「新たな微生物革命」のリード役はあの銘柄だ!

エネルギー開発などでの活用が進む

2014/12/12 07:00
微生物を活用して新たなエネルギー源を生み出そうとの取り組みが進む。ユーグレナはいすゞ自動車とバイオディーゼル燃料開発を推進。(撮影:尾形文繁)

 有史以来、微生物は人類の営みに深くかかわってきた。なかでも「医学」と「食」の両分野は微生物抜きに考えられない。

 パンや酒を生み出す酵母がなければ、現在の食文化はかなり貧相なものになっていたはずである。食の分野では微生物を有効利用しようとの試みが各地で行われ、独自の食文化を育ててきた。日本でも特有の微生物による発酵技術が食生活の多様化に貢献した。味噌、しょうゆ、納豆など数えればきりがない

 日本の近代産業が生み出した最高技術の一つであるアミノ酸や核酸発酵技術は「うま味」を効率的に生産する手法として幅広く発展。微生物利用の技術としても世界に誇るべきものだ。同技術は現在、調味料から医療用アミノ酸まで幅広い分野で活用されている。

 一方、医学分野では細菌やウイルスなどの微生物と壮絶な戦いを繰り広げてきた。人類はペストや天然痘、黄熱病などの克服に多大な犠牲と労力を払った。現在もエイズやエボラ出血熱など新たな感染症を発生させた微生物との戦いも続く。微生物は今後もプラス、マイナスの両面で深く人類にかかわるだろう。

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