横浜・大黒ふ頭に停泊するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」(3月18日)=共同
新型コロナウイルスの集団感染が発生し、横浜港に停泊していたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が16日、横浜港を出港した。クルーズ船運営会社「カーニバル・ジャパン」(東京)が明らかにした。乗員を帰国させるため、マレーシアに向かっている。
3月に厚生労働省による検疫や消毒を終えた後、船は停泊していた横浜港の大黒ふ頭から約5キロ離れた三菱重工業横浜製作所の岸壁に移動。運営会社によると、移動後は船内の改装作業などを実施していた。
同船の日本発着クルーズは10月1日出発分までの中止を決定しており、その後の運航は状況を見ながら検討するという。運航再開まで同船はマレーシアに滞在する。
同船を巡っては、途中寄港した香港で下船した香港人男性の感染が判明したことから、厚労省は約3700人いた乗客乗員全員に横浜港で検疫を実施。これまでに721人の感染が判明、13人が死亡した。〔共同〕