隕石家族 第6話 羽田美智子、泉里香、北香那、中尾暢樹、ブラザートム、中村俊介… ドラマのキャスト・主題歌など…


出典:『<オトナの土ドラ>・隕石家族 #06【勝手にしやがれ】』の番組情報(EPGから引用)


<オトナの土ドラ>・隕石家族 #06【勝手にしやがれ】[字]


私物を売ってまで金を貸す和彦(天野ひろゆき)に、その金で久美子(羽田美智子)との密会を続ける片瀬(中村俊介)。まさに世紀末。地球を逸れたはずの隕石の軌道まで!?


番組内容

リストラされた事も片瀬(中村俊介)に金を貸している事も家族に内緒の和彦(天野ひろゆき)は自身の収集品を金に換える日々。しかしその一方で片瀬は久美子(羽田美智子)と密会を重ねていた。そんな中、翔太(中尾暢樹)が資産家の息子だったことが判明。さらに、結月(北香那)と一緒に火星に移住したいと持ち掛ける驚きの展開へ…。しかしそれだけでは終わらず、片瀬が門倉家に居候することに!?さらに隕石の動きに変化が?

出演者

羽田美智子 


泉里香 


北香那 


中尾暢樹 


ブラザートム 


中村俊介 


松原智恵子 


天野ひろゆき

スタッフ

【企画・チーフプロデューサー】

市野直親(東海テレビ)


【原作・脚本】

小松江里子


【音楽】

富貴晴美


【主題歌】

PassCode「STARRY SKY」(ユニバーサル ミュージック)


【音楽制作】

藤田雅章(インスパイア・ホールディングス)


【プロデューサー】

松崎智宏(東海テレビ) 

千葉行利(ケイファクトリー) 

宮川晶(ケイファクトリー)


【演出】

富田和成

スタッフ2

【制作】

東海テレビ 

ケイファクトリー

ご案内

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【公式サイトURL】

https://www.tokai-tv.com/io/insekikazoku/


【公式ツイッター】

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『<オトナの土ドラ>・隕石家族 #06【勝手にしやがれ】』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

隕石家族 第6話 羽田美智子、泉里香、北香那、中尾暢樹、ブラザー
  1. 和彦
  2. 結月
  3. 美咲
  4. 片瀬
  5. 正子
  6. 翔太
  7. パパ
  8. 家族
  9. 翔太君
  10. 店長
  11. 木下
  12. 地球
  13. ホント
  14. 男性
  15. 一緒
  16. 一度
  17. 大丈夫
  18. 人生
  19. 火星
  20. 旦那


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(男性)オイルショックならぬ
隕石ショックって いうの?

物価は もう めちゃくちゃ。

仕入れ値なんかさ
足元 見られまくりだよ。

(結月)[世の中は
隕石が それたことで

元に戻ると 思っていたのに…]

(正子)ああ。 おいしい。

夜の スムージーは。

(久美子)よ… 夜!? えっ?

(久美子)お母さん?
私のこと 分かりますよね?

お母さん。

どなたでしたっけ?
えっ…。

[おばあちゃんが
ぼけだした]

(正子)あなたに お母さんと
呼ばれる筋合いは ありません。

嫁は 家族の中の 他人。

そうでしょ? 久美子さん。

そうです。 嫁は 他人。
それで いいんです。

(和彦)今日は 大丈夫のようだな。
(美咲)そうね。

(和彦)なっ? 結月。

[パパのせいで
翔太が 出ていった]

(和彦)《そんな
いいかげんなやつに

父親として 娘との交際を
認めるわけには いかないな》

(翔太)《結月さんとは 別れます》

(翔太)《結月のこと
もう 好きじゃないんだ》

《俺のことは
もう 忘れてほしい》

(アナウンサー)一度 止まりかけた
経済を 立て直すのは

容易なことではなく
経済が 元に戻るのは

まだまだ 先のようです。

(美咲)だよね。 何もかも

ぐちゃぐちゃに
なっちゃったんだから。

新聞に 書いてあったんだけど
経営が 厳しくて

大幅な リストラをしている
企業も…。

(部長)《早期退職に
応じてもらうことになる》

(部長)《君だよ》

やだ。 パパの会社は 大丈夫よ。
大手なんだし。

(美咲)そうよ。
それに あれのときも

辞めずに 忙しく
働いてたじゃない。

(正子)そうですよ。
何も 心配すること ありませんよ。

(和彦)はあ。
パパ 豆乳 飲んで。

[パパの様子が
何だか おかしい]

[いつもの私なら
ツッコむところだが 今は…]

[口を利かないことに
決めた]

(和彦)じゃあ 行ってくる。

いつまでも うやむやなままじゃ
いけないわよね?

(和彦)えっ?

お母さん。 お花も 前は
あんなに 見事に 生けてたのに。

一度 病院に連れてって
診てもらった方が いいわよね。

(和彦)そうだな。
ねえ? パパ。

しっかり 働いてね。
美咲も 先生 辞めたし

お母さんの介護も
これから ますます

お金 掛かりそうだし。

分かってる。
じゃあ いってきます。

いってらっしゃい。

それ 何?
うん? いや。 あのう。

昔の営業資料 持ってきてくれって
言われてて。

じゃあね。
うん。 いってらっしゃい。

やだ。 パパ。

(美咲)太るわよ。 あんたは
私みたいに運動してないんだから。

(結月)もう いいの。
どうなったって。

(美咲)まあ やけ食いも
分かるけど。

翔太君みたいな 彼氏
凡人の あんたには

二度と 現れないだろうから。
(結月)パパが いけないんじゃん。

(結月)男の けじめなんて
あんなこと 言うから。

≪(正子)ハロー。

どうして あなたが ここに?
ハリウッドで 暮らしてるんじゃ?

(美咲・結月)ハリウッド?

エリザベス… エリザベス…。

あなたの映画
とっても すてきでしたわ。

(美咲)おばあちゃん。
私は 孫の 美咲だよ。

私には 孫なんて いません。

(結月)私 孫の 結月だよ。

そうです。
あなたは 孫の 結月。

おばあちゃん。
私も 孫だって。

(美咲)ちょっと おばあちゃん。
(正子)日本語 お上手ですね。

(美咲)何 言っちゃってんの?
ほら。 私はね 孫の 美咲。

(結月)おばあちゃん
まだらぼけだね。

すんなり 病院に行ってくれたら
いいんだけど。

そうは いかないよね。

ねえ?
(結月)うん?

あれから 翔太君とは?

(結月)何もないけど。
一度も? 連絡も?

もう いいんだよ。 あんなやつ。

好きになったのが
間違いだったんだから。

じゃあ 予備校 行ってくる。
あっ。 ねえ。 結月。

人生 長くなったのに

私に 残されてるの
大学受験くらいだから。

それも 希望のない。
いってきます。

(従業員)いらっしゃいませ。

(和彦)これを
買い取ってほしいんですが。

樹脂じゃなくて
木製なんですよ。

手入れもしてあって
状態も いいんで

高く 買い取っていただけると。

お願いします。

≪(和彦)キャプテン。

(片瀬)パノラマさん。

(和彦)これ 使ってください。

(片瀬)いいんですか?
(和彦)はい。 今は 取りあえず

これだけでも どうぞ。
(片瀬)助かります。

あと半年だと 思って
家も 仕事も 手放したのに

また これから
人生が 続くなんて。

もう どうしたらいいか
分からなくて。

(和彦)私で できることがあれば
何でも 言ってください。

(片瀬)ありがとう。
パノラマさんだけが 頼りです。

(片瀬)それで…。

(和彦)ああ。 返すのは
いつでも 大丈夫です。

(片瀬)いや。 そうじゃなくて。
このことは…。

(和彦)あっ。
ママには 言ってません。

(片瀬)よかった。
こうして 会ってることも?

(和彦)それも 言ってません。

(片瀬)さすが パノラマさんだ。
僕らは 秘密の共有者ですね。

(片瀬)2人だけの。

2人だけの?
(片瀬)ええ。

はい。

(結月)えっ?

≪(物音)

♬~

(結月)あっ。 ああ!?

(香)本当に ごめんなさい。
借金取りかと 勘違いして。

(結月)大丈夫 大丈夫。
ちょっと びっくりしただけで

そんな 痛くなかったから。
(香)ホントに すいませんでした。

(結月)大丈夫です。
(香)じゃあ 店長 また。

(店長)おい。
買い出し ありがとね。

(香)はい。 あっ。 店長 トイレ
行くなら 公園 行ってくださいね。

(香)水道メーターで
いるの バレちゃいますから。

(店長)フフフ。
すいませんね。

(結月)ありがとうございます。

(店長)1億円 返せってさ
悪い連中に 追い回されて

結局 行くとこなくて ここへ。

(結月)それで ここ?
逆に 危なくないですか?

(店長)一番 安全でしょう。
灯台下暗し。 岡目八目。 違うか。

(店長)ところで 翔太君は
どうなのや? まだ 居候?

私と 翔太 別れたんですよ。

(店長)別れた?

きっと 地球が終わるまで限定の

都合のいい
彼女だったんですよ 私は。

(店長)そんなやつじゃないと
思うけどな。

でも 結月ちゃんは
奇麗だから

すぐ 次の彼氏 できるよ。
これから これから。

(結月)ん…。
(店長)うん。

(店長)はい。 どうぞ。
(結月)はい。 いただきます。

♬~

(和彦)はっ?

(職員)ただ今 最後尾
3時間待ちです。

一列に並んで お待ちください。
(和彦)3時間!?

(職員)3時間待ちになります。
一列に並んで…。

≪(男性)無職の あなたに
隕石パワー。

絶対に 就職が決まる
パワーストーンですよ。

(女性)隕石ラッキールーレット
いかがですか?

1, 000円で 100万円のチャンス。

(女性)いかがですか?

(女性)大外れ。
(和彦)ちっちゃ!?

ランチって いうから もっと
気軽な お店かと 思ったのに。

いいの?
(片瀬)ちょっと お金が入ったんだ。

だから 2人で ワインを
飲みながら 食事でもと思って。

(片瀬)ボルドーの赤が いいかな?
プルミエ・グラン・クリュは 何があるの?

(従業員)それでしたら 83年の
ポーイヤックのものが ございます。

(片瀬)79年物も 置いてたりする?
(従業員)そちらも ございます。

(片瀬)じゃあ それを。
(従業員)はい。

どうしたの?
ううん。

こうして 一緒に いるなんて
まだ 信じられないなって。

勇気を出して メールを送って
よかった。

(片瀬)また 言ってる。

最初は 誰か 分からなかったけど
すぐに 思い出した。

委員長だって。 よく だらしない
男子を 叱り飛ばしてた。

そうだっけ?
(片瀬)うん。

男子は おっかながってたよ。
僕もだけど。

えっ?
冗談。

いつも 明るくて
笑顔が すてきだと思ってた。

片瀬君。

僕の人生で 後悔していることが
あるとすれば

君に 告白しなかったことだけだ。

♬~

(片瀬)それで? 話って?

同居してる お母さんのこと。
あっ。 パパから 聞いてない?

(片瀬)えっ? ああ。 いや。

ご主人とは あれ以来
全然 会ってないし。

そうよね。
家族にも バレちゃったから。

あなたに 告白したこと。
(片瀬)えっ?

あっ。 でも いっときの
気の迷いだったって 言ってた。

ああ。 だと思うよ。

みんな どこか
おかしくなってたんだよ。

あのときは。
あなたも 困ってたものね。

当然だよ。 君の ご主人だ。
二度と 会うつもりはない。

それで お母さん
どうしたの?

実は ちょっと 認知症気味に
なってきてて。

これからは お世話で
忙しくなりそうなの。

だから 今までのようには
会えなくなると 思って。

(片瀬)そんな。

(片瀬)僕にとって 今の人生で
一番 大事なのは 君だけなんだ。

元に戻った この世界で

これからの人生を
2人で 生きていきたいんだ。

(正子)えっ? 認知症?

(林)そういうわけじゃなくて。

(林)最近 物忘れが多いと
聞いて それで 一度

病院で 検査を 受けられた方が
いいかと 思いまして。

(正子)誰が そんなことを?
あっ。 あの嫁ね。

とんでもない 嫌がらせをして。
(林)嫌がらせって…。

(トメ)ヤバいね。

(昭三)俺は そうかなって
思ってたよ。

(武夫)俺も。

(男性)住む家の なくなった方。
仕事の なくなった方。

炊き出しを 行ってます。
どうぞ 食べてってください。

≪(男性)どうしたの?
(和彦)えっ?

(男性)ほら。 早く 並ばないと
なくなっちゃうよ。

(和彦)いや。 僕は 別に…。

(男性)見え 張んなって。
(和彦)見えとかじゃなくて。

(男性)みんな 同類なんだから。
(和彦)大丈夫です。

(和彦)昼飯代 浮いたな。
あっちい。

(美咲)パパ?

(美咲)何してんの?
(和彦)えっ?

(美咲)会社は?
(和彦)えっ?

あのう。 そのう。 あのう。
(美咲)まさか…。

(美咲)ああ。 修羅場だね。

(和彦)でも 大丈夫だ。
退職金が 出るから。

(美咲)取りあえずは
それで いいとしても

家族5人 いつまで 持つか?

色々 考えてから 次の仕事
決めようと 思ってたけど

こうなったら 手近なとこで
私が 働くしかないか。

(和彦)言っておくが
キャバクラは 駄目だからな。

父親として 許すことは できない。
絶対 駄目。

(美咲)こうなっても
まだ 父親ぶるわけ?

(和彦)えっ?
(美咲)偉そうに 父親ぶって。

翔太君に 男としての けじめを
つけろなんて 言ったから

あの2人 別れることに
なったんじゃない。

結月 恨んでるわよ。
パパのこと。

あの子 本気で 翔太君のこと
好きだったからな。

どうしたらいい?

(美咲)私に 聞かないでよ。
(和彦)えっ?

(美咲)じゃあ。
(和彦)ああ。 あのう。

リストラのことは 言うなよ。
次の就職先が 決まったら

自分から 話すから。
それまでは。

うちの家族に 秘密は
ないんじゃないの?

これは 秘密じゃない。
公然の非公開だ。

はぁ。 何 言ってんだか。

(和彦)言うなよ。

(和彦)ただいま…。
≪(正子)いいですね?

(正子)デイケアホームの方に

二度と 失礼なこと
言わないように してください。

すみません。 でも ちょっと
気を付けてもらった方がと思って。

どうした?

(美咲)おばあちゃん
怒っちゃって。

和彦。 いいところに
帰ってきてくれたわ。

聞いてちょうだい。
久美子さんったらね

私が ぼけだしたと
思ってるみたいなの。

失礼にも 程があるでしょ?
そうでしょ?

(和彦)あのう。 ですが…。
(正子)何?

(和彦)私も そんなことはないとは
思うんですが

一度
検査されてみては どうかと…。

和彦まで!?

まさか みんな 私が
ぼけ始めたって 思ってるの?

(和彦)いや。 あのう。 僕は
そうは 思ってないんですよ。

ママがね。 ママが。
えっ? 私?

いや。 美咲じゃない?
(和彦)美咲だった。 美咲だ。

(美咲)何 言ってんの。 結月でしょ。
(結月)えっ? 私?

(和彦)結月は
そんなことないよな。

(結月)違うよ。 私じゃない。
お姉ちゃんでしょ。

(美咲)何で 私ばっか。
パパでしょ。

(和彦)いつも だいたい
問題 起こすのは あなた…。

≪(チャイム)
(和彦)誰だよ? こんなときに!

(木下)私 森本家で 長年 秘書を
務めさせていただいております

木下と申します。

翔太お坊ちゃまが こちらで
大変 お世話になったそうで。

翔太お坊ちゃま?

(木下)これは
つまらないものですが

どうか ご挨拶代わりで
お収めください。

(和彦)どうも。
じゃあ 遠慮なく。

どうも すみません。

それで 翔太君は?

(木下)実家に 帰っております。

(木下)本日は 皆さまに
お話が ありまして

私の独断で
参ったしだいで ございます。

先日 旦那さまが 急な ご病気で
お亡くなりに なりました。

翔太お坊ちゃまは いまわの際まで
看病されたんですが。

お父さまが?
そんなことが。

大変だったんすね。
そんなことなら言ってくれればね。

(結月)翔太…。

(木下)1年前 巨大彗星が近づき

地球に 衝突するかもしれないと
分かったとき

旦那さまは ご子息の
翔太お坊ちゃまと 2人で

地球脱出の プロジェクトに
申し込まれたんです。

(一同)えっ!?

(和彦)地球脱出…。
プロジェクト?

聞いたことある。
アラブの王様たちが

ロケット 飛ばして
火星に 移住するとかって。

(結月)《何 見てんの?》
(翔太)《無駄な討論会》

《一般人には 夢物語だよ》

(美咲)火星?
(正子)移住?

(木下)はい。

そんなこと 考えてる
日本の人が いたなんて。

(美咲)莫大な費用が
掛かるんじゃない?

(木下)旦那さまは
資産家で いらっしゃいますから。

(和彦)やっぱりな。 どこか
違うなと 思ってたのよ。 うん。

何か 隠しても 隠しきれない品が
確かにあったな。

それで? どうして 翔太君は
ご実家を 出たりしたんですか?

(木下)はい。 一人だけ
生き残っても しょうがない。

自分も 地球と 運命を共にすると
かたくなに おっしゃいまして。

それで 旦那さまと
大ゲンカになり。

こちらに ご厄介になっていたのは
調べが ついておりましたが

無理やり 連れ戻しても
また 出ていかれるだけで。

それで 様子を
見守っておりました。

ですが 旦那さまの ご容体が
急に 悪くなり

ご実家に 戻られたのです。

(和彦)でも やっぱり
話してくれれば。

あれだけ うちでは
秘密はなしだと 言っていたのに。

いや。 仕方ないときも あるな。
うん。 確かに。

うん?
(正子)ねえ?

翔太君が どうかしたの?

(美咲)おばあちゃんには また
後で ちゃんと 説明するから。

結月。
あなた このこと 知ってたの?

信用してなかったんだよ。
翔太は。

私のことも うちの家族のことも。

(木下)皆さん。
大事なのは ここからです。

実は 巨大彗星が
また 向きを変え

3カ月以内に 地球に衝突します。
(一同)えっ!?

えっ? ホントなんですか? それ。
(美咲)確実な情報なの?

(和彦)そんな。 ニュースで 何にも
言ってませんでしたよ そんなこと。

近々 政府から
発表が あります。

翔太お坊ちゃまには
生きていてほしい。

自分の代わりに 一番 大切な人と
地球を 脱出してほしい。

それが 亡き旦那さまの
遺言です。

門倉 結月さま。

(木下)翔太お坊ちゃまは
何も おっしゃいません。

けれども 結月さまと
ご一緒なら きっと。

今日は そのことを
話しに来たんです。

(木下)出発までは あと 1カ月。

手続きの タイムリミットは
2週間後です。

(木下)それまでに ぜひ
ご決断をしておいてください。

信じて いいのかしら?

(和彦)あの言葉に
嘘は ないだろう。

いかにも 有能な秘書だったよ。
たたずまいも 威厳があったしな。

だとしたら 3カ月後には
地球が 終わっちゃって 私たちも。

(和彦)でも
一度 経験してるからか

そんなに ショックじゃ
ないんだよな。

(美咲)まあね。

なら あれを 用意しておかないと。

(和彦)それじゃ あれもだ。
(美咲)あれもだ。

(美咲)ほっとしてるでしょう。
(和彦)うん?

あと 3カ月なら 退職金で
何とかなるかもって。

まあ それなら 私も 働かなくて
済むから いいんだけど。

でも よかった。

結月だけが 家族の中で
生き残れるのね。

運のいい家族だな。 俺たちは。

火星に 脱出か。
映画みたいだね。

(正子)何? 火星?
結月。 どこか 行くの?

えっ?

行かない。
(一同)えっ?

(結月)もし そうだとしても
私は 行かないから。

何 言ってるの?
1億分の1の チャンスなのよ。

そうよ。 こんな ラッキーなこと
ないんだから。

どう 考えたって そうだ。
それに これで

翔太君とも
仲直り できるじゃないか。

(結月)パパは 黙ってて。

私は 行かないの!

(美咲)結月が ああ 言いだしたら
なかなか うんとは 言わないよ。

そうね。 あの子が 一番
この家で 頑固なんだから。

(正子)ロケットで 火星 行ったら
生き残れるのかしら?

(和彦)そうですよ。 お母さん。
分かってるじゃないですか。

(正子)じゃあ 私 行こうかしら?
(和彦)えっ?

(正子)だって
翔太君とは 気が合うし

ちょっと 年は いってるけど
私でも いいんじゃないかしら?

(美咲)それだったら 私の方が。
若いし 体力も あるし。

(和彦)じゃあさ じゃあさ
じゃあさ じゃあさ。

俺は どうかな? 俺は。
えっ!? パパだったら 私の方が。

ロケットの中でも
家事が できるし。

(和彦)家事するの? ロケットの中で。
しないの?

(美咲)それだったら やっぱ
私だよ。 体力 鍛えてたもん。

やっぱり そうなったら

結月が行くのが
一番いいってことに なったの。

(和彦)まあ 最初から
そういう話だからな。

(美咲)いいじゃない。 これで もう
受験勉強しなくて 済むんだし。

それに もう 私と
張り合わなくて いいんだから。

どれも これも 全て 姉に勝てない
人生から おさらば できんのよ。

そうよ。
自由に生きれば いいのよ。

そうだぞ。
結月の人生なんだからな。

(結月)みんなして
そんなに 私が 邪魔なわけ?

えっ?
パパの夢は みんなで 一緒に

この家で 最後のときを
迎えることなんでしょ?

私が いなくても いいの?
(和彦)いや。 それは…。

(結月)私は 家族じゃないわけ?

もちろん 家族よ。
何 言ってるのよ?

(和彦)ああ。 結月は 家族だ。

(美咲)そうよ。 あんたは 家族。
私は もらわれっ子。

今 そういうこと
言ってるんじゃないじゃん。

もういいや。
私 予備校 行ってくる。

(正子)いってらっしゃい。

(翔太)分かってるんです。

(翔太)結月にも 門倉家の
皆さんにも

謝らなきゃいけないって。

でも あんなこと 言って
傷つけておいて…。

(店長)いまさら
会わせる顔が ないから。

だから ここに来たのか?

情けないですよね。
(店長)ふっ。

(翔太)ずっと 親父が
嫌いでした。

強欲で 傲慢で
金と 事業のことばっかり。

揚げ句の果てに 大金 積んで
宇宙に 逃げようって。

(翔太)でも 3カ月
結月の家族と 一緒にいて

家族って いいなと
思いました。

不格好だったり
みっともなかったり。

すごい 凸凹なんだけど
それが 組み合ってる感じがして。

だから 最後に 少しだけ
親父のこと 好きになれました。

俺に 生きててほしいっていう
親父の気持ちは

本物なんだなって 思えたから。

それは 結月ちゃんに 感謝だね。
じゃあ もう こんなとこで

油 売ってる場合じゃ
ないんじゃないか?

すぐ 結月ちゃん
迎えに行かないと。

できませんよ。

結月を あの家族から
引き離すなんて。

(翔太)痛っ。

(店長)あきれたよ! 何が
「できませんよ」だ? うん?

ちょっとだけ イケメンで
ちょっとだけ お勉強ができても

とんでもねえ 大バカもんだ!

みっともなくても
ぶざまでも

まずは お前の気持ちを
ぶつけるんだよ!

すでに 結月ちゃんには
別の彼氏が いるかもしれない。

うぬぼれんな。

分かったら とっとと 行け。

♬~

(チャイム)

翔太君。

結月。 まだ 予備校から
帰ってきてなくて。

でも すぐ 戻ると思うから
入って。 ねえ。 入って。

はい。

(正子)あら。 翔太君。

理由も言わず
出ていってしまい

ホントに
申し訳ありませんでした。

ねっ。 顔 上げて。 お父さまのこと
秘書の方から 聞いたわ。

(和彦)もう 落ち着いたのかい?
(翔太)はい。

大変だったわね。

何の力にもなれず
ごめんなさいね。

そんな。 ホントに 皆さんには
よくしていただきました。

今日 来たのは
これからのことを 話すためです。

≪(ドアの開く音)
(結月)ただいま。

(翔太)僕は 結月さんと 一緒に
地球を…。

(和彦)翔太君。
私たちは 賛成だ。 なあ? ママ。

ええ。 そう 言ってくれて
ありがとう。

(美咲)ホント
早く 連れてってくれると

ありがたいんだけど。
何か あの子 行きたくないとか

訳 分かんないこと
言っちゃってんのよ。

(和彦)結月は 私たち 家族が
必ず 説得する。

だから どうか 結月のことを。

≪(ドアの開く音)

(結月)説得するって 何?
結月…。

結月。
一緒に 宇宙に行こう。

(翔太)2人で 地球を脱出しよう。

翔太は 勝手だよ。

私は 行かない。

結月…。
誰が 何ていっても 行かない。

帰って。

帰ってよ! 帰って!

(翔太)話がしたいんだ。
(結月)私は 話すことなんてない!

♬~

(美咲)あんたって ホント そう。

子供のときから 一度 こうだって
決めたら 何にも 聞かなくて。

けどね 今回だけは
そうは いかないわよ。

あんたが ここに残っても
何の役にも 立たないの。

働けないし
家事も ろくに できないし

無駄な予備校で
お金だけは かかる。

いい? あんたは
わが家の お荷物なの!

お姉ちゃん? 私のこと
そんなふうに 思ってたの?

思ってたわよ ずっとね。

いなくなってくれた方が
清々するのよ。

それが 妹に対して
言う言葉か?

(美咲)何よ?
ぶつこと ないじゃない!

(和彦)お前 今
足蹴りしようとしたな?

(美咲)それが どうしたのよ?
(和彦)何だよ? その言い草。

パパ! 美咲も!
やめなさい!

(和彦)ひっ!?
冷たい 冷たい。 はい。

まさか 本気で
蹴りを入れるなんてな。

しかも 2発も。

パパだって 本気のふりして
美咲を ぶったくせに。

まあな。

でも わざと あんなこと
言ったのよね。 美咲は。

何としても 結月を
火星に 行かせてやりたくて。

あいつは ホントに 優しいからな。
ええ。

でも このままじゃ

結月は なかなか
「うん」とは 言わないわよね。

ホント 強情だからな。
うん。

私 もう一度 結月と話してくる。
うん。

ああ。
うん?

あのことは 言うなよ。

分かってる。

言えば 行くって
言ってくれるかも しれないけど

傷つけて 行かせても
宇宙で 幸せには なれないものね。

≪(ノック)

≪ここに いるんでしょ?
結月。

みんな 結月とは
最後まで 一緒に いたいのよ。

パパや ママ。
美咲や おばあちゃんも。

お姉ちゃんは どうだか
分かんないけどね。

生き残れる チャンスが
あるなら

結月だけでも
生き残ってほしいの。

≪それは
分かってくれるわよね?

それで? 何があったの?
翔太君と。

≪何か あったんでしょ?

私のこと もう 好きじゃない。

なのに いまさら 一緒に 宇宙に
行こうなんて。 勝手過ぎるよ。

そう。
翔太君 そんなことを。

≪それで? 結月は?

≪翔太君のことを
嫌いになっちゃった?

それは…。

♬~

♬~

≪人を 好きになるって
つらいこともある。

でもね それでも
とっても すてきなことだから。

♬~

(和彦)これで どうだ?

えっ? じゃあ これで
もう ひと声。 お願いします。

また いいんですか?
(和彦)はい。

(片瀬)じゃあ ありがたく。
あっ。 コーヒー 入れますね。

(和彦)これって 何か
貢ぐ女みたいですよね。

ああ。 貢ぐ男か。
うん?

貢ぐ おっさんか?
アハハ。

あのう。 実は 先日
会社を リストラされまして。

ああ。 でも もうすぐ
退職金が 入りますんで

そのときは また…。
(片瀬)パノラマさん。

(和彦)はっ。

僕たちの間にあるのは
友情です。

友情?
(片瀬)ええ。

強い 強い 男同士の友情で
つながっているんです。

≪(自転車のベルの音)

(男性)ちわ。
(片瀬)ああ。 こんにちは。

わざわざ すいません。
(男性)この車だよね?

(片瀬)ええ。 そうなんですよ。

愛情じゃないのか。

(男性)これが買い取りの金額です。
(和彦)買い取り?

(片瀬)もうちょっと
何とか なんないですかね?

(正子)だから 言ったでしょ。
ぼけてなんか いませんって。

すみませんでした。

(正子)さてと
着替えてこようかしら。

(美咲)おばあちゃん どうだった?
えっ?

(結月)おばあちゃん どうだった?
それが

ぼけてませんよの 一点張りで。

先生の前で 突然
九九とか 言いだして。

(美咲)2×2が4
2×3が 6って?

それから 「あれが 阿多多羅山
あの光るのが 阿武隈川」とか。

(結月)それ 高村 光太郎だよ。

おばあちゃんが
昔 覚えてた詩でしょ。

昔のことは
よく 覚えてるみたいなのよ。

ああー くたびれた。

≪(正子)2×4が 8。 2×5 10。
えっ? 九九の呪い!?

一応 ケアマネさんには
頼んできた。

後で うちに 相談に
来てくれることに なってる。

≪(和彦)ただいま。
あっ。 パパだ。

(和彦)どうぞ
お上がりください。

(結月)うん? お客さま?
いや。 聞いてないけど。

(和彦)狭い うちですが。

えっ!?
キャプテン!?

(美咲)キャプテンって
あの キャプテン?

(片瀬)初めまして。
えっ? どうして?

(和彦)それが 今夜から
寝るところが ないらしくて

うちに 来てもらった。

ああ。 言っておくが
これは 男と男の友情だからな。

勘違いしないように。
困ったときは お互いさまだ。

(片瀬)迷惑だと 思ったんだけど
どうしてもと 言っていただいて。

(警報音)
(警報音)

(美咲)緊急隕石速報よ。
ラジオ つけて。

(アナウンサー)緊急隕石速報です。
巨大彗星が 再び

地球へと 軌道を戻し
2カ月後には

地球へ 直撃する恐れがあるとの
情報が 入りました。

《3カ月以内に
地球に 衝突します》

えっ…。
やっぱり ホントだったんだ。

あの秘書が 嘘 言うわけないと
思ったんだよ。

(美咲)今度こそ ホントに
地球が 終わるんだね。

(正子)どうしたの?
ピーピー 鳴ってたけど。

(和彦)お母さん。
こちらの方はですね 私の…。

和夫さん。
(和彦)和夫さん?

パパ。
和夫さんって お父さんの。

亡くなった お父さんの名前じゃ。
(和彦)ああ。 親父の名前だけど。

やっと 帰ってきてくれたのね?

また 一緒に 暮らせるなんて。
(片瀬)えっ? いや。 僕は…。

(正子)さっ。 さっ。
(片瀬)えっ? あっ。 ちょっ。

(正子)さっ。 ここに座って。
(片瀬)あっ。 はい。

(和彦)そこ 僕の席。

あっ。 お母さん。
そこ 私の席です。

(正子)ほら。 みんなも座って。

じゃあ 和夫さん。 お願い。
(片瀬)えっ?

いつもの。 食事前の。

(片瀬)ああ。 うん。
えーと。

(せきばらい)

家族 みんな 揃ってるね?

今日も 一日
みんな よく 頑張りました。

それでは いただきます。

(正子)いただきます。

(一同)いただきます。

(正子)あっ。 久美子さん。
和夫さんの ご飯 よそってあげて。

ああ。 はい。
和夫さんの。

(片瀬)では みんな 食べよう。
いただきます。

(片瀬)うん。 おいしい。 うん。

♬~


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