2008/10/13
Vocovee1.05
VOCOVEE ---- VOCOV Effector Edition
Vocoveeは、VocovボコーダのVSTエフェクトバージョンです。'Capture'モジュールによる信号のルーティング機能はありません。 そのかわり、レイテンシーは小さいですので、リアルタイム系での使用に向いています。 また、内蔵シンセも強化されています。
* SONARでは、Captureモジュールの機構のせいかVOCOVは不安定のようです。代わりにVocoveeの使用をお勧めします。
VOCOVとVOCOVEEの比較
VOCOV | VOCOVEE | |
ルーティング | キャプチャモジュールの使用で柔軟 | Audioトラックへのインサートで固定 |
モジュレータ | .wav ファイルまたはCaptureモジュールからのサイドチェイン | インサートしたオーディオトラックを使用 |
内蔵シンセ | 2OSC-1LFO | 3OSC-2LFO |
ボコーダエンジン | Digital/Analog | Digital |
レイテンシー | サイドチェインの影響で不定。大きめ | 最小 |
Vocovee Ver 1.05 Download
DEMOS
vocoveedemoHow to Use
VocoveeはVSTエフェクトです。 Vocoveeをオーディオトラックのエフェクトとしてインサートして、別のMIDIトラックからのMIDI信号をルーティングしてください。
SONAR
SONARではPluginManagerで'SYNTH'として登録する必要があるようです。SONARでは、デフォルトで"エフェクト"として登録されてしまうようですので、「ツール」-「Plugin manager」でVocoveeを探して「プロパティ」で「シンセとして登録」をチェックしてください。オーディオトラックへのインサートとMIDIのルーティングについては下の図を参考にしてください。
CUBASE
インサートするオーディオトラックを'Stereo'にしておかないと Chorus/Reverbのステレオエフェクトがかからないので注意。Cantabile Lite
Cantabileに読み込んでオーディオ入力とMIDI入力を入れるとリアルタイム演奏が可能な事を確認しました。Vocoveeを読み込んだ行の"More" - "tools" - "Audio Channels"の"Inputs"でオーディオ入力を入れます。Reaper
オーディオトラックにFXとしてVocoveeを読み込み、MIDIトラックからMIDI信号を送ります。Ableton Live
Ableton Live ではトラックの入力出力の設定(Ctrl+Alt+'I')の中でMIDIの出力先を指定できます。Specification
- BUILTIN SYNTH セクション
- OSC 1 - 3
- Form: 波形の選択
- Tune: tuning -2オクターブから+2オクターブのチューニング
- Detune: detune -100セントから+100セントのデチューン
- PWidth: パルス幅。 矩形波だけでなく、すべての波形で有効です。PWidthを上げていくと倍音が豊富な間欠波形になります。いじれば判ると思いますが、人間の声帯の波形は間欠三角波形ですので、このパラメータはボコーダのキャリア波形としては非常に重要です。
- Level: OSCの出力レベル
- LFO 1 - 2
- Form: 波形選択
- Sync: ONするとテンポシンクモードになります
- Freq: LFO 周波数。テンポシンクモードの時は曲のテンポに同期した速度になります
- Destination: LFO のモジュレーション先の指定 OSC1,2,3 またはFilterカットオフがそれぞれOn/Offできます。 OSCに対しては、FM/PWM/AM のどれかを選択します
- Level: モジュレーションのレベル
- Mono/Poly: OnするとMonoモード。Offで 8ボイスPolyモードです
- BendRng: ベンドレンジ 0 から1オクターブ
- Glide: ポルタメントタイム
- OSC 1 - 3
- VOCODER セクション
- Follow: エンベロープフォロワの速度。上げるとクリアな音声になります
- Shift: フォルマントのシフト。モジュレータの周波数成分をずらします
- Mangle: フォルマントを一定の割合で入れ替える特殊効果
- Intensity: モジュレータのフォルマントをどれくらい反映するかのパラメータ。0で通常のシンセ音となり、上げてゆくと声に近づきます。
- EQ Section
- 6バンドEQ
- Effect Section
- Stereo Chorus
- TempoSync Delay
- Reverb
- Mix Section
- Vocoder / Carrier / Voice(modulator) + HPF CarrierとVoiceのモニターボタンを押すと、それぞれの音をスルーで出力します。 モジュレータ音声の確認。 内蔵シンセの音を調整する際に便利です。
- 1.05 20081013
- 'Bans'パラメータを廃止し、'Intensity' パラメータを追加
- .zipにドキュメントを追加
- 1.00 20080929
- First release
g200kg