E3で見たあのゲームどうなってるかな~と思って見たらsteamでの発売を止めてた...
ちなみに気になっていたゲームは「Genesis Alpha One」です。
なんでや!と思ったら「Epic Games Store」とかいうサイトで販売することになったみたい。
Epicといったら最近「フォートナイト」で乗りに乗ってる、あの会社じゃないか!?
そしてイロイロと調べてたら丁度こんな記事が↓
Epic Games Store登場に伴い3タイトルがSteamでの販売を中止、もしくは先延ばしに
元々steamの利益分配で揉めていたのは知っていたけど、まさかの黒船
中国のテンセントが親会社だから、マネーパワーと拡張速度は計り知れないとは思っていたけど、まさかPCゲー業界に乗り出すとは・・・このリハクの目をm
一体コレで何個目のクライアントソフトなんだろう(恐)
・Steam
・Origin
・Uplay
・Battle.net
・Bethesda Launcher
・DMM GAME PLAYER
・Epic Games Store New!
PCゲーやってる人は↑のどれか2つ以上は入ってるんじゃないか?
↓の文は、気がついたらsteamとかEpicとかの気になる事を長々と書いてしまっただけなので、内容と文章力には期待しないでね。
それでも良かったら、暇つぶしにでもどうぞ。
誤字・脱字・誤変換・誤情報・その他文法ミスを見つけたら、些細な事でも教えてくれたらうれちい。
1/29:一部加筆&修正(したつもり)
6/12:epic関係の加筆&修正(もしEpicの炎上ネタ全部まとめたら同じくらいの文字量の記事が書けそうなので何時か分離して新記事書くかも?)
何度も加筆してたら1万文字超えてワロタ
- steamの利益と開発の利益
- 大手企業は独自のプラットフォームを作る
- インディーズやアーリアクセスゲームをザックリ説明
- Steamはユーザーからしたら天国
- グラフでゲームの良かった時期、悪かった時期が分かる。
- Steamはクリエイターからしたら?
- Epic Games Storeのこれから
steamの利益と開発の利益
そもそもSteamでのゲーム利益配分率はどれくらいか
今までの配分率
steam30%/クリエイター70%
2018年の10月からは1000万ドル(約11億円)以上儲けると↓
steam25%/クリエイター75%
5000万ドル(約52億円)稼ぐと↓
steam20%/クリエイター80%
...と売り上げで段階的にスライドするようだ。
対するEpicは挑戦する形で同時期に↓の配分率を発表
配分率
Epic12%/クリエイター88%
一目瞭然の破格の配分率です。
スマホアプリなどの配信をする アップルストアはどうか
アップルのアプリ(月額制)の徴収率
Apple30%/クリエイター70%
2016年頃に改定し、配信から二年目以降は↓の配分率になる
Apple15%/クリエイター85%
アップルのライバル、グーグルの方はどうか
2016年までの徴収率
Googl30%/クリエイター70%
アップルに挑戦するように,ほぼ同時期に改定、一年目から↓
Googl15%/クリエイター85%
違う業種だから単純に比較できないが、
概ね2016年ぐらいまではSteamの配分率が特別に顕著だった分けでもない?
アプリストアはデベロッパを食い物にしているのか? - GamesIndustry.biz
↑の記事ではEpic GamesのCEOがアプリストアに対して「不公平」や「巨額の着服」といった強い単語で不満を露にしている。
この時(2017年)からSteamなどのPCゲーム市場も視野に入れていた事が分かる。
少し話が逸れるが,2018年から配信されているスマートフォン版「フォートナイト」は、上記のストアを通さないで、公式サイトで直接アプリを配信している。
大手企業は独自のプラットフォームを作る
エクトロニックアーツ(EA)
Originというクライアントソフトで自社のゲームなどを販売している
ココでしか変えないゲームが結構ある
例としてはバトルフィールドシリーズやタイタンフォールなど
コンビニ決済があったりして日本からも買いやすい。
あと、たまにゲームの無料配布とかやっていたりする。
ユービーアイ(UBI)
Uplayというクライアントソフトを使うのだが・・・
Steamで買ったソフトもUplayに紐付けして、両方起動しないといけない仕様のためか
PCゲーマーからの評判は、あまりよろしくない
意外とUBIのゲームはSteamで買える事が多い。
1/29追記:同社販売のThe Division 2の販売がEpicストアとuplayだけになったとアナウンス。前作Divisionはsteamで発売されていただけに意外な感じだ(なお評価は賛否両論)。
ブリザード(Blizzard)
Battle.netというクライアントソフトで自社ゲームを販売していて、steamでも出していたが・・・
最新作『Call of Duty: Black Ops 4』のPC版は「Battle.net」独占配信に
今までCODシリーズはSteamでも発売していただけに驚き
ベセスダ(Bethesda)
fallout76を独自サイトでのみ販売した
いままでのBethesdaのゲームはsteamで買えたが、
これから発売するゲームは独自サイトのみになるのだろうか?
インディーズやアーリアクセスゲームをザックリ説明
上記の販売サイトはSteamでも買えるゲームがチラホラある
だが!、決定的に違うのはインディーズゲームがほとんどないのだ
インディーズゲーム(英語でIndependent game)とは
定義としては、概ね以下が条件だ
・開発会社が小規模もしくは個人
・パブリッシャー(販売会社)と契約していない
・流通手段を持たない
そして小規模の会社が、発売するときはアーリーアクセスで販売することが多い
ザックリと言えば、[開発中のゲームの先行販売]みたいな物だ
アーリーアクセスのメリットを簡略的に書くと
インディ:資金が無いし、デバッカー(バグを見つける人)も足りない!
steam:うちならアーリーアクセスとして販売してイイヨ
ユーザー:こんなゲームが製作中なのか!買ってみよう!ついでにバグレポートも!
インディ:もうこんなに製作資金やバグレポートが来てる!
という感じでメリットが多い。
Steamはユーザーからしたら天国
返金制度
アーリーと言っても、結局は未完成なので、体験版にも満たない作品が多い
そんな博打を何度も打ちたくないのがユーザーの本音
でもsteamならプレイ時間が2時間以内なら無条件で返金できる
もちろん、完成していてもひどい作品もあるが、同様に返金できる
アーリーアクセスとかインンディーズの問題
でも世の中にはアーリーで儲けるだけ儲けてトンズラしたり、
未完成がばれないように、ステージをクリア出来ないようにしたりした前例がある
そんな事が起きた場合は、steamがユーザーに返金してくれる。
たとえ騙されても、返金の保障があるという安心感で、また別のインディー作品を買えるのは大きなメリットだろう
また、全てのインディーがゲームを更新し続けてくれる訳ではないので、殆ど失踪に近い形でアーリーアクセスを続けている作品を、割とよく目にする。
steamのレビュー機能
steamのレビューは買った人しかレビュー出来ません(一部例外あり)。
レビュー投稿するときは「高評価」「低評価」のどちらかを選んで投稿し、
投稿されたレビューの平均を「最近の評価」や「全体的な評価」に反映する。
フィルター機能として
レビュータイプ:全て・好評だけ・不要だけ
購入タイプ:全て・steamでの購入者・その他
言語:全ての言語・あなたの言語
表示:全体・参考になった・最近・面白い
などのように様々な角度から商品を吟味できる。
そして特にユニークなのが、グラフで期間を表示したり出来るところ。
このグラフ機能は「レビュー荒らし」と呼ばれる行為への対策で作られ↓
Steam、一部ユーザーが大量の低評価を投じる“レビュー荒らし”に対策
要約すると、一部のユーザーがゲーム内容に関係ない事で「低評価」or「好評価」をつける行為や、組織票への対策の為だった。
このグラフのおかげで救われたゲームとかがあったりする。
グラフでゲームの良かった時期、悪かった時期が分かる。
※大雑把に読み飛ばしていただいても大丈夫です。
醜いアヒルの子のようなゲーム
ところでのグラフを見てくれ、こいつをどう思う?すごく・・・極端です・・・
このグラフは「No Man's Sky」のレビュー画面だ、出た当初は評判が最悪だ
だが直近のグラフはとても肯定的に評価されているのが分かるだろう
初期のレビューを要約すると
「広告と中身が全然違うぞ!」一番多い
「最適化されて無いやん!」
「つまらん!」
広告に夢をもたせすぎた、というのが特に多い感じです。
この騒動で返金問題にまで発展して、一時期テンヤワンヤしてました。
で、コレが最近のレビューの要約
「アップデートで様々な物が追加されて、楽しい!」
「宇宙を放浪する感覚に痺れる人は買い!」
「最初の頃とは全然違う!」
こんな感じで、本当に同じゲームなのか?と思うほど評価が違います。
諦めず開発を続けた、まさにクリエイターの鏡です。
でもこれを見てくれ
最近のレビューは好評だが、全体の評価が「賛否両論」となっている
これは最初に低評価のレビューが沢山投稿されたためだ、
平均は3年たった今でも「賛否両論」
でも上記のグラフを見れば、どの時期に低評価が多く、
最近の評価はどんな感じか、一目瞭然だ
もちろんグラフをクリックすれば、その時期のレビューも見れる。
中身なんか関係無い!MODを作らせろ! F○ck you !
お次はコレ
こちらは「Grand Theft Auto V」全体の一部がすごい低評価になってますね。
なんでこんな事になったかと言うと、このゲームには、MODと呼ばれるユーザーが自由にゲームデータを編集、改造を行えるソフトウェアがありました。
ですがそのソフトは、開発会社の要望で一時公開が中止になりました。
これに怒ったユーザーは「低評価」のレビューを投稿して一時最近のレビューが「ほぼ不評」にまで成りました。
今でも全体評価が「賛否両論」なのが、いかに大きな騒動だったかが分かります。
※当時は正直自分も低評価レビューを投稿しようか考えていました
騒動を知らない人が見たら、ゲーム自体に悪い印象を抱くでしょう。
グラフなんか無かったら「賛否両論」で警戒して買わない人も沢山居たでしょう。
全体評価も最近評価もいいな!・・・ん?グラフが・・・
steamでなにかと話題になるゲーム
こちらはSteamの運営会社兼開発会社でもあるValveが作った、歴史の長いゲーム
その名も「Counter-Strike: Global Offensive」この記事では略称のCS・GOで記述する
なんと12年前から存在する息の長ーいゲームで、後述する「Half-Life 2」と並んでsteamの顔とも言われる作品です。(敷居が高そうで自分は買っていなかった)
ゲームバランスがよくてオンラインFPSといったらコレと言われる程人気で、
つい最近は、流行のバトルロイヤルなどの機能が追加されたりしました。
ところで画像の右側、最近のレビューを見てくれ、こいつをd(ry
この低評価の理由は3つあります。
1:有料化から無料化への怒り
2:無料化に伴いサブアカウントが増え、公平な対戦が出来なくなった
3:無料化に伴いチーター増加(自分が有利になる様にハックする犯罪者)
以下推測
epicが出しているゲーム「フォートナイト」が、最初はユーザーが減少していたのに、基本無料化&バトルロイヤルで一気に大ブレイクしたので、恐らくCS:GOもその追随を狙ったのだと思われる。
そもそも、有料化→無料化はオンラインゲームじゃ良くあることだが、大抵はゲームに支障が出てくるレベルで、ユーザーが流失したときに行われる、切り札の様なものだ。
ユーザーが減少しているタイトルでこの様な措置を取っても、大体の既存ユーザーは好意的に見る(例外あり)何故かと言うと、戦う相手が居ないよりは、居たほうがいいからだ。
だがCS:GOは少し違ったようだ
ピークの時より少なくなったとは言え、対戦に支障をきたす程の減少はしていなかったにも関わらず、無料化を行った点が既存ユーザーを怒らせたのだろう。
そして、この無料化で今までは長い時間プレイしないと成れない「primeアカウント」に誰でも、容易に成れる様になった事だ。
そのせいで今までチーターが殆ど居ない「primeマッチメイキング」にも、チーターが出現するように成るのではないか?と危惧する低評価レビューも多い印象だ。
こんな風に、グラフ機能はゲームを買って無くても、そのゲームがどんな問題をどの時期に抱えて、何時解決したかが分かりやすい様に作られている。
Steamはクリエイターからしたら?
クリエイターからしたら世界中のプレイヤーに見てもらえて、意外な国から熱烈なオファーが来たりして、モチーベーションアップにもなり、開発も手助けしてくれる。
一見悪い所は無いように思えるが・・・
利益配分の不満
作ったゲームが、世界最大のマーケットサイトに載るのは、作品の知名度アップに繋がるし、いわば広告と販売両方をやってくれている様な物だ。
だが、作品の販売が成功した場合、これ以上取られたくはないと思うのは容易に想像できる。
特に、まだ一つしか売る作品が無いような、弱小な会社からしたら死活問題だ
肝心のSteamが今後行う、販売量に比例してのスライド型の徴収率は、一部の大手メーカーしか達成できないような金額で、資金に余裕が無い中小の開発会社からしたら、徴収量の見直は行っていないも同然だろう。
何故かと言うと、1000万ドル(11億円)以上の売り上げを達成するには、単純計算で5000千円のゲームが20万本売れないといけない計算だ。もちろん割引をすれば達成は困難になるし、中堅のメーカーだって簡単には達成できない数字だ。
5000万(52億円)ドルに関しては、5000千円のゲームが100万本売れないといけない計算だ。中小のメーカーが、ここまで売れる作品を作るのは簡単では無いだろうし、さらにインディーズが達成するのは困難だろう。大手のメーカーでも難易度が高い数字だ。
Steam spy のデータで100万本売れている作品は...
METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN 1,000,000~2,000,000
Far Cry 5 500,000~1,000,000
この辺りだろうか?
収益分配率が良くなるノルマが販売会社の合算なのか、ソフト一作の売り上げなのかは分かりませんが、あのメタルギアやファークライが達成するような事を中小、ましてやインディーズに課すのは荷が重いでしょう。
しかも肝心の[大手メーカー]は先ほど紹介した独自の販売サイトで、販売してしまう事が可能だ。インディーズからしたらSteamのやり方は、「不公平」と感じてもおかしくないだろう。
GooglやAppleが30%から15%に変更した今、なおさら徴収量が多く感じるだろう。
そしてさらにEpicが業界で最も低い12%の徴収量で登場した今、steamは魅力的に見えなくなってくるだろう。
それと一緒に書いて良いのか分からないが、国内で有名な同人マーケットサイトとしてはDMM(FANZA)やDLsiteなどが挙げられる。どちらも価格によって利益配分率が上下するシステムだ。
両者とも、価格が低い商品(大体1000円以下)では40~50%ほど徴収され、逆に価格が高い商品(大体3000円以上)では20~30%程度しか徴収されない。平均として30%パーセントはマーケットサイト側の利益になるのは世界的に共通なのかな?。
こうして改めて見ると、グーグルやアップルは思い切った決断をしたな~と思うし、Epicは本当に商売としてやっていけるの!?という感じです。
参考サイト様
DMMのサークル販売利益率・手数料を計算してみた - プログラミングとかブログ様
返品の手軽さ故のジレンマ
プレイ時間2時間以内でなおかつ2週間以内ならどんな理由でもゲームを返品できる。
理由を問わず、Steam上での購入のほとんど全てに対して返金をリクエストすることができます。お使いのコンピュータが最低要件を満たしていなかった、間違えて購入してしまった、 あるいは1時間ほどプレイしてみて初めて好みのゲームでは無いことに気がついたのかもしれません。
理由は何であれ、購入から14日以内で製品のプレイ時間が2時間未満の場合、help.steampowered.comから受けたリクエストに対してValveは返金を行います。詳細は以下よりご確認いただけますが、上記の返金ルールの範囲外であっても、リクエストを送信することはできます。スタッフが提出されたリクエストの内容を確認します。
https://store.steampowered.com/steam_refunds/?l=japanese
当初、返品機能には賛否があった。ある開発者は「返品だらけで利益が減った!」という話が出たりして、インディーを取り扱っているSteamじゃ相性が悪いのでは?と当時は思っていた。
だけど逆に、どんな作品か分からないけど、返品出来るから買ってみよう!
という感じでインディー全体の売り上げは上がったし、自分も良く買うようになった。
だが、全てのゲームが2時間以内に面白くなると言う訳では無く、ゲームによっては50時間くらいプレイしてから、面白さが伝わり出すゲームも多い。
ところで、最近自分がハマっている「kenshi」も2年くらい前に買った時、当時の自分には面白さが分からず30分もプレイしないうちに返品してしまった(まだコンテンツが少なかったし、日本語も実装されていなかったのもあるが)
だけど半年前、ニコニコ動画でkenshi動画が大ブレイクして、様々なプレイ動画や、投稿者の独自のストーリで作ったkenshi動画が大量にアップされた。
その動画を見て「面白そう!」と思い再びkenshiを購入、するとプレイ時間は四桁時間をアッサリ超えて、今でもプレイしていて、ハマっている。
逆に、もしその様な動画が無ければ、返品したときの印象のまま一生プレイしていなかったのでは?、そう考えると、開発者には申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
みんなも返品するときは、良く考えようね☆(ウザッ
一番の問題?
インディーの開発者が発表したアンケートによると、一番の問題点はオススメ表示のアルゴリズムへの違和感だそうな。steam自体への評価も2018年からガクッっと下がってる・・・
まあ200人前後の開発者へのアンケートだから、Steamの開発者全体がこう思っているわけじゃないとは思うが、オススメ表示への不満が最も多いのは意外な結果だ。
Epic Games Storeのこれから
Epicストアの機能
現在分かっているEpicストアのシステム
1|レビュー機能:Epicストアの関係者が言うには、2019年中には実装するとの事。
2|ワークショップ:対応予定無し
3|フォーラム:Redditなどのフォーラムサイトで交流して欲しいとの事。
4|返金:1人に2回まで返品でき、購入してから2週間以内だったら返品可能
5|無料配信:定期的にゲームを無料配信するらしい(Originも似たことやってる)
Unreal Engine(アンリアルエンジン)の力は強い~
Unreal EngineとはEpicが開発したゲームエンジンの名前である。
ゲームエンジンはゲーム開発における「道具と作業場」の様なもので、それなりの物を一から作ると、かなりの時間と予算を取られてしまう。
でも、Unreal Engine(以後UE)は無料で公開されている。
商用に配信しなければ、制限無く自由にゲームを作れる。似たようなゲームエンジンとしては[Unity]などが挙げられる。
このエンジンは使い勝手の良さからか、よく大手のゲームメーカーのソフトでも採用されている。最近で言えばFallout作品で有名なObsidianが開発中の「The Outer Worlds」や、steamで発売されていたが、急遽Epicストア独占となった「Genesis Alpha One」などがUEで開発されている。
UEで作った物を、商用で配信すると、売り上げの内から5%のロイヤリティをEpic gamesに支払わなくては成らない。
例えばUEで製作したゲームをSteamなどで発売した場合、Steamに30%Epicに5%で計35%を取られてしまう計算だ。
だがUEで製作されたゲームで、Epicストアで売れた作品からはゲームエンジンのロイヤリティを徴収しない。というすごい太っ腹な方針を執っている。
時限独占への不安と不満・Metro
時限独占とはなにか? 大体文字で察せられるだろうが、ある一定の期間は他のストアでの販売をしない契約。その見返りに、分配率の優遇とか広告優遇があるんだと思う。
PC版『メトロ エクソダス』はEpic Gamesストア時限独占に─他ストアで予約済のプレイヤーには対応を予定 | Game*Spark
ナンテコッタイ! Genesis Alpha Oneに続き、メトロエクソダスまで2020年まで時限独占になっちまった! 元々日本語非対応なので様子見してたらSteamから予約ページが消えていた、何を言ってるk(ry
どうやらパブリッシャーの意向で急遽変更になったらしい。Steamでも散々宣伝していて、予約も受付中で、あと少しで発売というタイミングでこのニュース。荒れない訳が無い。以下Steamフォーラムユーザーのコメントを適当翻訳
steamじゃなきゃ買わない
散々アナウンスしといて出さないのは詐欺だ
2020年に75%割引で購入する
売り上げを吹っ飛ばす良い方法だ、愚か者
引用元:https://steamcommunity.com/app/412020/discussions/0/1743358239849378663/
時限独占への不安と不満・シェンムー3
資本力の無いゲームスタジオはkickstarterという手段で開発資金を募ることが出来る。出資者兼ユーザーは様々なプランから選び開発の支援をし、出資したユーザー(バッカーと呼ぶらしい)に様々な特典が付いて来る。(今回説明するシェンムー3だと29$以上で発売開始時にゲームソフトが貰えるなど)
で、最近問題になったシェンムー3なのだが、kickstarter開始時点ではまだEpicが存在していなかった。バッカーはSteam以外で出すとは夢にも思わず支援したのだが・・・
その後Epicが誕生した。Unreal Engineで開発された本作にとっては、またとない販売場所が出来た、出来てしまった。
案の定、上記のMetroと同じく一年間のEpicでの独占販売なった。もちろんバッカーからしたら寝耳に水で、コメント欄は炎上した。
=シェンムー3独特の問題=
今回事態がややこしくなった原因として、開発資金の大部分がバッカーから得られていることだ。上記metroはあくまで開発会社が資金をやりくりして開発した、つまりは会社だけで完結している構造だ。
だがシェンムー3の場合はバッカーが居なければ成り立たなかったプロジェクトをバッカーの力で進ませることが出来た作品である。開発者からしたら難しい資金問題を考えなくて良くなる。とても理想的な開発環境と言ってもいい。
その資金で作ったゲームを、Epicで出すということはノーリスク・ハイリターンを安易にとるということに等しく、バッカーのお金はただの無利子で借りられる借金のように扱ってしまった事が、今回の問題がややこしくなった所以だ。と思う・・・
少し話が逸れるがmetroとシェンムーにはある共通点がある。それはパブリッシャーがDeep Silverという会社である。
Epicの戦略は?
Epicの主な戦略としては豊富な資金力でゲームの独占配信を行い、ユーザーを集める、少々雑に言えば「囲い込み戦略」と言っても良いだろう。囲い込み戦略自体に罪は無いのだがEpicが嫌われている要因の一つに「囲うだけ囲んで何もしない」という印象が抱かれている点だ。
上記でも書いたかもしれないが、レビューやフォーラムなどが無いもしくは未実装で使い勝手が良くないにも関わらず独占するだけするし、開発者はsteamより良い利益率で売れても、ゲーム自体の値段は大して変わらなかったりで、ユーザー目線とは程遠いところが嫌われている要因だと思う(あくまで個人の意見です)。
独占の旨み
噂ではあるが、Epicで独占契約を結べば、たとえ赤字になったとしても赤字分の補填+αがEpicから支払われるらしい...もしそれが本当だったらゲーム会社からしたらコレ以上ないほどの美味しい話だろう。(発言したとあるクリエイターいわく、予約の100%がキャンセルになっても大丈夫らしい)
たとえば100億円の制作費が掛かっていて、売れるかどうかも未知数で、尚且つ失敗したら会社が消し飛ぶ。...そんな状況に自分が置かれたら恐らくEpicと契約を結んでしまうかもしれない...そう考えると一概に開発者を批判は出来ない。でもユーザーの事も少しは考えて欲しかったりーラジバンダリー
肝心のユーザーのこれから
Epicストアは今のところユーザーが受ける恩恵はほとんど無いと言ってもいい。
今後Steamを超えるほどの高機能なレビュー機能や、大幅な値引きなどのEpic独自の利点が無い限り、どんなに開発者が助かったとしてもユーザーは来ないのでは?と個人的には思う。
だが、フォートナイトの登録ユーザー数は2億人を突破するほど大人気だ。このユーザー全てがPCユーザーでは無いが、潜在的なユーザーは計り知れない物がある。いつかは[PCゲーム買うならSteam]から[PCゲーム買うならEpicストア]という時代が来るかもしれない。
おわり
もうちっとだけ続くんじゃ
ゲームのチャットツールで有名なDiscordがPCゲーム販売開始
なんと利益配分率脅威のDiscord10%/クリエイター90%!?!?!?
Epicからしたら最悪のタイミング、そしてsteamはさらにハードルが上がる。
PCゲームの未来やいかに!