以前に書いた記事では波形ベースで音を伸ばす(シンセ化)してみたんですが、今回はスペクトラムベースで試しました。
1.伸ばしたい部分を短めに範囲選択してループ再生する
2.ReaFirをSubtractモードでスペクトラムをキャプチャする
Automatically~にチェックを入れて再生するとスペクトラムがとれる。
FFT Sizeも適宜大きくする
3.別のトラックにキャプチャしたReaFirをコピペする
このときにCompressorモードに変更してComp Ratioを上げる。
4.ReaFirの前にノイズジェネレータを追加する
多分標準でWhite Noise Generatorとかあるので好きなものを。Strereoモードがあったので今回はPink Noise Generatorを使った。(ボリュームも前段で上げた。)
するとノイズのスペクトラムがキャプチャしたスペクトラムに抑えられるので音が復元される。
不要な音域はフリーハンドで直接ReaFirを編集してもいい。
あとは長めにレンダリングして素材化して終わり。
■結果
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こういう単純なモノフォニックの音声なら波形ベースの方がきれいにシンセ化できると思います。
FFTなのでこういう音になるのは仕方ないのですが、波形ベースでは難しかったシャウトや多層的なコーラスとかならまだ実用性はあるかもしれません。試してみました。
■ト~リ~ビ~ア~
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余談ですがMelodyneではノートをクリックしたときにその音がまあまあいい感じでクリアにループしてくれるのでそれをシンセ化してる人も多いと思うんですが、ポリフォニック系以外のアルゴリズムはどうやら波形ベースでループしてるみたいでこういう多層的な音はブツブツします。(ポリフォニック系もモノフォニックに分解されて1周期で明確にループ出来るから目立たないという話かもしれない)
■天皇陛下万歳
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音によってはReaFirでやれば勝算はある気がしてきた。
これも全く万能では無いんですが、手段をいくつか用意しておくと稀に(4年に1回くらい)助かるのでいろいろ試してみて手持ちの音声のポテンシャルを引き出してみてください。
あとREAPERにはAUTOMUTEがあるとはいえ不意に爆音が流れるので試すときはマスター音量は最低限にしておいた方が安全です。
それから標準のJSのノイズジェネレータは再生してないときでも常に流れ続けるのでMidiでコントロールできるノイズ音源を探してくればより便利だと思った。
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