もう三回忌…西城秀樹の「いまだから言える話」

スターって、こういう人のことだ
週刊現代 プロフィール

結婚した矢先の異変

そんな西城が、突如結婚を発表するのは、'01年のこと。相手は、人づてに知り合った会社員の女性だった。

結婚翌年には長女も生まれ、家族との充実した時間を過ごしていた西城だったが、'03年、突如、大きな病魔に襲われる。

ディナーショーのため渡航した韓国・済州島のホテルでサウナに入って汗を流した翌日、目が覚めると顔が歪み、ろれつが回らない。「ラクナ脳梗塞」と診断された。

しかし、西城は驚異の回復力を見せ、何事もなかったかのように仕事へと復帰する。

 

「秀樹君のリハビリの執念は本当にすごかった」

当時、西城と舞台を共にしていた先輩歌手の錦野旦はこう振り返る。

「梅田コマ劇場で公演するときに、秀樹君の楽屋へ行くと『あ、え、い、う、え、お、あ、お』とものすごく大きな声がする。

中を覗くと、リハビリ用のバイクを漕ぎながら、汗をダラダラ流して発声練習をしているんです。怖いくらいの迫力があった。

病み上がりだから、舞台監督も気を遣って、秀樹君の出演シーンを減らそうとするわけです。すると『あんまり過保護にしなくて大丈夫です。ちゃんとやりますから』と。それくらい、お客さんに元気な姿を見せることに命をかけていました」

奇跡の復活を遂げたものの、8年が過ぎた'11年、西城の脳梗塞は再発する。