はじめに
名詞の前につけるaやan、theのことを冠詞と言いますが、名詞に冠詞がつかない場合があります。2回のテキストにわけて説明していきます。
冠詞を使わない名詞
名詞が複数形
名詞が複数形の場合、冠詞はつかなくなります。
This is
a pen.→These are pen
s.
冠詞がなくなる代わりに、複数形のSがつきますね。
固有名詞
固有名詞には冠詞はつきません。
固有名詞とは、
人の名前や
場所の名称のことです。
I know Jack. (ジャックを知っているよ!)
I live in Hiroshima. (広島に住んでいます。)
「
ジャックという名前を持つ人はたくさんいるから冠詞のtheをつけて区別しなきゃいけない」と思う人もいるかもしれませんが、
あなた方の会話にでてくるジャックは1人のはずです。
すでに頭の中で限定されていますので、わざわざtheをつけて特定する必要がないのです。
ちなみにDavidやMikeなど、あまりにもメジャーな名前ですと、「David...which David?」(どのデイビッドのことかな?)と聞き返されるときもあります。
建物や場所が機能を表す場合
ややこしく書きましたが、つまりはこういうことです。
○I go to school. (学校へ行く)
○I go to university.(大学へ行く)
○I go to bed.(寝る)
○I go to work.(仕事に行く)
○I go home.(家に帰る)
これらは全部、
その場所に行くことが目的ではありません。
学校へ行くのであれば、
学校へ言って授業を受けるのが目的であり、仕事に行くのは、
職場に行って仕事をするのが目的です。
このように、
何か目的があって場所へ行くというような場合には冠詞をつけずに使います。
ではこういうパターンはどうでしょう。
A君とB君がK大学の話をしています。
すると突然B君が、「そういえばこの間、その大学に行ってきたんだよ。」と口にしました。
この場合に、大学という名詞に冠詞をつけるべきでしょうか、それともつけないべきでしょうか。
ここでは、2人が話している大学とはK大学のことであり、いわゆる一般名詞の大学とは異なるものになります。なおかつB君が大学に行ったのは、授業を受けるという目的のためではなく、ただ見に行っただけです。
ですので、この場合はtheをつけて「I went to the university.」とします。