今日の芸術-綿江彰禅
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ふくい地域ニュースコウノトリ 関心高めて PR館一新 展示ホールを拡張
越前市国の特別天然記念物コウノトリと越前市との関わりなどを紹介する同市都辺町の「コウノトリPR館」の改修工事が終了し十八日、現地で竣工(しゅんこう)式があった。展示ホールを拡張して会議や学習スペースとしての利用が可能となり、図書コーナーも新設した。一層関心を高めてもらい、多くの来場を期待している。二十一日にリニューアルオープンする。 PR館は、しらやまいこい館内にある。正面駐車場で式典があり、奈良俊幸市長、水辺と生き物を守る農家と市民の会の恒本明勇会長らが出席した。奈良市長は「リニューアルを機に、市のコウノトリが舞う里づくりの飛躍を願う。たくさんの人が来場してほしい」とあいさつした。PR館は二〇一一年にオープンし、改修工事は総事業費約千四百万円。県の集落活性化支援事業を活用し、市は半分を負担した。 和室を撤去して拡張した展示ホールの広さは約百四十平方メートル。フロア全体が一体的な空間となった。図書コーナーも新設し、展示パネルを一新した。市ゆかりのコウノトリ「えっちゃん」と、昨年市内で誕生したひな三羽のはく製も設置した。改修には、同市民の会も約三百万円を出して協力した。 同市安養寺町では雄の「たからくん」と雌の「みやび」の野外ペアが産卵し、ひな四羽が確認されている。昨年は三羽のひなが生まれたが、巣立ちには至らず、今年こそはと期待が高まっている。市によると、ひな四羽は順調に成長しており、六月中旬から七月にかけての巣立ちが見込まれている。 (中場賢一)
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