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前回は、Wもぎ不合格者上限を見ると実は入りやすい学校があるのではないか?という話でした。そこで、不合格者の偏差値上限順の表も作りました。

 

 

不明は偏差値表から不合格者分布がはみ出していて、目測でもポイントを付けることができなかった学校です。筑波大駒場慶應義塾ですね。もちろんどちらも偏差値トップの超難関校です。ほか、不合格者の上限が70を超えているのは、、、

 

筑波大駒場 【不明】

慶應義塾 【不明】

渋谷幕張(女) 【76】

市川(女) 【76】

早稲田実業(男) 【76】

昭和学院秀英(女) 【75】

早稲田実業(女) 【74】

慶應女子 【74】

中央大学(女) 【72】

青山学院(女) 【71】

立教新座 【71】

明大明治(女) 【70】

 

※【 】内はWもぎ不合格上限偏差値

 

ですね。これらの学校は程度の差こそあれ、A高校のようなどら焼きスライド型のきれいな合格・不合格分布を示しています。

一方、不合格者上限が65以下だった学校は、、、

 

栄東(東・医 女) 【65】

学習院 【64】

川越東 【63】

巣鴨 【61】

城北 【59】

日大第三(特進) 【58】

錦城(特進・女) 【58】

 

でした。特に城北、日大第三(特進)、錦城(特進・女)は偏差値60を割り込んでいます。しかし、この3校はネットや受験案内の偏差値で69~68(場合によっては70以上)の学校として認知されているのです。不合格者の上限がその10ポイントも下回っている。これはどういうことでしょう。

また、見てみるとわかりますね。合格可能性80%の表では割と混ざっていたGMARCH付属と難関進学校が、この表では千葉の2校を除き、全体的に

 

GMARCH>難関進学校

 

になっていることを。

なぜこんな差が出るのか?答えは合格・不合格分布図にあります。GMARCHと難関進学校ではどのような差があるのでしょう。

 千葉の2校とGMARCH付属はきれいなどら焼きスライドタイプでしたが、、、

 

難関進学校は、、、

この形でした。みなさま、同じ偏差値ならどちらが合格しやすいと思いますか?まぁ、普通に考えて後者ですよねぇ。

ではなぜ受験業界は

 

偏差値57以上なら不合格者はほぼいません!

 

って言わないのでしょうか。それはいくつかの理由があると思います。1つは、、、

 

偏差値を低く表示して得する業界人はいないから

 

です。偏差値は高く見せれば見せるほど親は焦って、塾に行かせようとします。そうなれば塾は繁盛します。しかも、実は合格しやすいにも関わらず、偏差値は高いと思われていますから、合格者が多ければ労せずして、塾の手柄となり親に感謝されます。

 一方、学校はブランド力が付いて、受験生が集まり受験料が稼げます。見せかけの偏差値も長く続けば、それが世間の評価になり、良い生徒が集まり、いつのまにか合格実績に繋がることもあります。

 受験生と家族は無駄に煽られた被害者、、、反対に、業界は加害者です。受験情報誌も業界側ですから、そちらに忖度しているきらいがあります。

ただ、安易にナメないでください。私も以前は高校受験の塾講師していたので分かるのですが、例えば城北・日大第三クラスが本当に偏差値60以下でも合格できるのか?といえば、、、そんなに簡単ではないと思います。もちろん、合格する子はいますが、ノー対策では厳しいのではないでしょうか。あと、これは肌感覚でしかないのですが、城北と日大第三の偏差値が1ポイントしか違わないことも、違和感を覚えます。駿台偏差値の城北(56.6)、日大第三(47.0)の方がしっくりきますね。やはり、このあたりの偏差値帯の学校は『高校受験案内』よりも、駿台偏差値の方が信用できるのかしら?と思います。

あと、倍率が低いにも関わらず偏差値の高い学校は、併願優遇枠が大きい可能性があります。こういう学校は代わりに手ぶらで一般受験する子の合格枠を小さく絞ります。併願優遇は推薦入試とは異なりますから、はっきりと枠を公表しません。ここがミソです。〇〇県の△△高校は併願優遇枠がとても大きいです。そこで必要なのは通知表と模試の結果2回分です。それを持って相談会に行くと、ある偏差値以上だと内々に合格が貰えます。「合格です!」なんて言いませんよ。

 

「わかりました。とりあえず受験してくださいね」

 

って言うんです。そしてわざわざ一般受験をさせます。

 

一般受験なら、どんなに内々に合格を貰っていても、試験で合格したことになります。そうすれば翌年の合格者分布に反映されるのです。そこが推薦とは違います。

 

それにしてもなぜ、ここで模試の結果が必要なのか?それは、、、

 

良い偏差値の子が受験すればするほど合格者の平均偏差値が上がる

 

からです。模試の結果は、来年の合格者偏差値を押し上げてくれる証明書です。来年の合格・不合格分布図のためにも

 

模試で実績のある子が欲しい

 

のではないでしょうか。逆に、偏差値の低い子は仮に通知表の結果が良くてもなかなか合格をくれません。なぜなら、

 

そんな子合格させたら、合格者の平均偏差値が下振れする

 

からです。だから、そういう子には優遇を与えませんし、仮に一般受験するなら、よほど良い成績でなければ落とされます。こういう学校は直前期に頑張っても、報われることは少ない(かもしれません)。なんとも嫌な話ですね、、、

中学受験や大学受験と比べて、色々とはっきりとしないのが、高校受験です。併願優遇、単願、確約、A推薦、B推薦などなど色々なエリアで、色々なものが行き交っています(笑。最後はほぼ全員をどこかの高校に押し込まなければなりませんからね。そこが他の受験とは異なります。

まぁ、色々とはっきりしない部分もありますが、

 

もし同じ偏差値なら難度は

GMARCH付属>難関進学校

 

と思って間違いないと思います。以上の理由から、私は難関進学校だけは、もし二郎が偏差値60近辺止まりだったとしても、イケイケで受験させるつもりなのです。

ついでに駿台の合格可能性80%偏差値ランキングも掲載しておきますね。

最後は実質倍率ランキングです。やはり早慶・GMARCH付属が人気みたいですね。

一方、中学受験ではそこそこ人気のある進学校はそれほどでもないみたいです。まぁ、仕方ないですね。

 はっきり言って、、、

 

中高一貫生が中心の進学校って高校受験生には人気がない

 

ですからね。何しろ多くの高校が高1のうちに一貫生の進度に合わせるために、猛烈なスピードで授業(特に数学)を進めます。それで脱落してしまう子もいるみたいです。そのため、中には一貫生と高入生を最後まで混ぜない学校もあります。その方が幸せかもしれませんね。ただ、その場合、中入生との交流も少なく、また、高入生のクラスも少ないため、最後まで余所者のような扱いを受ける学校もあるとか、、、

う~ん、やっぱり二郎には都立に進学して欲しいなぁ。。。

 

(おわり)

 

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ド定番の受験案内本

 

あまり有名ではありませんが、推薦・優遇の入試ガイドもあります

 

過去問を多数出している声の教育者の受験案内です。これは東京版です。他県は今月か来月に出る予定です。

 

 

関西版の最新版は7月頃に出る予定です