余部鉄橋~雄姿を心に刻んで~
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余部鉄橋は新橋梁に架け替えられました。既に鉄橋はそのほとんどが解体撤去され、残された3本の橋脚等は今後展望施設などとして整備が計画されています。もう余部鉄橋の全容を見ることはできませんが、私たちの心にしっかりと鉄橋は生き続けています。
余部鉄橋
JR山陰本線鎧駅と餘部駅の間にかかる高さ41.5m、長さ310.7mの鉄橋で、トレッスル式と呼ばれる鋼材をやぐら状に組み上げた橋脚が特徴で、この種の鉄橋では日本一の規模を誇ります。
明治42年(1909年)に着工し、2年半の歳月と約33万円(現在地に現橋梁と同じものを建設する場合の工事費用概算:42億円)の建設費、延べ25万人の労力をかけ、明治45年(1912年)に完成しました。
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山陰本線最後のSLと余部鉄橋 |
春の余部鉄橋(餘部駅撮影ポイントから撮影) |
歴史年表
明治42年12月16日 | 余部鉄橋架橋工事着手 |
明治45年1月13日 | 余部鉄橋架橋工事竣工 |
明治45年3月1日 | 余部鉄橋開通(山陰本線全線開通) |
大正4年 | 橋脚腐食防止ペイント塗替工事開始 |
大正9年 | 上倉音吉、望月保吉ら専属部分塗装従事 |
昭和34年4月 | 餘部駅完成 |
昭和57年3月 | 余部鉄橋開通70周年記念 |
昭和61年12月28日 | 回送中のお座敷列車「みやび」転落 |
昭和63年5月 | 風速規制値が25m/secから20m/secに強化 |
平成3年 | 余部鉄橋対策協議会発足 |
平成6年 | 暴風壁設置の検討 |
平成14年7月 | 新橋設置方針決定 |
平成15年10月 | PCラーメン橋へ基本方針決定 |
平成17年3月 | エクストラドーズドPCラーメン橋採用決定 |
平成19年3月 | 新橋架替工事着手 |
平成22年7月16日 | 余部鉄橋最終運行 |
平成22年8月12日 | 新余部橋梁供用開始 |
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建設当時の写真 |
余部のちょっといい話
鉄橋がそびえたつ余部に駅ができたのは、意外にも鉄橋が完成した約半世紀後の昭和34年(1959年)。それまで余部の人々は、暑い日も雪の降る日も鉄橋を歩いて渡り、4つのトンネルを抜けて鎧駅から列車に乗っていました。そこで、余部の人たちは当時の国鉄に駅の設置を強く働きかけ、さらに余部小学校の児童たちも、当時の兵庫県知事に「余部に駅をつくってください」と手紙を書くなどした結果、ようやく駅の設置が決まりました。建設時には大人に混じり、児童たちも駅の材料となる石を、海岸から山の上まで皆で運び上げ余部駅は誕生しました。念願の一番列車が到着したとき、村中総出で歓迎しました。駅ができた翌年(昭和35年)、余部小学校の校歌がつくられましたが、2番の歌詞には鉄橋が登場し現在も歌い継がれています。
「緑の谷に そびえ立つ 鉄をくみたる 橋の塔」当時の地元の人々の鉄橋への熱い思いが伝わるエピソードです。
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線路を通う人たち |
餘部駅完成を祝う地元の人々と列車 |
●新橋梁を列車で渡ってみよう!!・・・鉄橋と同じ景観を楽しんでください・・・
余部橋梁体験モデルコース(香住を基点にしています)
1.JR香住駅で列車乗車→余部橋梁→餘部駅→徒歩約5分で余部橋梁下へ。周辺散策→餘部駅→香住駅
2.JR香住駅からタクシー→余部 散策→餘部駅で列車乗車→余部橋梁→香住駅
タクシー/日交タクシー:Tel 0796-36-1321
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