大相撲春場所で7勝8敗と負け越し、夏場所は2度目のかど番となる大関貴景勝(23)=千賀ノ浦=が21日、電話取材に応じ、新型コロナウイルスへの不安を語った。
「状況的に開催できないかもしれない。この時期に競技でやってるとしたら相撲だけかもしれない。野球もJリーグも延期。その中でどうするのか。支度部屋の中は三密どころではない」
貴景勝は現在、東京都内に部屋を借りて生活しているが「いつ自分が感染してもおかしくない状況になった。朝稽古に行く自宅からの移動のときに感染することも考えられる。無症状でも感染している可能性があるとすれば、知らぬ間に他の力士に迷惑をかけることになるのが怖い」と目に見えない不安も感じている。
ただ、感染予防には細心の注意で取り組んでいるようで「これで感染したら仕方がないというくらいやってる」と言う。夏場所は開催が2週間延期され、初日は約1カ月後の5月24日が予定されている。「協会が開催を判断するまで、場所があると思って一生懸命やるしかない」と、現在は基礎運動を中心に体づくりに励んでいる。
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