令和2年5月16日: 静岡羊水塞栓症訴訟(富田善範裁判長の不適切訴訟指揮) -追記-を掲載
令和2年3月8日: クルーズ船脳出血発症緊急搬送訴訟を掲載
令和2年3月6日: 高松三つ子緊急帝王切開訴訟・控訴審編を掲載
対数の基本公式と,底の変換公式
log はその基本からして,これまでに使ってきた記号に比べて複雑ですから,その計算方法も一筋縄では行きません.(対数の基本は,こちらで確認してください.)
まずはその中でも簡単なものから説明しましょう.
  は,「 
 を1にする指数」ですから,
 がどんな数であっても 0 ですし( 
 ),
 は「 
 を 
 にする指数」ですから,当然 
1 です.( 
 )
 次に  が,どう計算できるかを考えます.そのためには,
 が,結局は「 
 を何にする指数」なのかを,実際に 
 を 
 の指数とした 
 を計算することによって調べることにします.計算すれば,
となります.すなわち, は,「
 を 
 にする指数」とわかりました.ということは,
であったわけです.
 次は  ですが,
と計算できますから, は「
 を 
にする指数」とわかりました.つまり
なのです.
  はどうでしょうか.これも 
 の指数にした 
 を計算してみるのですが,指数の順序を変えて計算すれば,
←(
です。)
です.「 を 
 にする指数」ですから,
と変形できます.
  はどうでしょう.
←(
)
ということで, は,
 を 
 にする指数だとわかります.(まず一つめの指数 
 が,
 を 
 にして,次に二つめの指数 
 が,
 を 
 にしたわけです.)
 この公式は,この形では教科書には出てきませんが,二つの対数のかけ算で,片方の真数がもう片方の底と同じなときに,一つの対数に直せるので,この形で理解しておくと便利です.普通の教科書などには,この両辺をでわってある形,すなわち
だけが載っています.これを底の変換公式といい,底を無理矢理変えるために使います.左辺から右辺に変えるときに新たに登場する底の値は,なんでもよいのです.(ただし正でしかも 1 以外です.)