モリ・カケ問題から始まって、サクラの会、さらには最近の「検察庁法改正案」に至るまで、何でもかんでも安倍首相のせいにして「疑惑追及」を繰り返すアベノセイダ―ズの皆様方の執着心には驚かされる。
もちろん、健全な政策論議・政権の責任追及はどんどん行うべきものである。しかし、アベノセイダ―ズが行っている「疑惑追及」なるものの正体は、一般的に「悪魔の証明の要求」と呼ばれる無意味なものに過ぎない。
例えば、ある日突然検察(警察)が、あなたの家に踏み込む。もちろん、あなたに身に覚えはない。しかし、検察(警察)は、「疑惑」(警察・検察に証拠はない)があるから、「あなた自身で証拠を見つけてその疑惑を晴らさなければならない」と主張する。
例えば、殺人犯である証拠は、使用された包丁にあなたの指紋がついている、あるいは被害者の体についていた毛髪からあなたのDNAが発見されるなどのケースが具体的に例示できる。
しかし、一度犯人であると検察(警察)の見込み捜査の対象になってしまえば、無実であることを証明することは難しい。
言い換えれば、「緑色の宇宙人は存在する」ことを証明するには「その宇宙人をみんなに紹介」すれば事足りるが、「そんなはずはない」ということを証明するには、無限に存在する「緑色の宇宙人が存在する可能性のあるケースをすべて否定する」という不可能に思われることをしなければならない。「悪魔の証明」と言われるゆえんである。
読者が、検察(警察)からいきなりそんなことを証明しろと言われたら、大変な災難であるはずだ。