって 思った。
まだ 未来を 信じられるなんて。

結月を見てると

最後まで 生きてみようって
気持ちに なってくるんだ。

だから 結月となら

宇宙にも
一緒に 行ける気がした。

でも 「もう 好きじゃない。
忘れてほしい」って。

それは…。

きっと 翔太君。 結月に
自分と 家族とを

選ばせたくなかったんじゃ
ないかしら?

(結月)えっ?

結月にとって
つらい選択に なるから。

(翔太)父は 亡くなる前に

自分の代わりに
一番 大事な人を 連れて

地球を 脱出してほしいと。
そう 言ってくれた。

≪(翔太)自分勝手だとは
分かってる。

けど 俺は 宇宙に行くなら

結月と 行きたいんだ。

♬~

(和彦)ずっと 部屋に
閉じこもったままだな。

翔太君の話を 聞いて
気持ちが 揺れてるのよ。

誤解も解けたし 翔太君の思いも
ちゃんと 伝わったから。

(美咲)行かなきゃ 駄目に
決まってんのに 何を ぐだぐだと。

あれ 話す?
(和彦)えっ? けど あれは…。

こうなったら
それしかないかもね。

(和彦)すいません。 キャプテン。
今から 家族会議が。

結月は 私たち 家族を置いて
行けないんだと 思うの。

この家で 家族と 一緒に
最後を迎えようと 思ってるのよ。

(美咲)だから あれを
話すしかないわね。

(正子)あれって?
(和彦)あれですよ あれ。

(正子)ああ。 あれね。
(美咲)分かってる? おばあちゃん。

(正子)うん。
まだまだ ぼけていませんよ。

≪(正子)結月が
実の子じゃないってことでしょ。

(一同)しーっ。

≪(ノック)

(片瀬)いいかな?

(片瀬)へぇ。 秘密基地みたいだね。
うん? これは?

(結月)機械です。
宇宙に ボイスメモを送る。

(片瀬)じゃあ これに
色々 吹き込んでるんだ?

家族の思い出とか。
仲のいい 家族だもんね。

家族の間には
秘密とか ないんだろ?

パパが 言ってた。

なのに 本当は
とっても 大きな秘密を抱えてる。

(結月)えっ?

結月ちゃん。 君のことだよ。

あれを言うとして
誰が言うのよ?

それは パパでしょ。
(正子)そうですよ。

(和彦)えっ? 俺?
(美咲)当然でしょ。

パパが言わなきゃ
誰が言うのよ?

(和彦)いや。
俺は そういうのは…。

結月!?

(和彦)違うのよ。
別に…。

(結月)ホントなの?
えっ?

(結月)私が 実の子じゃないって。

(和彦)ああ!?

(結月)この家の もらわれっ子は

お姉ちゃんじゃなくって
私なの?

♬~

話すときなのね。
本当のことを。

(和彦)うん。

隠してて ごめんなさい。

結月は ママの 亡くなった
お姉さんの 子供なの。

知ってるわよね? ママに
2歳上の お姉さんが いたこと。

結婚はしなかったけど 子供が
できたって 分かったとき

一人でも 頑張って
この子を 育てるんだって いって。

シングルマザーとして
働きながら 育てる覚悟をしてた。

でも 病気で…。

そのときの 結月は
まだ 1歳にもなってなくて。

ホントに かわいくてね。
それで うちの子にしたの。

けどね パパも ママも

本当の娘と 思って
育ててきたよ。

(和彦)ああ。
結月は 俺たちの子だ。

美咲だって そう。

姉妹で 似てないねなんて
いわれると

いっつも 自分は
もらわれっ子だなんて

わざと すねたふりをして。

(美咲)私は 何 言われても
平気だから。

でも あんたは すぐ 泣くでしょ?
ほら。 また 泣きそうになって。

おばあちゃんだって そうよ。

結月のこと
本当の孫だと 思ってる。

たとえ ぼけてても。

(正子)ぼけてなんか いませんよ。
何 言ってるんですか?

ああ。 すいません。

(正子)結月は カワイイ孫ですよ。

(和彦)結月。

(結月)ひどいね。

(結月)今まで みんなして
だましてたんだ?

私だけ 知らなかったなんてね。
ひどいよ。

…なんて。

普通だったら 言うんだろうけど
私って 幸せだね。

覚えてるよ。

私が 夜中に 熱 出したとき

パパが 病院まで おんぶして
走ってくれたこと。

おっきい背中だった。

おばあちゃんは 私が 運動会で
転んで びりになっちゃったとき

最後まで 走って 偉いねって
頭 なでなでしてくれた。

お姉ちゃんは
毎日 ケンカしてくれた。

ホントの 妹だって
思ってくれてたってことでしょ。

バカ。

ママは…。

《人を好きになるって
つらいこともある》

《でもね それでも
とっても すてきなことだから》

一番 大事なこと
教えてくれた。

パパ。 ママ。

お姉ちゃん。 おばあちゃん。

私 みんなのこと
大好きなの。

(結月)笑わないで。

この家で 家族として
一緒に いれたこと

ホントに 幸せだって 思ってる。

ありがとう。

結月。
(結月)ママ。

♬~

♬~

♬~

結月。
家族から 最後の お願い。

おはようございます。
(田中)おはようございます。

(田中)あと ひとつきで
地球が 終わりとはね。

まだ 実感ないけど。

あっ。 ねえ。 最近
結月ちゃんの姿が 見えないけど。

ああ。 ちょこっと
旅行に 出掛けていて。

(田中)そうなんだ。 どこに?
えっ?

(美咲)結月 大丈夫かな?
普段から 私みたいに

体 鍛えてないから。

そんなに 宇宙船に乗る
訓練っていうのは 大変なの?

(美咲)そりゃ そうでしょ。
無重力にも慣れなきゃいけないし

Gにも 耐えなきゃ。
あった あった。 シロップ。

お母さん。 イチゴと メロン
どっちにします?

(正子)メロン。
はい。

ねえねえ。 そろそろじゃない?

(アナウンサー)地球脱出ロケットが

間もなく 打ち上げられようと
しています。

搭乗員は アラブの王族の他

人類を 代表する人々が
乗っていて…。

この中に 結月が いるなんてね。

(和彦)信じられないな。
ねえ。

(正子)結月は?
宇宙に行くんです。 今から。

(正子)宇宙?
そんなとこ 行って 大丈夫なの?

大丈夫ですよ。
翔太君も 一緒だし。

(正子)ああ。 それだったら
安心ね。 ところで 和夫さんは?

(片瀬)「パノラマさんへ」

「最後に残った お金で
船に乗ります。 ありがとう」

「キャプテンより」

(和彦)お母さん。
キャプテンは 今度は

船のキャプテンに
なるそうですよ。

(正子)船?
(和彦)きっと 似合うだろうな。

青い空に 広い海。 カモメに
パンなんか 放ったりして。

(正子)私も 一緒に
行きたかったな。

そのうち また 戻ってきますよ。

ママに お別れも言わず
行っちゃったんでしょ?

ん…。

♬~

♬~

《片瀬君》

《結月に 話したのは
あなたね?》

《君の家族は 誰もが
言えなさそうだったから》

《大丈夫だったろ?》
《うん》

(片瀬)《見ていて 分かるよ。
いい家族だからね》

《結月ちゃんも
素直な いい子だ》

《君と パノラマさんに
育てられたからかも しれない》

《本当の家族として》

《本当の家族よ》

《私の居場所は ここなの》

《やっと 気付いた。
2つは いらないって》

《そっか》

《本当に 楽しかった。
また 君に会えて》

《もし これで
地球が滅んでも 悔いはない》

《片瀬君》

《ありがとう。 私ね…》
《久美ちゃん》

《その先は 言わないで。
想像して 楽しむから》

《じゃあ》

♬~

《キャプテン》

あれ? ママ もしかして…。

いや。 始まるわよ。

(アナウンサー)無線中継に
切り替えます。

家族みんなで この家で
最後のときを 迎えたかったな。

なのに 結月が いないなんて。
(美咲)パパ。

分かってる。

応援してあげないとね。

私たち家族の 代表として 宇宙で
生き残ってくれるんだから。

(男性)10・9・8・7・6・
5・4・3・2・1・0。

≪(ドアの開く音)
≪ただいま。

えっ?
今 「ただいま」って。

まさか…。

(結月)ヤッホー。
(一同)ああ!?

ど… どうして?
えっ? 宇宙船に乗ってるんじゃ?

ごめん。 不合格になっちゃって。
体力 足りないんだって。

ええ!?
(一同)うわ!?

なので 僕も
やめることに しました。

結月が 行けなかったら
宇宙に脱出する 意味ないし。

そりゃ 残念だった。 なあ?

パパ! もう 笑ってる。
ママだって。

やだ パパ。
結月。 宇宙から帰ってきたの?

おばあちゃん 行かないよ。
どこにも 行かない。

ずっと ここに いる。
(正子)そう?

何? じゃあ また 私 あんたの
お守り しなきゃいけないわけ?

よろしくね。 お姉ちゃん。
(翔太)また ご厄介になります。

(和彦)よし。 これで 家族 一緒。

この家で 最後のときを
迎えられるんだな?

そうね。
(和彦)今度こそ 絶対に。

(美咲)パパ。 ほら 早く。
手が止まってるよ。

氷 持ってくるね。
≪(パトカーのサイレン)

あら。 また どこかで
何かが あったのかな?

(和彦)うちは 平和で いいな。
はい。 氷。

(結月)ありがとう。
(翔太)僕 代わりますよ。

(和彦)ああ。 これね
家長が やんないと。 これは。

(結月)さすが パパ。
(和彦)全然 出来が 違っちゃう。

≪(チャイム)
(和彦)うち!?

門倉 和彦さんですね?
(和彦)はい。 そうですけど。

(刑事)窃盗の疑いで 逮捕します。

(刑事)ほら。
(和彦)うわ!? ちょっと。

パパ?
パパが…。 手錠?

ちょっと待って。
ねえ? ちょっと待ってください。

ねえ? どういうことなんですか?

(美咲)ちゃんと 教えて。
(刑事)そういうことは言えません。

(美咲)あと ひとつきなのよ。
説明してよ。

(刑事)会社の マッサージチェアを
倉庫から 盗みだし

売っていたんです。
(一同)えっ!? はっ?

そんな。
パパ? パパ?

(一同)パパ? パパ?

♬~


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