2020-04-15 Wed 10:28
もともと医療制度は薄氷の上に浮かんでいたというのが実情でしょう。
母が脳梗塞を発症したのが2009年の11月10日でした。 二階で昼食をとっていました。 階下で鈍くどすんと畳に何かが落ちたというより、ぶつかったような衝撃を感じました。 モノとは違う何かが倒れたようでした。 何かあったと思い、階下に降りていくと居間の椅子から崩れ落ちた母が横たわっていました。 すぐに救急車を呼びます。 救急車は来ましたが、母を車内運んだ後も脇道に三、四十分止まったままです。 救急隊員は受け入れ先の病院先を探して、次々と電話を繰り返し、時間だけがジリジリと過ぎていくのでした。 11年も前の話ですが、実情はもっと悪くなっているようです。 「かかりつけ医」に行っても、待ち時間に対し診療時間は数十分の一です。 入院ともなれば空きベット探し、予約制です。 コレ、常識です。 コロナ対策で医療崩壊と騒ぎ立てていますが、いつでも崩壊するようなギリギリの医療体制を敷いて来たのです。 それどころか病床削減はコロナ問題の渦中、2020年度予算に政策として盛り込まれています。 病床削減に取り組む病院に約八十四億円の財政支援をするというものです。 コロナ対策で病床が足らなくなることがわかっていながら、 しゃあしゃあと、そして堂々粛々と、厚生労働省と財務省は医療縮減を進めているのです。 「感染症患者などを受け入れる重度急性期・急性期の病床を2025年までに約20万床削減する」 本予算を通しておいて、いったい本気でコロナ対策に打ち込めるのでしょうか。 二枚舌です。 国民は、この政権と「反国民・エリート」官僚たちによって殺されてしまいます。
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