竹田和博
開業医らでつくる富山県保険医協会が、新型コロナウイルスの影響について会員にアンケートしたところ、4月に入り、9割以上の医院や診療所で外来の患者や、収入の大半を占める保険診療収入が減ったと回答したことがわかった。協会は「驚くほど深刻な状況」だとし、21日、県に資金援助などを求める要望書を提出した。
会員のうち729人(医科501人、歯科228人)に対して4月下旬にアンケートし、282人(同219人、同63人)が回答した。収入が減ったと答えた人のうち約3割は、30%以上の減り幅だった。協会担当者は「6、7月の経費や人件費の支払いに支障が出る病院があるのではないか」と懸念する。
またアンケートでは、病院に訪れた患者を帰国者・接触者相談センターなどに紹介した医科のうち、6割が「PCR検査を依頼したが検査を受けられなかった」と回答。「発熱4日以上のしばりにこだわっているのか、軽症者は不可(とされた)」「愛知から転居し1週間以上だるさがあったが発熱が37・4度止まりではじかれた」といった内容の訴えもあった。
県への要望書では、経営支援以外に、防護具や消毒液が不足する医療機関への支援▽医師の判断でPCR検査が行える体制の拡大なども求めている。(竹田和博)
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5/21 21:00 時点
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