背鰭9~10軟条(iii+8~9分岐条)、臀鰭9~10軟条(iii+8~9分岐条)。縦列鱗数34~36。側線不完全。体高比(体長/体高)2.5~3.1。口角に1対の髭がある。鰓蓋上端後方に明瞭な1暗色斑がある。オスの婚姻色は明瞭で、とくに体側の紫色と背鰭の白帯、臀鰭、腹鰭の淡黒、朱赤、暗黒の帯模様と胸鰭、尾鰭、尾柄部の朱色は鮮やか。染色体数は2n=48。
近似種はヤリタナゴ(T. lanceolata)とアブラボテ(T.
limbata)。小型のヤリタナゴは本種と見誤ることがある。ヤリタナゴは尾柄が長く、鰓蓋後方の暗色斑が不明瞭であり、また幼魚期に側線が完全となる点で区別される。アブラボテとは分布が重ならず、臀鰭条数(iii+10~11)の多い点で区別できる。
環境省 レッドデータブック”ミヤコタナゴ” より引用