冠詞に「the」が付くときと付かないときの違いをしっかり理解する
theって色んな所に出てくるけれども、
実際に自分で使おうとしてみると、どのタイミングでつけるのか、
そしてどのタイミングで付けないのか
混乱してしまうことはないでしょうか?
そんな方のために、「the」を付けない時はどんな時かについて述べていきたいと思います!
冠詞ってなんだっけ?
冠詞とは、
冠詞とは名詞の前に付く言葉です。
・a pen
・the book
上記の例では「a」と「the」が冠詞になります。
冠詞は、
- a
- an
- the
の3種類しかありません。
a(an)を付ける時、theを付けるときの違い
ではa/an/theはそれぞれどんな時に使うのか。
まず、aとanの違いは分かりますね。
どちらも名詞の前に置く冠詞ですが、aは子音につき、anは母音につきます。
**I can see the dog now.
** 一匹の犬が見えます。
このような文章があったとします。
このとき見えているのは何の特定もない知らない犬です。
また、こんどは「the」が聞こえてきたとしましょう。
そうすると、「theが付いているってことは、指定されているんだね」
と分かるわけです。
また、theをつける場合は、話し手と聞き手の間でもうすでに
共通認識がある場合に限ります。
なので、もし
I can see a dog now.
一匹の犬が見えます。
といわれたら、聞き手はどの犬が指定されているのかわかっていることが前提です。
きっと、お友達の飼い犬が逃げてしまって一緒に探しているようなシーンでしょう。
そのように、話し手と聞き手の間に、限定された特定の対象が頭の中にある状態ではじめて「the」が使えます。
なので冠詞は「限定詞」 とも呼ばれるんですね。
また、冠詞が付くルールに関して混乱している方は以下をヒントにしてください。
- 「a」がついたら「an」は付かない(anは、かかる名詞の冒頭が母音の時だけ)
- 「a」がついたら「the」は付かない(aは特定しない、theは特定する時に使う→背反)
- 「―s」がついたら「a」は付かない(複数形にはsを、単数形にはaを→背反)
- 「―s」がついても「the」は付くこともあれば付かないこともある(複数形でもそれを特定するときにはつけるし、特定しない時には付けない→背反でない)
「the」をつける時
「the」を付けるときは、話し手と聞き手、お互いの間に共通認識 がある場合だと言いました。
例えば、
I have an apple on my left hand.(私の左手にはリンゴがあります。)
この文章において、リンゴとナイフはそれぞれ初登場だったので、冠詞には「a」が使われていますね。
しかし、この次の文章では、
I will cut the apple with the knife.(わたしはそのナイフでそのリンゴを切ります。)
と、お互いの間に共通認識ができている状態ですので、「the」を使っていいんです。
家族、グループをまとめて呼ぶとき
日本語でも「田村さん一家」や「石井家」などと、家族をひとくくりにして呼ぶことがありますね。
これを英語にすると、
となるんです。
- the Tamuras 田村一家
- the Ishiis 石井一家
この時、固有名詞にsが付き、おまけに「the」が付くという特殊な形になりますのでややピンポイントですが紹介しました。
この表現の仕方はファミリーネームだけでなくグループ名にも適用することができます。
- the Beatles
- the Backstreet Boys
- the New York Yankees
年代を示す時
年代を10年、100年、あるいは世紀単位で表現するときには、頭に「the」が付きます。
- the 80’s best music
- That accident happened on the 19th century
- the 2000’s hit songs
といった感じです。
注意ですが、「1980年」というピンポイントの年を言い表すときには、
in 1980
というように、「the」は付きませんので注意しましょう。
一日の時間帯
一日のスケジュールを確認したり話したりする時、以下のような表現は多く使いますね。
I am always busy in the morning.(私は朝はいつも忙しい)
こんな時、
- morning
- afternoon
- noon
- evening
- night time
- midnight
などで示される時間帯に関わる名詞には、冠詞の「the」が付きますので注意しましょう。
楽器名
これも意外と盲点ですが、楽器を示す英語には必ず冠詞の「the」が付きます。
- the piano
- the guitar
- the trumpet
- the drums
- the flute
などなど。
英語を習ってわりと最初に登場するのが
I play the piano
の一文ですね。
これを応用して、別の文章で楽器について書くとき.話すときにも忘れずに「the」を付けましょう。
太陽系の恒星・惑星・衛星
太陽系に存在する惑星の数々は、世界に一つしか存在しないものと決まっているので、必ず「the」を付けるという決まりがあります。
さらに、その惑星の最初のアルファベットを大文字 にしなければなりません。
- The Mercury(水星)
- The Venus(金星)
- The Earth(地球)
- The Mars(火星)
ちなみに、太陽は月は文中に出てくるときに惑星として扱わない場合が多いので、
- sun
- moon
と小文字で示される時も多くあります。
まとめ
いかがでしたか?
こうして改めてまとめてみると、「the」のひとつをとっても、色んな場面で特殊なルールが適用されていることが分かりますね。
うーん、やはり英語は奥が深い!