大阪東京キャノンボール 最後の12秒 ~絶対あきらめない~

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終わりました。 

大阪東京キャノンボール24時間

これに対し

23時間59分48秒

残り12秒で達成ができなかったのです。

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状況


風の予報は東京に向けて強い風

そのデータを元に前日にタイムテーブルを24時間24分割にして目標ポイントを選定

登り道に関しては600m/h程度で登る様に計画を立てました。

これは人により違うと思います。

ガーミンのサイコンでは何m/h 上っているか(VRM)がわかります。

ムラのある登り方はムラになり、結果タイムが悪くなります。


ChbrEEnUcAAngak.jpg 







装備
・ロードバイク
・750mlボトル2つ
・輪行袋
・eTrex30
・edge500
・Volt1200 300 リアライト
・首掛けポーチ※中身は裸のカロリーメイト


・チューブ2本
・モバイルバッテリー
・アクションカム
・指切り手袋
・微弱なパンク修理キット
・反射ベスト
・アイウェア

後はサイフとかスマホとかです。


750ml2本
は先々週にオーバーナイトのキャノボ下見へ出かけた時、ボトルがもう一本欲しい って事から用意しました。

2Lペットボトルを買い2タンクに入れ、余ったのは飲むなり自分に掛けるなり有効活用しました。

輪行袋は首掛けポーチに括り付けました。(体への加重による負荷で苦になりました)

ライトはvolt1200山道で少し明るくする程度で、後はオールナイトモードで使用

リアライトは電池余裕でした。


パンク修理キット
これが致命傷でした。
Coボンベを持って行ったのですが、1本は使い切り2本目で暴発
空気入れる手段が無くなってしまいました。
なんでもそうですが、ポンプを携行するのが一番安心安全だと思いました。



アイウェアは調光グラスなので、明るい時は暗く 夜間は明るくなります。



首掛けポーチの中に裸のカロリーメイトを入れる。
凄く画期的でした。
DSC_0311.jpg



補給の仕方ですが

登り・平地では食べない 息の邪魔になる。
信号待ちのみ口に入れ、飲み物で流し込む


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行動開始





4月30日午後8時 大阪入りし、たこ焼きを食べる。

カーボローディングはして+αで食べる。

宿は相変わらずの24時間サウナ
仮眠室

目覚ましを2時30分に設定して4時スタートに備えよう

そう思った。










5月1日 運命の日

目覚めたのは3時30分

どう考えても出発定刻に間に合わん。。。

色々準備して

元標へ到着したのが4時10分

10分スタンバイをして

4時20分ちょい スタート!

DSC_0312.jpg

大阪では信号のタイミングが良く平均20km前後で通過

伊賀ルートは大和街道を名古屋鈴鹿峠近くへ出る道だ。


1時間目  予定では300m程上った逢坂のはずだった。 しかし予定より平均速度が2km程早かった

学園奈良登美ヶ丘付近まで距離を刺せた



予定より早く木津に到着

クランクを抜け木津川を超え再び163号を

トンネルを2つばかり抜けると予定の2時間目 タイムは20分程早い。


よしよしと思った

しかし、裏切られた。

スローパンクでヤバイと感じた。

やってしまった。





手元のリペアツールでCo2が2本

1個目を消費して2本目を出す。

そこで、1個目のボンベで栓を開けっ放しにしていたので暴発してしまった。

手元にボンベがもう無い

時間は刻一刻と過ぎて行く

なんとか余分なガスで充填し、伊賀へたどり着く

午前7時 自転車屋はやっていない。

ガソリンスタンドの車用では入らず

地元の自転車屋は仏式が無く

ホームセンターでも仏式は無く

通りかかったサイクルリストも持ってなかった

それでも諦めず、人伝に、旧自転車屋の民家にたどり着いた


やっと空気が入った。

治った

お礼をして再び再スタート

ロスタイム 2時間20分

普通のキャノボでもキツイが、21時間40分レベルのキャノボをしなければ日本橋へたどり着けない

普通じゃない。

でも俺の名前 赤カメラ

赤は情熱の色

絶対諦めない


1時間近く走った

1時間区間を40分で走った 20分遅れを取り戻した

140分遅れなので10時間くらいで遅れを取り戻せるだろう。

鈴鹿から 桑名で補給を取り、ここから一気に走る。

桑名から北上して名古屋までは逆風で前に進めない

名古屋で斜め風に押される。

そして知立 ここで物凄い追い風に押される!

知立 本宿 豊橋 弁天島 天竜川

この区間を2~3時間で一気に走りぬく。



実はこの風は予報でわかっていた

計画通り

この区間で遅れの80%は取り戻した。



中間地点 磐田

バイパスを迂回し、掛川へ

静岡の友人と合流

別に引かれたわけでもなくただ俺の遠くを走る(というか見えない(#^ω^))

でも、私のメンタルがそいつの後ろ背中に引かれ、掛川 静岡 沼津

ここまであっという間だった。


一緒に走ってると時間を忘れていた。

予定より-10分まで縮める事ができた

そして問題の箱根峠

静岡の緩い箱根を800m程上る

計画では650m./hで登る事にしていた

実際630m/hで登っていたみたいだ。

山頂まで同じペースで確実に上っていく。

DSC_0318_2016050220290622d.jpg

山頂で静岡の友達とはお別れ

無事ゴールの報告をする事を約束した。

芦ノ湖のセブンに寄る暇はない

補給は静岡でいっぱい食べた

旧東海道箱根峠を下っていく

ヘアピンがどうしても速度を抑えてくる。

箱根を下り終えて大磯から海沿いを実直に走る

ここでeTrex30のルート案内8000点以上を迎えたみたいで、ルートが表示されなくなる。

もう知ってる道だ

しかし、戸塚で迷った

右折を誤った。

ロス10分

おなかが減ってきた

時間も無い

ヤバイ

保土ヶ谷から横浜へ

16号の信号地獄は知ってるので、1号のアップダウンを全力で走る。

都内に入るとハンガーノックで力が入らない。

それでも足に力をなんとか入れる。

最後の桜田門付近

間違いがなければ3分前くらいにゴールできるはずだ

しかし私は間違えた

国道1号起点ではなく、都道405

隣の橋にゴールしてしまったのだった。

あわてて日本橋へ

元標の裏から出てきた。


基幹であるeTrex30のTP時間を見ると23時間59分の文字が

「ゴールした」

あわててスマホを取り出し撮影

24時間00分の文字

12秒でシャッターは押せなかったけれど、12秒で変わったのはわかった。

DSC_0319_20160502204558ef1.jpg

距離538.6km(精度悪いので参考に)
時刻4時19分
TP時刻24時間
平均速度22.4km

ゴールは23時間59分48秒

そして汚い地面に倒れ込んだ

顔面がしびれる程酸素を欲してるのが分かる。

一切からだに力が入らない

そして通りかかった1名のサイクリストさんに撮ってもらう。

IMG_20160502_042309.jpg


撮影者さんはこれから東京から大阪へ行くそうな。

私のバトンを渡しスタートしていった。

俺は1時間以上は身動きが取れず日本橋にただ座っていた。

夜が明けた。

やっとヨロヨロと動き日本橋の写真を収めた頃には明るかった。

これじゃ24時間で来たと言って信じてもらえないだろうw

日の出は東京の方が大阪より15分早い

自転の15分分を24時間自転車で走った事になる

そう考えるとすごい。

IMG_20160502_043143.jpg

体から異臭がする。

帰って風呂入って寝よう

帰路につくのでした。



追記
同時期にキャノンボールをやっていた人は、伊賀で何人もパンクしたみたいです。
自分のタイヤは ツアーラー+
4500km消費という状況
後ろタイヤはボロボロだという事が判明しました。
ChiQhh2VEAEXsHE.jpg

チャレンジ前に新品にして一回走るくらいやっておくといいのかもしれません。


追記その2

東京大阪キャノボで
大阪発5月1日4時20分出発   日の出時刻は5:08
東京着5月2日4時20分到着   日の出時刻は4:48






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