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5月9日号掲載記事
 
◆雪の悩みと夢語られて - 阿部守一県知事栄村へ<栄村>
 阿部守一県知事は先月30日、栄村を訪れ、震災復興の状況を視察するとともに、村民の暮らしや農業を中心とする地場産業振興の取り組みの現況などについて、お年寄りや農業青年らと懇談した。

 同日、阿部知事は地域振興課長、北信地方事務所長らを伴って栄村へ。旧医師住宅を活用した県看護大学の「最先端の地域福祉ICTネットワークシステム サラス」で、北山秋雄看護大教授から、最新の情報通信インフラを活用した遠隔ケアシステムの説明を受け=写真上=、村内のお年寄りと「いつもどんなことで使っていますか?」「お医者さんに話を聞いてもらったり、家族と顔を見ながら話しています」など、会話を交わした。

 知事は続いて青倉の復興住宅を訪ね、入居者の高橋てふさん、島田きみ子さんと懇談、暮らしぶりを聞いた。2人は畑作と近所づき合いが楽しみ―と話し、今冬、落雪による死亡事故があった住宅の、雪対策の一層の強化や、公民館などを使った健康づくりを訴えた。

 村の平成26年度ふるさと復興支援事業で整備された泉平地区交流施設では、ねこつぐらの制作実演を見学、月岡の農事法人「美雪ファーム」では、畜産農家の樋口和久さんと懇談した。

 この日、最後に訪れた箕作公民館では、青年就農者の「にんにくマン倶楽部」の会員3人と懇談=写真下=。「元気な県づくりには、皆さんの世代に頑張ってもらわなければならない。若い人が何を思い、どうしようとしているのか、夢や悩みを教えてほしい」という知事の問いかけに、農業青年からは「農産物の販路開拓が課題」「繁忙期の人手不足が深刻」「広い畑で1人だけの作業は気が滅入る」「子育てが孤立気味」―など悩みや要望、「雪のおかげで旨みのある食材に恵まれている」「村のよさを先ず地元が知ること」―など、前向きの発言も聞かれた。
 
◆菜花の里にようこそ! - 駅前の菜の花見頃に<飯山市>
 飯山市のまちづくり学習グループ「飯山倶楽部」(服部秀人会長)が昨年10月、新幹線飯山駅近くの市有地など一帯に播種した菜の花が、先月末ごろから見ごろを迎え、駅からの眺望に彩りを添えている=写真=。

 市有地など一帯の約500平方㍍に造成された菜の花畑は、新幹線で訪れるお客さんを、飯山の春のイメージである菜の花で迎えようと、飯山倶楽部と飯山有機の里研究会が、協働で造成したもの。

 菜の花は先月半ばから外縁部で咲き始め、次第に中心部へと開花の歩を進めた。

 飯山倶楽部では、花の見ごろに合わせ、駅と東側の中央通り線に向けて「菜の花の小径

 北信州いいやまへようこそ!」の看板を立て、菜の花畑にV字の小径を開けて、散策と菜摘みに誘った。近所の人の話では、連休期間中、菜の花畑には観光客の憩う姿や、とうたち菜を摘む人の姿が見られたという。
 
◆薫風 - 北信濃風物詩<連載>
 集落近くから沖の小山にかけ、薫風に鯉が泳ぐ。

毎年この時期に恒例となっている風景である。

子どもたちの健やかな成長を祈るとともに、故郷の暮らしの営みを鼓舞しているように見える。

遠山の残雪、畑の菜の花、里山の新緑。

 1年で最も美しく彩られる故郷の春。

「春の海ひねもすのたりのたりかな」。

まどろみを誘う時である。
 
◆茶道関係者らがお茶室処 - 飯山ゆかりの豊野町蟹沢で<飯山市>
 ―城下町飯山、寺町飯山に茶道の伝統が息づいている。北陸新幹線が開業し、四季折々の豊かな自然と、住む人々の心待ち。茶道を通じて北信濃を訪れて下さった方々に、飯山のおもてなしをしたい―。

 長野市豊野町蟹沢地籍、千曲川べりにある本格的な茶室を備えた邸宅を「お茶室処」として活用し、日本の伝統文化である茶道を通じて、北信濃の和の心の文化を発信したい―という活動が、3日の春の茶会で実質的にスタートした。

 お茶室処は元々東京の歯科医の別邸で、縁あって飯山市太田五束の会社役員、上村力さんが譲り受けたもの。

 上村さんは、別邸が日本家屋で本格的な茶室を備えていたこと、所在地の蟹沢はかつて飯山藩領地で、島崎藤村が「千曲川のスケッチ」に、飯山までの川舟の乗り場として記している―など、古来、飯山とは浅からぬ縁があった地であることから、飯山のおもてなしの心を育て、発信する拠点として活用する意向を固めた。

 「お茶室処」は「蟹沢苑友の会(会長・浦野文子茶道裏千家教授/副会長・大日向征子方円流煎茶道教授)が運営し、同会理事会(上村力理事長)が管理する。友の会会員の利用を中心に、会員の紹介、会員同行の、茶会・稽古などの利用に有料で供する。

 同日の春の茶会は来賓を招き、上村理事長ら友の会役員らが出席、実質的な「和」のおもてなし活動のスタートをきった。
 
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